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  • 驚異のクマノミ
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目ざめよ! 2016
目16 No. 6 12–13ページ

驚異のクマノミ

クラウン・アネモネフィッシュ

クラウン・アネモネフィッシュ

クマノミほど注目を集めている魚はまれです。この魚は英語でclown fish<クラウン・フィッシュ>と呼ばれており,サーカスの道化師(clown)を思わせます。その美しい配色が人の心をとらえるのかもしれません。あるいは,わたしたちを驚嘆させるのは,この魚が選ぶ家のほうかもしれません。なんと,イソギンチャク(sea anemone)の触手の中で暮らしているのです! この魚の別名がanemonefish<アネモネフィッシュ>であるのもうなずけます。

クマノミは,ハリウッド・スター並みです。写真を撮られることに抵抗がないのです。ダイビングやシュノーケリングをする人は,カメラを向けるとクマノミが大抵,“ポーズを取って”くれる,と考えています。滅多に家から離れず,それほど人見知りをしないからです。

しかし,クマノミを驚異の存在にしているのは,一見危険なそのライフスタイルです。毒を持つ触手の中で暮らすなど,毒ヘビの巣の中に家を構えるようなものでしょう。ところが,クマノミとイソギンチャクは切っても切れない関係にあるのです。なぜこんな奇妙なコンビを組むことができ,しかもうまくゆくのでしょうか。

“あなたなしには生きてゆけない”

ツーバンデッド・アネモネフィッシュ

ツーバンデッド・アネモネフィッシュ

仲の良いコンビが大抵そうであるように,クマノミとイソギンチャクも持ちつ持たれつの関係にあります。クマノミにとって,この関係は単に都合がよいというだけのことではありません。なくてはならないものなのです。海洋生物学者たちは,野生のクマノミは家主のイソギンチャクがいないと生息できないことを突き止めました。泳ぎが得意でないクマノミは,イソギンチャクに守られていないと,お腹をすかせた捕食生物の餌食になってしまうことでしょう。しかし,イソギンチャクを我が家とし,敵に脅かされた時に逃げ込むシェルターにすることで,クマノミの寿命は10年にもなると考えられています。

クマノミにとって,イソギンチャクは安全な巣,そして住まいです。家主のイソギンチャクの付け根に卵を産み付け,父親と母親は卵をいつも大事に見守ります。やがて,そのイソギンチャクの周りには,クマノミ一家の泳ぎ回る姿が見られるようになります。

では,イソギンチャクにとっては,どんなメリットがあるのでしょうか。クマノミは海のボディーガードになって,イソギンチャクの触手を好物とするチョウチョウウオを追い払います。少なくともサンゴイソギンチャクは,クマノミなしには生きてゆけません。研究者たちがクマノミを取り除いたところ,24時間以内にイソギンチャクは影も形もなくなってしまいました。恐らく,チョウチョウウオに食べられてしまったのでしょう。

クマノミは家主にエネルギーを与えることさえするようです。クマノミが分泌するアンモニウムは,イソギンチャクの成長を早めます。さらに,クマノミが触手の中で泳ぎ回ると,酸素の豊富な海水の循環がよくなるのです。

ほかの魚が怖がるところへ行く

ハナビラクマノミ

ハナビラクマノミ

クマノミの場合,その皮膚が保護になっています。皮膚の表面に粘液層があるため,イソギンチャクに刺されずに済みます。このケミカルコーティングのおかげで,イソギンチャクはどうやら,クマノミを自分たちの仲間と考えるようです。ある海洋生物学者が言うには,クマノミは“イソギンチャクの皮をかぶった魚”になるのです。

幾つかの研究によれば,クマノミは新しい家主を選ぶに当たり,それに順応する過程を踏まなければならないようです。クマノミが初めてイソギンチャクに近づくとき,数時間にわたり,イソギンチャクに触れたり離れたりを繰り返す様子が観察されてきました。このような接触の仕方により,その新しいイソギンチャクの持つ毒に合わせて,皮膚の保護膜を修正できるようです。恐らくこの過程で,クマノミはイソギンチャクに少し刺されます。でもその後は,仲良く共生してゆくのです。

種類の違う生き物のこうした協力関係は,チームワークという面で素晴らしい教訓を与えてくれます。様々な分野で,多種多様な文化や背景を持つ人々が,それぞれの才知を出し合うことにより,驚くべき成果を上げています。ほかの人に合わせて仕事をするには,クマノミと同様,少し時間がかかるかもしれません。でも,その結果を考えれば,そうするだけの価値は十分にあります。

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