あなたは安全なドライバーですか
車のハンドルを握る時の態度は,運転能力に大きな影響を及ぼすことがあります。英国自動車協会が行なった調査では,英国の17歳から20歳までの男性のうち毎年22%が,少なくとも1件の自動車事故に巻き込まれることが明らかになりました。
では彼らの運転の習慣を危険なものにしている主な要素は何でしょうか。同自動車協会の会長代理であるケネス・フェアクロスは,アルコールや気分の激しい変化,騒々しい音楽のほかに,「同じ年ごろの仲間に影響されて危険な運転をする人が非常に多い」ことを指摘しています。そのため,同自動車協会は,運転技術よりもドライバーの態度に重点を置いた訓練をするよう勧めています。
例えば,次のように自問してみてください。『私は平気で危険を冒し,一緒に乗っている人たちをうならせようとするだろうか。ハンドルを握っているとき,私の行動は気分に左右されるだろうか。路上の他のドライバーは単なる邪魔者で,出し抜いてやらねばならない相手とみなしているだろうか』。こうした質問に対してどんな答えが出るかで,自分がどのような種類のドライバーであるかが分かります。
老若男女の別を問わず,運転中,隣人としてふさわしい態度を培うのは大切なことです。「人から扱ってもらいたいと思うそのとおりに,ほかの人々を扱いなさい」。(マタイ 7:12,フィリップス訳)そのようにすることは,安全な運転をするのに役立つでしょう。