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目ざめよ! 2011
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信頼できる書物 ― 第3部

聖書の歴史におけるバビロン

この記事は,聖書の歴史における七つの世界強国を取り上げた,7部から成る連載の3番目です。連載の目的は,聖書が神の霊感を受けた信頼できる書物であり,人間の残酷な支配による苦しみが終わるとの希望を与えている,という点を示すことです。

古代バビロンの絵

古代都市バビロンの想像図

現代のバグダッドの南80㌔ほどの肥沃な平野にあった古代バビロンは,実に堂々たる都市でした。堀が巡らされ,どっしりとした二重の城壁で守られ,難攻不落に見えました。幾つもの壮麗な神殿,空中庭園,神殿塔で知られた大都市で,今日では驚異の都市とも評されています。

聖書の中では「もろもろの王国の女主人」と呼ばれており,聖書の歴史における第三世界強国の首都でした。(イザヤ 47:5)バビロニア帝国は,それ以前の帝国であるエジプトやアッシリアと同じく,聖書の歴史において際立った役割を果たしました。この都市に関する聖書の記述と一般の資料を比較するのは興味深いことです。

信頼できる歴史

聖書のダニエル書は,ベルシャザルという名の人物が一時期バビロンで王として支配した,ということを述べています。(ダニエル 5:1)ところが,一般の資料の中には,ベルシャザルは権力を持っていたものの王になったことはない,と述べるものがあります。聖書は間違っているのでしょうか。メソポタミアのウルの遺跡で,幾つかの粘土製の円筒碑文が発見されました。そのうちの一つには,バビロンの王ナボニドスによる「我が長子ベルサルウスル」つまりベルシャザルのための祈りが楔形文字で刻まれていました。「新聖書辞典」(英語)によると,その後の発見で,ベルシャザルは「父の治世の半分以上にわたって摂政を務め,その期間,実質的に王であった」ことが裏付けられました。

さらに歴史の記録を見ると,古代バビロンが極めて宗教的な都市であり,占星術や占いが盛んだったことが分かります。エゼキエル 21章21節には,バビロンの王がエルサレムを攻めるかどうかを決めるために占いをしたことが記されています。王は「肝を調べた」と聖書は述べています。なぜ肝を調べたのでしょうか。バビロニア人は吉凶を占うために肝臓を用いました。「メソポタミアの占星術」(英語)という本によると,古代バビロンの一つの場所からだけでも「[吉凶に関する]文字の刻まれた32個の[粘土製の]肝臓の模型」が発見されました。

著名な考古学者ネルソン・グリュックはこう述べました。「わたしはこれまで30年間,一方の手に聖書,もう一方の手にこてを持って発掘を行なってきた。歴史的な面で聖書の間違いを見つけたことは一度もない」。

「わたしはこれまで30年間,……発掘を行なってきた。歴史的な面で聖書の間違いを見つけたことは一度もない」。―ネルソン・グリュック

信頼できる預言

北京<ペキン>,モスクワ,ワシントンといった大国の首都が人の住まない廃墟になると聞いたら,どう思いますか。まさかそんなことはない,と思うでしょう。しかし,古代バビロンはそうなったのです。西暦前732年ごろ,つまり200年ほど前に,エホバ神はヘブライ人の預言者イザヤに霊感を与えて,強大なバビロンの終焉に関する次のような預言を書き記させました。「もろもろの王国の飾り……であるバビロンは,神がソドムとゴモラを覆されたときのようになるのである。彼女は決して人の住む所とはならず,また,彼女が代々にわたって住むこともない」。―イザヤ 13:19,20。

神はなぜバビロンの滅びを予告なさったのでしょうか。西暦前607年,バビロニア軍はエルサレムを滅ぼし,生き残った者たちをバビロンに連れて行って,ひどい仕打ちを加えました。(詩編 137:8,9)神の予告によると,神の民は自らの邪悪な行ないのゆえに,70年間このつらい仕打ちに耐えなければなりません。その後,神は彼らを救出して,故国に帰還させてくださることになっていました。―エレミヤ 25:11; 29:10。

この預言の言葉のとおり,西暦前539年,ユダの70年間の流刑がまさに終わろうとしていた時,無敵と思われた都市バビロンはメディア-ペルシャ軍に征服されました。やがて,バビロンは廃墟の山となりました。預言されていたとおりです。そのような劇的な変化を予告することは人間には不可能です。疑問の余地のないことですが,聖書の著者である真の神エホバは,出来事を事前に予告するという点で他のいかなる神とも異なっています。―イザヤ 46:9,10。

