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目ざめよ! 2007
目 07/8 16–18ページ

はるばるクリスマス島へ

フィジーの「目ざめよ!」執筆員

キリチマチ(クリスマス)島は,太平洋に浮かぶ国キリバスを構成する33の島のうち最大の島です。a 面積は約390平方㌔で,キリバスの他の32の島すべての面積の合計とほぼ同じです。住民はこの島に約5,000人,キリバス全体では約9万2,000人です。

キリバスの島々は,一つを除いてすべて,サンゴでできた環礁です。クリスマス島は,この国最大の環礁であるだけでなく,陸地面積では世界最大の環礁です。

クリスマス島のもう一つの特徴は,国際日付変更線がすぐそばを通っていることです。この島の人は世界で最初に新たな日や年を迎えます。年ごとに行なわれるイエス・キリストの死の記念式も同様です。b

さらに,大海原に囲まれたこの環礁は,熱帯での海鳥の繁殖地として非常に重要です。比較的最近の資料によると,およそ2,500万羽のセグロアジサシがここで巣作りをしています。

かつては鳥しか知らなかった

探検家のジェームズ・クック船長が1777年のクリスマスの前日に上陸した時,ここは無人島でしたが,無数の鳥がいました。クック船長はこの島をクリスマス島と名づけました。c 長年のあいだ,この島の場所を知っていたのは鳥だけだったようです。

わたしたちはこの島を何度か訪れていますが,今回は野生生物保護管理官に見どころをガイドしていただきました。管理官の案内でビーチに降り立つと,好奇心の強い優美なシロアジサシたちが飛んで来て,あいさつしてくれます。手を伸ばせば届きそうなほど近くの空中にとどまり,わたしたちの一挙一動を見守っています。

ビーチから陸に入って行くと,セグロアジサシのコロニーがあります。何百万羽ものセグロアジサシが繁殖のためにクリスマス島にやって来ます。島に着くと,大群をなして旋回しながら鳴き交わし,何週間も,昼も夜も繁殖地の上を飛び続けます。仲間がすべて到着するとようやく,むき出しの地面に巣を作って落ち着きます。

セグロアジサシのひなは,生後3か月ぐらいで大海原をあちこちと旅するようになります。陸に戻って来るのはずっと先の5年ないし7年ほど後,繁殖の用意ができた時です。それまでの間は,ほとんどの時間を空中で過ごします。羽毛の油分が少ないため,海面に浮いていられないのです。

ヒメクロアジサシが巣でひなや卵を抱いているのが見えます。この鳥は巣を作りますが,シロアジサシは違います。木の枝にそのまま卵を産むのです。幸いなことに,シロアジサシのひなは孵化した時から足と爪が丈夫で,枝にしっかりつかまることができます。ふわふわのひなが枝につかまっている様子は何ともかわいいものです。親鳥も小さくてとても美しく,雪のように白い羽毛と黒いくちばしが見事なコントラストをなしています。

コミズナギドリも見かけました。保護区域の中で毅然として卵を抱いたまま,こちらをじっと見つめています。クリスマス島は,オナガミズナギドリの世界最大のコロニーがあることで知られています。さらに,ノドジロウミツバメとムナオビシロハラミズナギドリの残り少ない繁殖地の一つともなっています。ほかにもこの島では,アオツラカツオドリやアカアシカツオドリといったカツオドリ,アカオネッタイチョウ,クロアジサシ,グンカンドリなどが繁殖しています。

グンカンドリはわたしたちの頭上を軽々と舞い,見事なアクロバット飛行を演じます。空中で他の鳥から魚をかすめ取ったり,漁師が捨てた魚の切れ端を奪い合ったりするのです。この飛行技術は,生きていくために必要です。グンカンドリは通常,海面に降りないからです。セグロアジサシと同様に羽毛は防水性に乏しく,そのうえ,翼を広げると1.8㍍にもなる巨体が飛び立つのは大変です。

