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目ざめよ! 1995
目95 2/8 10–13ページ

悲劇はいつ終わるか

子供たちが誘拐や虐待の犠牲になることも食いものにされることもなく,仲間の悪影響をひんぱんに受けることもなくなるのは,いつのことでしょうか。警察力を強化し,子供に対する犯罪にもっと厳しい刑罰を科せば,子供たちを守れるのでしょうか。食料や住宅や教育を備える社会事業を増強すれば,虐待や家出に歯止めをかけることができるのでしょうか。子供を気遣う親たちに,より良いコミュニケーションの技術を教えれば,子供たちを破壊的な環境へと誘い出す偽りの刺激に抵抗するよう親を助けることができるのでしょうか。

そのような対策は役立つかもしれませんが,そうした悲劇の根本原因を取り除かない限り,子供たちはいつまでも多くの苦しみにさらされることでしょう。家出少年の問題に率先して取り組んだとしても,家庭における虐待や遺棄を防止しないなら,すでに害が及んでいるので効果はあまり期待できないと,ある若者は述べています。

根本原因

これらの問題すべての根底には何がありますか。どうすればそれを取り除くことができるのでしょうか。聖書の説明によると,家族という単位は目に見えない邪悪な霊の被造物,サタンと配下の悪霊たちの攻撃を受けています。彼らは残虐行為や人を性的に食いものにすることや倒錯行為を好みます。(創世記 6:1-6。エフェソス 6:12)イエスが地上におられた時,子供たちはこれらの悪霊の攻撃を受けました。ある少年はけいれんが起きるようにさせられたり,火の中に投げ込まれたりして,責めさいなまれました。―マルコ 9:20-22。

イエスが地上に来られる何世紀も前でさえ,悪霊たちは,バアル,ケモシュ,モレクといった憎むべき異教の神々にささげられた幼子たちを責めさいなんだり,焼き殺したりすることを非常に喜びました。(列王第一 11:7。列王第二 3:26,27。詩編 106:37,38。エレミヤ 19:5; 32:35)したがって,今日,ますます堕落しているこの世界にあって,悪霊たちが子供をねらい,自分たちに喜んで従う手先の人間を使って苦しめようとしても驚くには当たりません。その手先は若者たちに辱めや苦痛や死をもたらします。そのような極悪非道な犯罪の加害者は往々にしてポルノで心を養っており,それが彼らの倒錯行為をあおっているのです。

今日,悪霊たちが人類に加える圧力は増加しています。というのは,聖書は歴史上のこの時代を現在の邪悪な事物の体制の「終わりの日」と呼んでいるからです。その期間が「対処しにくい危機の時代」になるとも予告していました。今は以前にも増して,悪霊の影響を受けた人間がこれら邪悪な霊の被造物の堕落を反映するようになっています。聖書は,現代の人々が粗暴な者,自制心のない者,自然の情愛を持たない者,善良さを愛さない者になる,と予告していました。―テモテ第二 3:1-5,13。

この言葉は,姦淫,麻薬,自殺,殺人,レイプ,近親相姦,サディストの拘束責め,拷問などを美化する映画,オーディオディスクやビデオディスク,雑誌,本を製作する貪欲な人たちを的確に描写しています。これらや他の手段によって,悪霊たちは一つの文化を助長してきました。その文化は汚れた空気のように,老若を問わず人の思いと心を汚染し,家族の価値規準や敬虔な道徳を蝕んできました。

子供の誘拐,性的ないたずら,殺害の増加は,終わりの日のしるしの一部です。さらに,聖書は,『人々は自分を愛する者,容易に合意しない者,忠節でない者,裏切る者となる』と述べています。それで,今日では結婚のきずなが結ばれた途端に断たれることも少なくありません。離婚が増加するとともに,親による誘拐も増加しています。また,現在の配偶者や別れた配偶者を殴打したり殺したりすることがますます増えていますが,犠牲者の大多数は女性です。したがって,この世代の子供の親は子供たちをなおざりにし,虐待することにより,子供の家出を助長しているのです。さらに,「親に不従順」で,「片意地な」子供たち,敬虔な価値規準を尊重するよりも,仲間とつき合うことを好む子供たちは現代の特徴となっています。―テモテ第二 3:2-4。

