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  • どうすれば未婚の母は,その状況で最善を尽くせるだろうか

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  • どうすれば未婚の母は,その状況で最善を尽くせるだろうか
  • 目ざめよ! 1994
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目ざめよ! 1994
目94 10/8 22–24ページ

若い人は尋ねる…

どうすれば未婚の母は,その状況で最善を尽くせるだろうか

リンダの心の中では,ショックや否定,恐れ,怒り,失望,絶望感などの感情が渦巻いていました。a 検査の結果はリンダが最も恐れていたものでした。妊娠3か月だったのです。わずか15歳で未婚のリンダは,毎年,米国で妊娠する十代の少女100万人のうちの一人に過ぎません。しかし,十代の妊娠は世界的な問題となっており,すべての民族や階層の人々に影響を及ぼしています。

十代の少女たちの中には,妊娠すれば,不幸な家庭生活から逃れられるとか,ボーイフレンドとの仲を強めることができると考える人がいます。赤ちゃんをステータスシンボル,あるいは何か自分の自由にできる所有物や愛情を注ぐ対象とみなす人もいます。しかし,一人で子供を育てる親が置かれる厳しい現実は,そうした非現実的な考えをすぐに打ち砕いてしまいます。未婚の母は,難しい選択,しばしば苦痛の伴う選択を迫られます。それに,経済上の問題や,絶望感,孤独感,子供を一人で育てることからくるストレスとも取り組まなければならないでしょう。それで,わたしたちの創造者がクリスチャンに対して,結婚前のセックスを含め,「淫行から逃げ去りなさい」とお命じになっていることにはもっともな理由があるのです。―コリント第一 6:18。イザヤ 48:17。

性の不道徳はエホバの証人の間で許されていません。(コリント第一 5:11-13)それでも,エホバの証人の中にも若い未婚の母はいます。神の規準を学ぶ前に妊娠した少女もいますし,クリスチャンとして育てられたものの,不道徳に陥った人もいます。会衆から懲らしめが与えられて悪行を悔い改めた人もいます。そうした若者に,神の言葉はどんな助けや導きを与えているでしょうか。b

子供の父親と結婚すべきだろうか

聖書は妊娠中絶が神の律法に反していることを明らかにしています。(出エジプト記 20:13。出エジプト記 21:22,23; 詩編 139:14-16と比較してください。)また,未婚の母には,望ましくない状況下で子供ができたとはいえ,子供を養う責任があることも教えています。(テモテ第一 5:8)大抵の場合,子供を養子に出すよりも,母親である少女の手で子供を育てるのが最善と言えます。c

母親の中には,一人で子供を育てることに伴う困難を考え,子供の父親と結婚するのが賢明だと感じる人がいるかもしれません。しかし,子供や子供の母親に対して,責任などほとんど感じない十代の父親は少なくありません。それに,若い父親は大抵,まだ学校に行っている年齢ですし,仕事にも就いていません。ある研究者の言う,「単に私生児を産まないためにする,不安定な要素を含んだ結婚」は,状況をさらに悪化させるだけです。聖書はクリスチャンに,「主にある者とだけ」結婚するよう命令していることも忘れないでください。(コリント第一 7:39)そのことを理解した(冒頭で触れた)リンダは,子供の父親である18歳の少年と結婚しないことにしました。「彼は,神にも聖書にも関心がありませんでした」と説明しています。

これは必ずしも,子供の父親とのかかわりを全く絶つという意味ではありません。子供は成長すると,実の父親がだれかを知りたがるでしょう。あるいは,若い父親やその両親のほうが,子供との関係を保ったり多少の経済的な援助を行なったりする道徳的な責任を幾らか感じるかもしれません。ところが,少女の親は,娘がその若者とこれ以上何の接触もしてほしくないと願うかもしれません。(テサロニケ第一 4:3)しかし,場所によっては裁判所が未婚の父親に,結婚している父親と同じような法的権利を与えることがあります。それで,未婚の父親やその家族とふさわしい関係を保つようにするなら,苦々しい法廷闘争を避けることができるでしょう。d 若い父親と幾らか連絡を取る必要があるかもしれませんが,ロマンティックな,あるいは自分を危険にさらすような状況下で会うべきではありません。円熟した人の監督はいつでも望ましいものです。

助けを得る

「十代の妊娠を乗り越える」という本はこう言っています。「子供を自分の手で育てようと決心する時,あなたは即製の大人になるのを選ぶことになる。……自分の内にある,気苦労のあまりない,つまり義務や責任などあまり負う必要のない部分を捨てることになる」。それで,十代の親には助けや支えが必要です。子育てに関して不安を感じる若い母親は,(公立の図書館で簡単に借りられる)ふさわしい医学書を読むなら自信をつけるのにとても役立つでしょう。

親からの支えは特に有益です。母親は子育てに関する真の知識の宝庫と言えます。助けてほしいと言うのは確かにたいへんなことかもしれません。親はまだ傷ついていて,怒っているかもしれませんし,娘が妊娠したことで自分たちの生活に思わしくない影響が及ぶのではないかと心配しているかもしれません。17歳のドーナは,「両親は,自分たちにはやりたいことが山ほどあるのに,私に赤ちゃんができたから,それができなくなったと言って怒っていました」と述懐しています。ほとんどの親はやがて,自分たちのつらい感情を克服し,何らかの方法で助けてあげたいと願うようになります。悔い改めた若者は,自分が原因で心痛を招いたことを認め,誠実に謝るなら,緊張を和らげるのにとても役立つでしょう。―ルカ 15:21と比較してください。

