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  • 目ざめよ! 1999
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目ざめよ! 1999
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魅力的なデュエット歌手

ケニアの「目ざめよ!」通信員

ふたりの声楽家が向かい合い,演奏の用意は整いました。主旋律の歌い手は軽く会釈すると,柔らかな澄んだ声を出します。それは,朝の空気を震わせ,遠くまで響き渡るほど滑らかで透き通った歌声です。続いて2番目の歌い手もしとやかに会釈をし,1オクターブ高い声で,同じく滑らかな声を出します。そのタイミングは絶妙です。二重唱に弾みがつき,盛り上がるにつれて,二つの声が一つの声のように聞こえてきます。私は胸の高鳴りを覚えながら,息を凝らして聞き入りました。そして,その磨き抜かれた技術と声の質に驚嘆しました。

名歌手のこの演奏は,満員のシンフォニー・ホールなどで行なわれたのではありません。そうではなく,ここケニアにある我が家に近い,木の枝の上で,2羽の鳥が行なっていたのです。羽のある演奏家は歌い終えると,身をまっすぐに起こし,翼を広げて飛び去ってしまいました。

「同じ羽色の鳥は1か所に集まる」とよく言われますが,注目すべきこととして,一緒に,しかもきわめて正確に歌うのが好きな鳥もいるようです。その二重唱はぴったり息が合っているので,鳥の姿が見えないと,聴いているほうとしては,2羽の別々の鳥が歌っていることに気づかないことがよくあります。科学者でさえ思い違いをしていました。ですから,比較的最近になるまで,鳥に二重唱という行動パターンがあることは知られていませんでした。

スズドリ

例えばスズゴエヤブモズは,特に熟達した演奏家です。アフリカ大陸に生息するこの鳥は,フルートの音のような独特の歌声を持ち,しばしばその声は2本の金属棒を打ち合わせた時の音のように聞こえます。それでこの鳥は普通スズドリと呼ばれています。スズゴエヤブモズはつややかな黒い頭頂や後頸や翼で美しく整えられ,それが,雪のように白い胸の羽毛や白い翼帯とあざやかな対照を成しています。ヤブモズ属は必ずつがいで観察され,雌雄で模様や色が似ています。

うっそうとした森林や茂みを歩く人は,スズゴエヤブモズの姿を見つけるずっと前から,その存在に気づきます。雄は大概,鈴の音のような声で素早く3度さえずります。すると雌がすかさずクウィーと鳴いて返事をします。ある節を一方がさえずり,パートナーが一つの音で合いの手を入れることもあります。合いの手として入る音はメロディーをこわさず歌の流れにはまり込み,休止が入っているようには聞こえません。

このような協調関係がどうして生まれるのか,正確なところは科学者にも十分わかっていません。少なくともある場合は,いわゆる,「習うより慣れろ」というだけのことかもしれない,と考える人もいます。雄と雌が来る日も来る日も一緒に歌っているうちに,正確無比な演奏ができるようになるのです。

興味深いことですが,ヤブモズ属にはふつう,生息地によって異なる“方言”があるようです。これは,その土地土地で聞かれる音や他の鳥の鳴き声を模倣することから生じるようです。この過程は音声模倣と呼ばれます。結果として,南アフリカの低木地帯と東アフリカの大地溝帯では,ヤブモズ属のさえずりが全く違って聞こえることがあります。

生涯のパートナー

「生活の試練」(英語)という本の中でデイヴィド・アッテンボローは,「二重唱を行なうつがいが,通常,一生ではないにしても,幾つもの季節にわたって連れ添うというのは,なかなか感動的なことだ」と述べています。このような強い絆があるのはなぜでしょうか。アッテンボローはこう続けています。「上手に歌えるようになった鳥たちは,互いの絆を強める方法として練習も行ない,枝に並んで止まっている時でさえ,凝った二重唱を歌う。連れ合いが不在のときは,独り残された鳥が欠けている部分の穴埋めをしながら,複雑なメロディー全体を歌うこともある」。

このさえずりは,密生した草木の中で鳥たちが互いの居場所を知るのに役立っているのかもしれません。雄はパートナーの居所を知りたい時,ある節を歌い始めます。すると雌は,たとえ幾らか離れた所にいても雄の歌に加わります。演奏に先立って打ち合わせをしていたのではないかと思えるほど,そのタイミングは絶妙です。

働く時も口笛を吹きながら

音楽を聞きながら働くのはお好きですか。多くの鳥たちも好きなようです。マイケル・ブライトの著書,「鳥の私生活」(英語)によると,鳥のさえずりは,それを聞く他の鳥たちに物理的な刺激を与え,さえずりを聞いた後では「雌鳥も雄鳥も心拍数が増加した」ということです。しかも雌鳥の中には,雄鳥のさえずりを聞いて「巣作りのペースが速くなった」ものや,「産卵数が増える傾向を示した」ものもいました。

科学者はきっとこれからも,スズゴエヤブモズのようなデュエット歌手に関して興味をそそる発見をすることでしょう。しかし,感動を与えるその歌が持つどんな機能上の価値が明らかになったとしても,それがさらに別の崇高な目的にかなっていることを見過ごさないようにしましょう。それは,感謝の念に満ちた男女の耳を楽しませます。確かに,息を呑むほどすばらしいこのような音楽は,「天の鳥」の創造者を賛美したいという気持ちを抱かせます。―詩編 8:8。

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