悲劇はまもなく終わる

しかし,サタンと配下の悪霊たちの影響はまもなくなくなります。(啓示 12:12)啓示 20章1節から3節の預言は,神がサタンと悪霊たちを除かれると述べています。その後,イエス・キリストの手中にある神の天の王国は,義をもってこの地を治め,公平を行ない,すべての人に安全を保障します。(詩編 72:7,8。ダニエル 2:44。マタイ 6:9,10)貧しい人々を抑圧し,利益のために人間の弱さを利用する貪欲な商業体制もなくなります。「世は過ぎ去りつつあり,その欲望も同じ」だからです。(ヨハネ第一 2:17)箴言 2章22節にある,「邪悪な者たちは地から断ち滅ぼされ」るという予告通り,悪を行なう者たちは皆取り除かれます。

ミカ 4章4節は神の新しい世ではすべての人に安全と平和がもたらされることを説明し,「これをおののかせる者はだれもいない」と述べています。どうしてそのようなことが可能になるのでしょうか。王たる律法である愛によってです。この究極の律法がすべての考えや行動を支配するようになります。その時生きている者たちはイエスとみ父エホバ神の人格を反映することをすでに学んできたはずです。というのは,もしそうしないなら,生き続けることを許されないからです。人々が「優しい同情心,親切,へりくだった思い,温和」を身に着けることにより,利己主義は人間の性質から完全に除去されます。(コロサイ 3:12)生活は幸福で輝き,温かさと愛情に満ちた家庭が地球全体に広がることでしょう。

イザヤ 65章21節から23節はすべての人に豊かな食物と良い家庭があることを約束して,こう述べています。「彼らは必ず家を建てて住み,必ずぶどう園を設けてその実を食べる。……彼らはいたずらに労することなく,騒乱のために産み出すこともない」。虐待はもうありません。子供が苦しむことも,親が苦しむことももうないのです。

現在でも有益

この邪悪な体制の終わりの時にある現在でさえ,エホバと,この地球を元通り楽園にするというエホバの目的に関する知識は益をもたらします。この知識は多くの若者や親に希望を与え,幸福の理由となっています。たとえ彼らがこの時代の犠牲者であったとしても,そのことに変わりはありません。例えば,先の記事に出てきたタマラは自分の人生に生じたことを次のように説明しています。

「私は18歳の時に結婚し,“友達”とはいくらか疎遠になりました。その中には投獄されてしまった人もいれば,麻薬中毒になった人や売春をするようになった人もいます。しかし,私の人格は依然として変わっていなかったので,夫と口論するようになりました。ところが,息子が生まれてまもなく,私の人生を完全に変えるようなことが起きました。私は一冊の聖書を見つけ,それを読み始めたのです。ある晩,箴言の中にある,『知恵を見いだすことは隠された宝を見いだすことに似ている』と述べる章を読みました。(箴言 2:1-6)その晩は眠りに就く前に,その知恵を求めて祈りました。翌朝,エホバの証人が玄関の呼び鈴を鳴らしました。私は証人たちと聖書を研究し始めましたが,聖書から学んでいたことを実行に移すにはかなりの時間がかかりました。しかし,ついにクリスチャンとして生きることを決意し,バプテスマを受けました。今では主人と一緒に,神が備えてくださっている慰めを受けるよう他の人たちを助けています」。

そうです,タマラはすべての慰めの源であられるエホバ神を見いだしました。天の父であられるエホバはご自分から離れない者たちを決して見捨てられません。詩編 27編10節に述べられているとおりです。「わたしの父とわたしの母がわたしを捨て去ったとしても,エホバご自身がわたしを取り上げてくださることでしょう」。

前述のドミンゴスも慰めと励ましと支えを与えてくれる真の家族を見いだしました。彼はこう述べています。「ある日,私は『偉大な教え手に聞き従う』という本を一冊受け取り,神がエホバというお名前を持っておられることを知って驚きました。a 私はエホバの証人の集会の一つに出席し,階級差別がないのを見てびっくりしました。私がみすぼらしい服を着ており,行儀が悪く,だれも信用しようとしなかったにもかかわらず,証人たちは私と聖書研究を始めてくれました。証人たちは私が以前の生き方を退けるよう少しずつ助けてくれました。仕事探しまで手伝ってくれました。おかげで,私は進歩し,やがてバプテスマを受けました」。

エホバの証人の会衆は若い人たちにとって安全網のようなものです。証人たちは,将来の素晴らしい希望について学びたい人がいれば,だれであろうと喜んで援助します。証人たちは神の言葉聖書からの助言と導きを差し伸べるよう訓練されているため,天の父との関係を求める人たちには大きな慰めがもたらされます。ある証人の説明によれば,若者たちは自分の置かれている嫌悪すべき状況がエホバにとっても嫌悪すべきものであることを示してもらう必要があります。その証人はこう述べています。「エホバは子供たちが虐待されることを望んでおられません。子供たちが不幸になることを望んでおられません。しかし,子供たちがある形態の虐待の代わりに別の形態の虐待,つまり路上で経験するような虐待を受けることも望んでおられません。子供たちはエホバの組織の中の円熟した成員に近づいて,自分の抱える問題を話し,解決策を教えてもらうことができます」。