少女の親が,援助するのを拒んだり,あるいは,単に娘と一緒に生活し続ける余裕がなかったりした場合はどうしたらよいのでしょうか。生活保護を受けられる国では,未婚の母は,その恩恵に浴することしか選択の余地がないかもしれません。少なくとも最初のうちは生活保護を受ける以外に道はないかもしれません。聖書はクリスチャンがそうした備えを活用することを認めています。しかし,これはやりくりのとても苦しい生活をすることを意味します。17歳のシャロンはこう言っています。「私にとって最大の問題はお金のような気がします。食料品とか紙おむつを買うことはできるんです。でもそれでおしまいです」。そのうちに外で働けるようになるかもしれません。母親としての責任,仕事,霊的な活動などを首尾よく果たすのは容易ではありませんが,それをうまくこなしている人たちもいます。

一緒に生活する時に知恵や識別力を用いる

親が認めてくれるなら,自立しようとするより,実家にとどまるほうが実際的な利点があります。実家で生活するほうが大抵,経済的です。さらに,周りの環境に慣れているので,安全で安心感があるでしょう。また,実家にいると学業を続けるのがもっと容易になるかもしれません。高校を卒業すれば,貧しい生活をしなくて済む可能性はとても高くなります。e

もちろん,一つの家に3世代が同居すれば,みなストレスや緊張を経験することになります。未婚の母は,狭苦しい状況に対処しなければなりませんし,親や兄弟たちは,赤ちゃんの泣き声で睡眠を妨げられることに慣れる必要があるでしょう。家族の生活のペースが乱れるかもしれません。しかし箴言 24章3節は,「家は知恵によって築き上げられ,識別力によって堅く立てられることになる」と言っています。もし,関係する人々が利他的な愛や思いやりを示すならば,家族内のもめごとは最小限に抑えられるでしょう。

若い母親が自分で負わなければならない責任から逃れようとし,すべての仕事を自分の母親にしてもらうことを当てにすると問題が生じます。(ガラテア 6:5と比較してください。)あるいは,祖母はよかれと思って,孫の世話を一手に引き受けるのかもしれません。「十代の妊娠に立ち向かう」という本は次のように述べています。「未婚の娘の子供を我が子のように育てようとする祖父母は,家族内に争いをもたらす。また子供に,だれが実の親なのだろうかという混乱を生じさせる」。祖父母の支えは非常に貴重であるとはいえ,聖書は,子供を育てる責任を親に与えています。(エフェソス 6:1,4)それで自由な意思疎通や協力は,誤解を防ぐのに大変役立ちます。―箴言 15:22。

独りぼっちではない

結婚しないで子供を育てるのは難しいとはいえ,人生が終わったわけではありません。神は,自分たちの悪行を悔い改める人を「豊かに許してくださる」のです。(イザヤ 55:7)このことを熟考するなら,時々,未婚の母が経験する,自己嫌悪の気持ちを克服する助けになるでしょう。落胆したときには,エホバに頼り,祈りを通して神に近づくことができます。子供を育てるうえで,神の助けを懇願することもできます。―裁き人 13:8と比較してください。

エホバはまた,クリスチャン会衆を通して支えてくださいます。エホバの証人は不道徳を大目に見ることはしませんが,悔い改めて,神を喜ばせるために生活を改める人に思いやりを示します。(ローマ 15:7。コロサイ 1:10)会衆の人々の中には,未婚の親に分別のある実際的な援助を幾らか差し伸べる方法を見つけようとする人がいるかもしれません。(申命記 24:17-20; ヤコブ 1:27と比較してください。)会衆の人たちは少なくとも,必要な時に友情を示したり同情心にあふれた聴き手になったりすることができます。(箴言 17:17)親が重大な罪を犯したとはいえ,子供には何の罪もありません。それで母親が正しい態度を示すなら,会衆は助けを差し伸べることができます。

まず第一に,神の律法を犯さなかったなら,どんなにかよかったでしょう。しかし過ちを犯した人でも,自分の歩みを悔い改めそれに応じた行動をするなら,その状況下で最善を尽くせるようエホバからの助けを確信することができます。

[脚注]

a 一部の名前は仮名を使っています。

b この記事は,近親相姦やレイプの犠牲になった人を対象にして書かれてはいませんが,記事の中の幾つかの点は,そうした人にも役立つでしょう。

c 本誌,1990年5月8日号の「若い人は尋ねる…十代の妊娠 ― 少女はどうしたらよいのだろう」という記事をご覧ください。

d 本誌,1988年10月22日号の「子供を獲得するのはだれか」という記事をご覧ください。

e ある人々は,実用的な仕事の技術を教える,政府による教育課程を利用しています。中には,母親が授業を受けている間,子供を預かってくれるところもあります。

[23ページの図版]

未婚の母には助けや支えが必要

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