名前まで予告されていた

バビロンの陥落についての預言の中で際立っているのは,征服者となるペルシャのキュロス王に関するものです。キュロスが権力を握るより2世紀近く前に,エホバ神はその名に言及し,彼がバビロンを征服することを予告しておられました。

キュロスによる征服について,イザヤは霊感のもとにこう書きました。「エホバは,その油そそがれた者キュロスにこのように言われた。わたしはその右手を取った。それは,彼の前に諸国の民を従えるため,……彼の前に二枚扉を開いて,門が閉じられないようにするためである」。神はさらに,ユーフラテス川が干上がるということも予告なさいました。―イザヤ 45:1-3。エレミヤ 50:38。

ギリシャの歴史家ヘロドトスとクセノフォンは,この驚くべき預言が成就したことを認めています。彼らの記述によると,キュロスはユーフラテス川の流れを変えて水位を下げました。その結果,キュロスの軍は,開け放たれていた門を通ってバビロンに入ることができました。予告どおり,強大なバビロンは「突然」,一夜のうちに倒れたのです。―エレミヤ 51:8。

信頼の置ける希望

今日,別の預言が驚くべき成就を見ています。その預言には,バビロンのネブカドネザル王と,彼が見た巨大な像の夢が関係しています。その像の五つの部分 ― 頭,胸と腕,腹と股,脚部,足 ― は,異なった金属でできていました。(ダニエル 2:31-33)それら金属製の部分は,次々に登場する王国,つまりバビロンに始まって英米世界強国に至る政府を表わしています。英米世界強国は聖書の歴史における7番目の世界強国です。―ダニエル 2:36-41。

ダニエルは,像の足とその指の部分で材質が大きく変化することを明らかにしています。他の部分は混じりけのない金属でしたが,この部分は鉄と湿った粘土が混ざり合ったものなのです。ダニエルはネブカドネザルにこう説明します。「鉄が湿った粘土と混ざり合っているのをご覧になりましたが,それらも人の子らと混ざり合うことになります。しかし,鉄が成形した粘土と混じり合っていないのと同じように,それらも,それとこれとが堅く付くことはないでしょう」。(ダニエル 2:43)鉄と粘土が混ざり合ったものは「堅く付く」ことがなく,もろくなります。この預言は,政治的に分裂している今日の世界をまさに正確に描写しているのではないでしょうか。

さらにダニエルは,もう一つの注目すべき事態の進展についても述べています。ネブカドネザル王は夢の中で,大きな山から石が切り出されるのを見ました。その石は「像の鉄と成形した粘土とでできた足のところを打って,これを砕きました」。(ダニエル 2:34)これは何を意味しているのでしょうか。ダニエルはこう説明します。「それらの王たちの日[最後の世界強国の時代]に,天の神は決して滅びることのないひとつの王国を立てられます。そして,その王国はほかのどんな民にも渡されることはありません。それはこれらのすべての王国を打ち砕いて終わらせ,それ自体は定めのない時に至るまで続きます」。(ダニエル 2:44)この預言は,人間のいかなる政府とも異なる王国を予告していたのです。その王国の王は,メシアであるイエス・キリストです。この連載の以前の記事で見たとおり,イエスはサタンとサタンに追従する人間や霊者を打ち砕き,宇宙的な平和と一致を実現します。―コリント第一 15:25。

大いなるバビロン

聖書の「啓示」の書には,「大いなるバビロン」と呼ばれる象徴的な娼婦が登場します。(啓示 17:5)この娼婦は何を表わしているのでしょうか。様々な事実から,宗教的な組織であることが分かります。

古代バビロンは極めて宗教色の強い都市で,いろいろな神に献じられた神殿が50以上ありました。バビロニア人は三位一体の神々を信じ,死後に不滅の魂が暗い冥界に下ると考えていました。「あの世で人は,せいぜい地上での生活に似た陰うつで惨めな生活を送ることしかできない」と,「ファンク・アンド・ワグナルズ 新百科事典」(英語)は述べています。

やがて,これらの教えは世界中に広がりました。今日でも,同様の教えが,キリスト教世界のさまざまな宗教に見られます。そうした宗教が合わさって,世界規模の宗教組織である大いなるバビロンの主要な部分となっているのです。

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