ヨーロッパの衛生と安全
英国の「目ざめよ!」通信員
ものみの塔聖書冊子協会の本部およびその109の支部では,1万6,000人以上の男女が働いています。それらの自発奉仕者の中には,印刷,各作業場の仕事,機械のメンテナンスなどに携わっている人たちもいます。しかし,割り当てられた仕事が何であれ,彼らは命と健康を守る健全な労働環境の下で働いています。
英国支部が,ロンドンのミル・ヒルにある同支部の工場に対して定めている高い基準は,「1997ヨーロッパ安全・衛生週間」が実施された年の翌年の1998年に公式に認められ,協会は「ヨーロッパ安全・衛生週間 ― 1997年度受賞者」という文が刻まれたクリスタルの賞杯を贈られました。どのようなことから協会はこの栄誉ある賞を受けることになったのでしょうか。
1994年,ものみの塔協会は,どうすれば仕事中に腰を痛める人の数を減らせるかに関する詳細な分析結果を保健安全行政部(HSE)に提出しました。このキャンペーンの終わりに協会は,協力した団体に送られるHSEからの賞状を受け取りました。1996年には,衛生と安全のために行なっている事柄を短い報告書にまとめるようにとの依頼を受けました。そのあと,衛生と安全に「価値ある貢献をしたことを表彰し,ものみの塔聖書冊子協会に」賞状が贈られました。
翌1997年に,保健安全行政部はヨーロッパの衛生と安全のキャンペーンに参加するよう,ものみの塔協会を招待しました。後日,協会は写真を載せた詳細な論文を提出しました。その論文では,個々の電動工具を主要な集じん装置に接続することによって,木工所のほこりを90%,また木の粉は100%減らすことが可能であること,またそれにかかる経費は400㌦(約4万8,000円)にも満たないことが報告されました。
その結果,協会は30人の受賞者の中に選ばれ,欧州委員会と英国政府の代表者たちや保健安全委員会の議長に会うよう招かれました。保健安全委員会の議長は,刻銘を施した賞杯を贈呈するに当たって,「ものみの塔さん,おみごとでした」と述べました。
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ものみの塔は衛生と安全の基準が高いことで賞を受けた