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目ざめよ! 1995
目95 3/8 5–7ページ

滋養になる食物と健康の増進

健康そうな子供を見るのは本当にうれしいことです。しかし,健康な子供は偶然の所産ではありません。ブラジルに住むカナダ人のケイトは昔のことを思い出して,「わたしたちの家庭では,簡素であっても栄養のある食物をいつも最優先させました。家計の面だけでなく,調理して一緒に食べるのに費やす時間の面でもそうでした。母が働きに出ていなかったので,毎日学校から帰ると,調理中の夕食や,時には母の焼いたパイかケーキのおいしそうな香りがわたしたちを待っていました」と述べています。

しかし,エコノミスト誌によると,滋養になる食物を食べて暮らすどころか,「貧しい国ではざっと7億8,000万人,つまり人口の5人に一人は十分な食べ物を手に入れることができない。20億もの人は,満腹するまで食べていても,必要なビタミンや無機質が欠乏している」とのことです。栄養不足の人は体が弱くなるだけでなく,あまり他の人の役に立たなくなります。そのため,栄養が不足している子供たちに関する,ブラジルのサンパウロ大学の経済学者エドワルド・ジャネッティ・ダ・フォンセカの次のような言葉が引用されています。「このこと[人的資源の浪費]は,他の何よりも悪い。……これらの子供たちは才能や能力を持っているにちがいない。しかし,そうした才能や能力は,貧困ゆえに日の目を見ずに終わってしまう。異なる環境に置かれれば,アルバート・アインシュタインのようになる子供がいるかもしれない」。ベジャ誌は次のように述べています。「国家の筋肉は栄養不足のためにやせ衰えて失われつつあり,知能や創造力やエネルギーの潜在的な蓄えは浪費されている」。それゆえ,賢明な親たちは,生活費が高くても,栄養のある食物に投資することによって子供たちにしっかりとした土台を与えます。

賢明な投資

「投資する」とは,「将来の益や利点のために利用する」ことです。では,どうしたら栄養に投資することができますか。もし必要であれば,あなたはぜいたく品やステータスシンボルなしで済ませ,限られた予算で滋養になる食物を購入するでしょうか。

「感覚は誕生時に突然スイッチが入るまで眠っている,というわけではない。証拠は,感覚系統が誕生前からちゃんと機能していることを示唆している」と,新ブリタニカ百科事典は述べています。したがって,子供に栄養を与え始める理想的な方法は,母親に十分な栄養を与えることです。次に,誕生後は,赤ちゃんを母乳で育てます。母乳は完全な栄養となり,一般的な病気に対する免疫性さえ与えるからです。国連が発行している,「生存の知識」という出版物は,「赤ちゃんが生まれてから最初の数か月間に与え得る最善の食べ物また飲み物は,母乳だけである。乳児が母乳に加えて他の食物を必要とするのは,生後4か月ないし6か月になってからである」と述べています。

人体は驚くほど回復力に富んでいますが,それを当たり前のことと考えるべきではありません。幼い時に滋養になる食物で体を作り上げることは不可欠です。ワールドブック百科事典はこう述べています。「人が6歳になるまでに,脳は約1.4㌔という完全な重さに達している。ほとんどの脳細胞は誕生時に存在しているので,重さの増加はおもに細胞の成長から来る。この6年間に,人は一生のうち最も速い速度で新しい行動パターンを学習し,習得するのである」。したがって,子供の食生活が6歳以後に良くなったとしても,それから発達する脳細胞は比較的わずかです。ケイトはこう述べています。「健康に良く,栄養のある食物は,親が子供に与えることのできる最もすばらしい贈り物の一つです。生活必需品とはいっても,大抵はぜいたく品にすぎないような物をたくさん与えられないとしても,親が子供の心と体の健康のために投資するなら,子供は幼児期から,人生における何物にも代えがたい良いスタートを切ることになります」。

バラエティーに富んだ食生活が望ましいのはなぜか

子供が体と心の両面で成長するためには,たんぱく質の豊富な食物が必要です。栄養不足は学校における子供の精神的発育を遅らせるので,子供は注意を集中したり,教えられることを覚えたりすることができず,無関心になり,疲れきってしまうかもしれません。基本的な栄養素,つまりたんぱく質,ビタミン,必須の脂肪,その他の栄養素の一つが欠乏するなら,少なくとも25の異なった欠乏症が生じます。

