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目ざめよ! 1992
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海洋の危機

人類は毎年平均,約13万㌔㍑の原油を世界中の海に捨てています。この数字には驚かされますが,その中には,1989年の米国アラスカ沖のエクソン・バルディズ号の事故や,昨年のペルシャ湾の惨事など,時折起こる非常に大規模な流出は含まれていません。ペルシャ湾の例では,毎日なんと約16万㌔㍑の原油が海に流れ込みました。

しかし,人間は原油よりずっとひどいものを海に捨てています。ドイツ沖の北海では,工業化学物質は専門家が有毒であると言うほどのレベルに達しています。海岸から200㌔以内の,海洋学者がマイクロレイヤーと呼ぶ非常に薄い層は,船体保護用塗料の致死性成分によって汚染されています。この重要な海洋の表層は,たくさんの魚卵が育つ場所,また多くの海洋生物の主要な食料源である微生物の住みかです。

ヨーロッパの南に目を移せば,科学者たちによると,地中海のマイクロレイヤーも同じように汚染物質や原油や汚水で痛めつけられています。クジラなどの水生哺乳動物は呼吸するため定期的に浮かび上がらなければならないので,汚染されたマイクロレイヤーの害を特に受けます。そのため,地中海では毎年,約6,000頭の水生哺乳動物が,おもに汚染のために死んでいます。ある時期には,何百頭ものイルカが地中海沿岸に打ち上げられました。フランスの海岸だけでも,その数は毎週50頭にも上りました。このしなやかで優雅な動物はある種のウイルスに冒されたのです。イルカは汚染のために抵抗力が弱まり,病気にかかりやすくなるのでしょう。海洋学者のジャン-ミシェル・クストーは,「イルカが汚染のために死ぬのであれば,我々も同じだろう」と,不吉な意見を述べています。

このような予言には,恐ろしい響きがあるかもしれません。しかし現実には,既に汚染は実に様々な面で人類を危険にさらしているのです。例えば,ニューファンドランド沖で飛行機事故の生存者を発見しようとした救助隊員の努力は汚染のために妨げられました。この場合,犯人はプラスチックのごみでした。海にごみがたくさん散らばっていたので,救助隊は見えているのが飛行機の残骸なのかごみなのか区別できず,生存者を一人も発見することができなかったのです。

悲しい話ではありませんか。でも,少し考えてみてください。汚染による危機が人間の心に重くのしかかっているのであれば,「海とその中にあるすべてのもの」を創造された方はどのように感じておられるはずでしょうか。(ネヘミヤ 9:6)確かに,その方が「地を破滅させている者たちを破滅に至らせる」時は足早に近づいているに違いありません。―啓示 11:18。

[31ページの図版のクレジット]

Mike Baytoff/Black Star

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