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  • エホバの証人が『地方法廷に引き渡される』
  • 目ざめよ! 1992
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目ざめよ! 1992
目92 9/22 11–13ページ

エホバの証人が『地方法廷に引き渡される』

キリスト教はその始まりから反対に直面してきました。イエスはご自分の弟子たちに指示を与える際,次のように警告されました。「人々に用心していなさい。人々はあなた方を地方法廷に引き渡し,また自分たちの会堂でむち打つからです。いえ,あなた方はわたしのために総督や王たちの前に引き出されるでしょう。彼らと諸国民に対する証しのためです」。(マタイ 10:17,18)今日ではほとんどの国で,王国に対する反対は,イエスの処刑直後に始まったすさまじい迫害の波よりもさらに巧妙な手段でなされています。わたしたちが生活しているこの複雑な世界では,反対者が引き起こす問題は,王国の良いたよりを宣べ伝えること以外の面にまで及んでいます。

親権の問題

一部のエホバの証人がよく引き渡されるようになった裁判所の一つに家庭裁判所があります。オーストリア,ベルギー,カナダ,フランス,ノルウェー,米国などの国において,反対者たちの小さなグループは,未信者の配偶者が忠実なエホバの証人と離婚する際に,親権の問題を結着させるにあたって,宗教を主な争点にすることを試みてきました。エホバの証人の親たちは,自分が証人であるという理由だけで親権を失ったのです。

あるエホバの証人の母親は3歳になる息子の親権を失い,息子と面接する際に宗教について語ることさえ制限されました。ものみの塔協会の法律部門はこの命令に関して上訴したものの,上訴裁判所では敗訴しました。そのためこの事件はオハイオ州最高裁判所に上訴されました。幸いにも1992年4月15日に,最高裁判所はエホバの証人の側の自由を認める判決を下しました。11ページに及ぶ判決文は,いわゆるやり手の証人(上訴裁判所で証言した人)に強力な一撃を加えました。心理学者と称していたその人は実は排斥された人物だったのです。「[彼は]自分の書いた論文に基づいて,一般市民よりもエホバの証人たちの間に精神的な病気が多いと証言した。この証言は,一つの宗教全体を型にはめようとする露骨な企てであった。……この統計的な証拠一つでは何の意味もなさない」と,裁判所は述べました。

同裁判所は再審理を命じ,次のように述べました。「国旗敬礼,祝祭日を祝うこと,課外活動などへの参加を母親が子供に勧めないというだけで,母親に親権が与えられないということがあってはならない。これらの判決は[親自身の]宗教的信条に関する誤った根拠に基づいて下されたものであるゆえに,当法廷は,親権および面接に関する第一審裁判所の判決を取り消す」。その結果この母親は,自分が交わる会衆の王国会館で4月17日に行なわれたキリストの死の記念式に,息子と共に出席することができました。

同種の問題について,ものみの塔協会のカナダ支部事務所にある法律部門は,カナダの最高裁判所で二つの係争事件を扱っています。オーストリア支部は,ヨーロッパ人権委員会に提出された事件で大勝利を収めました。さらにベルギー,フランス,ノルウェーからの報告によると,親権をめぐる他の事件で悩まされていた証人たちが最近第一審で勝訴しました。これらの事件でも宗教が攻撃の的となっていました。いずれの場合も,イエスが述べられたように,裁判所や弁護士に対して証言となっただけでなく,マスメディアが盛んに報道したために国民に対しても証言となりました。

血の問題

このほかエホバの証人は血の問題にも直面しています。エホバの証人の信教の自由および人格的自律権に関しては,フロリダ,イリノイ,マサチューセッツ,ニューヨーク各州の最高裁判所における最近の裁判で勝訴したにもかかわらず,またホスピタル・インフォメーション・サービスや全米にまたがる数多くのエホバの証人の医療機関連絡委員会のたゆまぬ努力にもかかわらず,この問題が後を絶ちません。それでも,保健医療関係者はエホバの証人についてじかに学んでおり,エホバの証人の患者であるかどうかを早く確認することに努めている病院もあります。

