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目ざめよ! 1994
目94 8/8 25ページ

威厳をたたえたオオハクチョウ

英国の「目ざめよ!」通信員

イングランドとスコットランドの境界にほど近い,起伏のなだらかなノーサンブリアの丘陵地にひっそりと抱かれたグリンドン湖は,周囲を取り巻く,一面ワラビで赤褐色に染まった丘の姿を湖面に映し出していました。見ていると,タシギやタゲリやヨーロッパムナグロの群れの傍らで,ハイイロガンがカナダ藻をついばんでいます。

霧がゆっくりと晴れだしたかと思うと突然,特徴ある鳴き声が耳に入りました。低空飛行で丘を越えてくるオオハクチョウの甲高い鳴き声です。全長2.5㍍にもなるつばさを広げながら滑るように水面に降り立つハクチョウは,まさに美そのものでした。10月の半ば,北方の水が凍りつくころ,このハクチョウはロシアやアイスランドや北ヨーロッパから,南へ飛んで来ます。そしてここで,水草,軟体動物,種子,昆虫などの餌を見つけます。

双眼鏡のピントをそのくちばしの付け根の黄色い三角の部分に合わせると,眼前の湖面に浮かぶ29羽のハクチョウのほれぼれするような姿が写ります。まっすぐ伸びた首の上に頭を高くもたげるハクチョウは,それはそれは威風堂々としています。

オオハクチョウはかつて英国で繁殖していましたが,この地では18世紀に絶滅してしまいました。今のところ野生で再繁殖はしていません。巣作りの時期になるとオオハクチョウは非常に攻撃的になり,五つないし七つの卵,そして後にはひなのために,敵となるものに激しく立ち向かって巣を守ります。

オオハクチョウの両親は協力し合い,折れた枝を使って巣を作ります。水辺の孤丘に作ることもあれば,直接水の上に作ることもあります。水上の巣は浮島状で,人が一人乗っても平気なほど丈夫です。黄色みがかった卵はそこで35ないし42日間抱かれます。ひなが巣立つまでの10週間ほどのあいだ,やはり両親は共にひなの世話をします。

ローマのウェルコウィキューム砦の廃虚の背後を夕日が赤々と燃えながら沈み,湖やハクチョウをほんのりと薄紅色に染めてゆきます。その様子を眺めながら,私はしばし,生きていることのすばらしさと,これほどに威厳をたたえた創造物の驚異に思いを馳せていました。

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