ジョアキンの例を考えてみましょう。ジョアキンはこう述べます。「うちの家族は貧しい暮らしをしていました。でも,土地があったので,うちで食べるものはほとんど栽培しました。毎度の食事には,とうもろこしや全粒粉で作ったライ麦パンが出ました。そのおかげで十分に栄養が取れました。母は毎日のように,豆類をはじめとする様々な野菜入りのスープを作ってくれたので,それによって必要な栄養の多くが補われました。肉はあまり食べませんでしたが,魚は食べました。そのほとんどは,イワシやタラやニシンでした」。さらにこう付け加えています。「母には5人の子供がいましたが,そのうちのだれかが風邪やインフルエンザ以外の病気にかかったという覚えはありません。バランスの取れた食事が役立ったのだと思います」。7人の子供の母である女性はこう説明します。「安い費用で栄養のある食物を与える必要がありました。そこで,菜園を作りました。小さいものでしたが,家族の必要を十分にまかなえました」。この女性はさらに,「うちの子供たちは重い病気をしたことがありませんし,学業の面でもいつもよくやっていました」と述べています。

人間の体は,公認されている103の化学元素のうち22の元素を栄養素として必要としています。個々の人が必要とするビタミンやミネラルやたんぱく質の量を正確に見極めることは不可能ですが,バランスの取れた食生活はその必要を満たしてくれます。ある権威者はこう述べました。「十分な栄養のかぎとなるのは,すべての種類の栄養素を含むバラエティーに富んだ食生活である」。

では,子供たちがある種の食物,たとえば苦みのある野菜類を嫌がる場合はどうしたらよいでしょうか。経験を積んだある調理師によると,親は「その地域で入手できる野菜すべてを」食卓に出すべきです。「多くの大人は野菜を食べません。子供のころに食べた経験がないからです。野菜には繊維や私たちが必要とするビタミンの多くが含まれており,安価なので,親は子供がいつも野菜を食べられるようにしておくべきです」。ですから,生鮮野菜や果物を活用する新しい料理を学んでみるのはいかがですか。おいしいスフレやシチューにして出せるかもしれません。“空カロリー”食品に関して,この人はこう提案しています。「親は,特別な場合以外は家に甘いものを置かないようにすべきです。家になければ,[子供たちが]食べることはないでしょう」。

適当な食物をふさわしい量だけ食べるなら,栄養失調の危険性は最小限に抑えられますが,食べすぎによって自ら問題に陥る人もいます。体が必要としている以上にカロリーを取りすぎると,肥満になり,それに伴って糖尿病や心臓疾患が生じるかもしれません。a 適当な食習慣の代わりになる薬や身体的な活動はないので,脂肪,甘いもの,塩,アルコールの摂取を減らすようにという提案は当を得ています。また,ある百科事典には,「飢えや孤独感,抑うつ状態,退屈,怒り,疲労などを最小限に抑える措置を取るべきである。これらのことが原因で,食べすぎが生じる」とあります。

食物と健康に対する平衡の取れた見方

聖書は栄養に関するマニュアルではありません。しかし,健康の問題で平衡を取る助けになります。使徒パウロは,他の人たちに「信仰を持ち真理を正確に知る人が感謝してあずかるために神が創造された食物を断つ」よう命令している者たちに気をつけるよう警告しました。(テモテ第一 4:3)神は,わたしたちが手に入る物で満足し,それを活用するよう望んでおられます。「少ししかなくても,それと共にエホバへの恐れがあれば,物が沢山あっても,それに混乱の伴うのに勝る」― 箴言 15:16。

今日,完全な意味で健康な人は一人もいません。ですから,道理をわきまえ,無頓着になったり過度に心配したりしないようにするのはいかがですか。栄養や健康の問題に極端な,あるいは常軌を逸した関心を持つなら,平衡を欠くことになりかねません。

健康づくりに努めても,現在の状況下ではやがて年老いて死にます。しかし,幸いにも聖書は,神の王国が栄養失調や病気を終わらせると保証しています。飢きんをなくそうとする人間の計画は失敗してきましたが,わたしたちはすべての人に栄養豊かな食物がふんだんにある世界を待ち望むことができます。―詩編 72:16; 85:12。

[脚注]

a 「身長や体格や年齢に対して20%以上……『望ましい』体重を超過しているなら太り過ぎだと考える専門家もいる」―「アメリカ医師会家庭医療案内」,501ページ。「目ざめよ!」誌,1994年5月8日号,「若い人は尋ねる…どうすればやせられるのだろう」および1989年5月22日号,「減量のための努力は勝ち目のない闘いですか」という記事もご覧ください。

[7ページの囲み記事]

健康的な食習慣を身に着けるよう子供を助けるための提案

□ 良い模範を示す

□ 子供たちに食べ物のえり好みをさせない

□ 家にジャンクフードや甘いものを置かないようにする

□ 子供たちが様々な食物を好きになるよう訓練する

□ 朝食を含め,食事は決まった時間に取る

□ 食べるものに関してテレビの宣伝に影響されてはならない

□ 子供たちが勝手に冷蔵庫のものを食べないようにする

□ 食事の準備を手伝うよう子供たちを訓練する

□ 日々の備えに対する感謝を培う

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