カリフォルニアに住む一人の日本人のエホバの証人は,サンディエゴで開かれた第一審裁判所で,血に対する自分の立場を認められました。彼女は脳に動脈りゅうができていて無意識の状態でした。正しく署名された「医療上の宣言」証書と,一人の小児科医の証言は,その無意識のエホバの証人がどんな状況のもとでも血は受け入れないであろうということを判事に納得させるのに十分でした。その小児科医というのは,この証人が家から家の業で会った時に血の問題について詳細に質問をした人でした。

ロングアイランドで,あるエホバの証人は夫が逮捕されて行った間に縛りつけられて輸血されました。ものみの塔協会の法律部門はこの事件をニューヨーク高等裁判所に提訴しました。エホバの証人の人格権を認める判定が下され,この事件については現在,民事訴訟として審理前協議が進行しています。アトランタの連邦裁判所では16歳の少年と母親のための訴訟の審理が近づいています。この少年は8時間も縛りつけられて輸血されました。この行為を認める法廷命令を取りつけるための聴聞会が病院で開かれ,病院側はその少年にも母親にも何も知らせずに法廷命令を得ていたのです。ほかにも上訴裁判所で係争中の事件は数多くあり,新しい事件が毎日のように生じています。法廷での闘いにおいて勝利を収めてはいるものの,人権のための戦いはまだ終わっていません。エホバの証人は,エホバ神がご予定の時に,この問題に関してご自分の律法の正しさを立証されることを待ち望んでいます。

1943年以来,米国のエホバの証人が,宣べ伝える業に関係した問題で地方法廷に引き出されるということはほとんどありませんでした。しかし,ものみの塔協会は,毎週幾十もの電話や手紙を受け取ります。それはエホバの証人が公の宣教で問題に遭遇したために援助を求める長老団からの電話や手紙です。ワシントン州から寄せられた一つの報告は,事態がおもしろい方向に進展したことを伝えています。ある家の人はひどく腹を立て,塀で囲われた自分の家の敷地内に,車で行動していたエホバの証人のグループを閉じ込めてしまい,警察を呼びました。そしてどなり散らしながら暴力的な脅しをかけていたので,証人たちは車の中で用心深く待っていました。パトロールカーが止まると,警官は証人たちを不法侵入のかどで逮捕するどころか,彼らに感謝しました。というのは,警察はその家の住人が逃亡犯人ではないかと考えていましたが,その証拠を得るために敷地内に入ることができなかったからです。しかし家の人が警官を自分の敷地内に入れたので,警官はその人の身元を確かめることができ,その人および同棲していた女性を刑務所に連行しました。一方,エホバの証人たちは,宣べ伝え教える業を続けました。

状況からすれば,王国の関心事のためにさらに多くの法的な闘いが行なわれることになるかもしれません。ものみの塔協会は,今日神の業を成し遂げるにあたって遭遇する複雑な法的問題を扱う際に,世界中の多くのエホバの証人が関心や気遣いを示し,エホバの導きと指導を祈り求めてくださることを感謝しています。エホバはイスラエルの民に,彼らが約束の地をたちどころに征服するのではなく,「徐々に」それを成し遂げるであろうとお告げになりました。(申命記 7:22)エホバの現代の民の権利の拡大についても同様で,その進歩は徐々に見られています。しかし,そうした闘いにおいて勝利を得るにせよ得ないにせよ,エホバの民が総督,王たち,法廷など,どんな人の前に引き出される場合でも,それが常に,彼らと諸国民に対する証しとなることは確かです。

近い将来エホバは,血や親権にかかわる問題だけでなく,ご自分の主権にかかわる法的な問題に関してもご自身を完全に立証されるでしょう。その後エホバの民は,すべての敵対者たちによって妨げられていた平和を経験し,王国支配の下で無上の喜びを享受することでしょう。なぜならエホバは公正を愛される方だからです。―詩編 37:28。

[12ページの拡大文]

その少年は8時間も縛りつけられて輸血された

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