先ほど茶色の小さな鳥を見ましたが,あれはムナグロだそうです。ムナグロや他の多くの渡り鳥は,クリスマス島を大切な燃料補給地また越冬地として使っており,何千キロもかなたの北極圏の繁殖地から飛んで来ます。これら“長距離飛行家”たちは自らの優秀なナビゲーション能力を頼りに,ハワイのホノルルから2,100㌔も南にあるこの“洋上航空基地”までやって来るのです。

わたしたちがはるばる来た理由

わたしたちがクリスマス島を幾度も訪れているのは,バードウォッチングのためではありません。この島にいる仲間のエホバの証人に会い,一緒に集会に出席したり伝道を行なったりするためです。地理的に隔絶された島でエホバの証人として生活するのは大変です。例えば,幾年か前にあるエホバの証人が突然亡くなった時,残された奥さんは,夫の葬式の話をしてくれる人がいなかったので,勇気を奮い起こして自分で話を行ないました。参列者に,死者のための聖書からの希望を伝えたかったのです。―ヨハネ 11:25。使徒 24:15。

ここの言語では,立派な聖書翻訳が三つあるものの,聖書に関する読み物はあまりありません。しかしエホバの証人は,4色刷りの月刊の「ものみの塔」誌に加えて,聖書に関する出版物を幾つかキリバス語で発行しています。多くの人はそれを聞いて驚きます。キリバス語を話す人は世界中に10万人もいないからです。そのような出版物があるので,孤立した証人たちはこの島で崇拝のための集会を定期的に開き,神の王国の良いたよりを宣べ伝えるというイエスからゆだねられた任務を果たすことができます。―マタイ 24:14。ヘブライ 10:24,25。

よそから来た人は交通の便が悪いと思うでしょう。それでも,クリスマス島では,ロンドンからテネシー経由でポーランドまで道路伝いにわずか3時間で行けます。どうしてそんなことができるのでしょうか。バナナ,ロンドン,パリ,ポーランド,タバキア ― これらは皆,村の名前なのです。こうした地名から,昔この島に来た人たちの出身地が分かります。

ある訪問の際に,親切な医師が一緒にポーランドに行かないかと誘ってくれました。おかげで,初めてそこでも伝道できることになりました。ポーランドには2時間しか滞在できないので,全部の家を訪問するために文字どおり家から家に走りました。会えた人たちは皆,聖書の音信によく耳を傾けて出版物を受け取り,自分たちの言語の出版物があることが信じられない様子でした。

わたしたちは,この遠く離れたクリスマス島の人たちをとても身近に感じています。そして,翼のある魅力的な住民たちのことも忘れられません。ずっと昔,クック船長はこの島を,鳥しかいないつまらない場所だと思ったかもしれません。しかし今,ここには多くの人が暮らしており,鳥たちと同様,ここを大切な我が家と考えているのです。

[脚注]

a キリバスは,以前はギルバート諸島と呼ばれていました。現在のキリバスは,ギルバート諸島の16の島だけでなく,フェニックス諸島,ライン諸島,バナバ(オーシャン)島を含んでいます。

b エホバの証人は,イエスの命令に従って年に一度,イエスが亡くなった日に当たる日にイエスの死を記念しています。―ルカ 22:19。

c クリスマスという名の島はインド洋にもあります。

[16ページの地図]

(正式に組んだものについては出版物を参照)

クリスマス島

バナナ

タバキア

ロンドン

パリ

ポーランド

国際日付変更線

[16ページの図版]

グンカンドリ

[クレジット]

GaryKramer.net

[17ページの図版]

シロアジサシ

[クレジット]

© Doug Perrine/SeaPics.com

[17ページの図版]

カツオドリ

[クレジット]

Valerie & Ron Taylor/ardea.com

[18ページの図版]

地元の証人たちと一緒に伝道を行なう

[18ページの図版のクレジット]

GaryKramer.net

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