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目ざめよ! 1994
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エクソン原油流出事故をめぐる相反する報告

プリンス・ウィリアム海峡でエクソン・バルディズ号が悲惨な原油流出事故を起こしてから4年たった昨年の4月,エクソン社側の科学者たちは最終調査結果を発表しました。ニュー・サイエンティスト誌によれば,エクソン社は,「原油流出の被害は数か月続いたにすぎず,プリンス・ウィリアム海峡はほぼ完全に元通りになった」と述べました。一方,原油流出の影響を4年にわたって調査してきた米国政府側の科学者たちの判断は,それとは大きく異なり,「長期的な回復からほど遠い状態にあることは明明白白。場合によっては,回復に何年もかかるだろう」というものでした。政府の科学者たちは,「エクソン社は回復状況を判断するのに用いる情報をえり好みしている」と非難しています。以下に引用するのは,海洋生物学者で漁師でもあるリック・スタイナーによる,プリンス・ウィリアム海峡の近況に関する調査結果の抜粋です。

「特に衝撃的なのは,ラッコ,シノリガモ,ウミガラス,それにミヤコドリがほとんど見当たらないことだ。……潮間帯に群生するムラサキガイには,4年前の原油がそのままこびりついている。……流出事故のころにすでにふ化していた,稚魚だったカラフトマスの子孫が原油の被害を受けたかどうかを知るため,漁師たちは去年の夏にカラフトマスが戻るまで待たされた。戻って来た数はひどく少なかった。予想の4分の1ないし3分の1足らずである。……州と連邦の科学者たちは,魚から鯨に至る生物に対し,原油が及ぼした影響を突き止めた。それは脳の損傷,生殖不能,遺伝子の損傷,背骨の湾曲といった奇形,嗜眠,成長の後れや体重の減少,食性の変化,卵巣の縮小,目の腫瘍,寄生虫の数の増加,肝臓の損傷,異常行動などの形で見られる。

「一つだけはっきりしているのは,原油流出からの回復なるものはあり得ないという点である。壊れた生態系を修復するのは,壊れた機械を修理するのとは訳が違う。多くの人は,この点をどうしても認めたがらない」― ナショナル・ワイルドライフ・エンバイロアクション誌。

政府側の科学者の一人はこう述べました。「調査方法に偏りがないとは言えない。科学を操っているのは弁護士である。弁護士は,被害の程度に関する主張を支持する調査結果を選ぶこともあれば,その主張を退ける助けになる調査結果を選ぶこともある」。ニュー・サイエンティスト誌は,「強大な利権が危うくなる場合,科学を当てにできるだろうか」という的確な疑問を掲げています。

[31ページの図版のクレジット]

Wesley Bocxe/Sipa Press

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