素直な心を持つ子供たちにとって,神の言葉は仲間の圧力というわなを避けるための強力な動機づけとなります。17歳になるフランシスという少女はクラスメートに誘われて,親に内緒で何回も学校をさぼりました。そして,とうとう家出してしまい,両親をさんざん困らせたあげくに,家に戻って来ました。その後,同じ会衆のエホバの証人が二人でフランシスを訪ねました。証人たちは家族の雰囲気が問題の原因ではないことを知り,親切に助言を与え,クリスチャンの若者には親に敬意を払う責務があること(エフェソス 6:1,2),彼女が親に内緒で学校をさぼったことについては,不正直を避ける必要があること(エフェソス 4:25),また,悪い交わりを避けることの重要性(コリント第一 15:33)を説明しました。フランシスは積極的にこたえ応じました。

高い所からの助け

シェリルも別れた配偶者に子供を誘拐された時,それに対処する上でエホバからの助けを見いだしました。b シェリルは何がこの悪夢に対処する助けになったかと尋ねられて,こう述べました。「私はまず最初に詩編,とりわけ詩編 35編を読みました。私の受けている不当な扱いをエホバがご覧になっていることを知って,慰められました」。詩編 35編22節と23節はこう述べています。「エホバよ,あなたはご覧になりました。沈黙しないでください。エホバよ,わたしから遠く離れないでください。身を起こし,わたしの裁きのために目を覚ましてください。……わたしの訴訟のために」。

2年後,エホバの支えと証人たちの助けによって,シェリルは別れた夫と対面し,子供たちを訪ねました。こうしたことが起きた理由について慰めとなる答えを子供たちに与え,自分が子供たちを見捨てていないことを確信させることができました。シェリルはエホバを敬うよう子供たちを訓練していたので,子供たちに,私はあなたたちを信頼している,と言うことができました。彼女は,「私には分かっています。あの子たちはエホバを愛しているので,エホバはあの子たちに永続的な害が臨むようなことは許されません」と述べました。

まさにそのとおりになりました。シェリルが根気強く出入国管理の当局者に働きかけ,熱烈な祈りを通してエホバに依り頼んだ結果,子供たちは彼女の手に戻されました。シェリルはこう述べています。「子供たちを取り戻せたのはひとえにエホバのみ手によると申し上げなければなりません」。

エホバがどのような方であるかを知り,この方を崇拝するよう,今のうちから子供たちを教えておくのは何と大切なのでしょう。聖書はペテロ第一 3章12節で,エホバの目は「義にかなった者たちの上にあり,その耳は彼らの祈願に向けられる」と述べています。エホバは確かに子供たちの避難所です。そのみ名は「強固な塔。義なる者はその中に走り込んで保護される」のです。―箴言 18:10。

わたしたちは非常に危険な時代に生活しており,必ずしも子供たちに何が降りかかるかを知っているわけではありません。それでも,エホバを崇拝する親には,忠実な子供たちに永続的な害が臨むことはないという確信があります。エホバはこの時代の犠牲者となった者たちを死から連れ戻し,彼らに降りかかった苦痛や苦しみを消し去ることさえ約束してくださっています。―イザヤ 65:17,18。ヨハネ 5:28,29。

神の新しい世の希望は驚嘆すべきものです。まもなく神が地球からサタンとその邪悪な体制を除き去ってくださるという理解も驚嘆すべきものです。子供たちを脅かすものは全くなくなります。エホバの証人が会衆の集会で歌う歌の一つは,新しい体制を次のように描写しています。「子らの声地に満ち,/喜びはあふれ,……/汝よみがえり見ん,/報い見つめなば」!

この次にエホバの証人に出会ったなら,目前に迫っている,来たるべき神の義の新しい世での喜びについてさらに良く知る方法を尋ねてみてください。エホバの証人は,神の言葉がどのように現在の大きな慰めと将来のとこしえの命をもたらし得るかについて知ることができるよう,喜んで援助いたします。―詩編 37:29。啓示 21:4,5。

[脚注]

a ものみの塔聖書冊子協会発行。

b 6ページの記事をご覧ください。

[12ページの拡大文]

「エホバは子供たちが虐待されることを望まれない」

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