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  • 『彼らは世のものではありません』
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唯一まことの神を崇拝する
拝 第18章 159–166ページ

第18章

『彼らは世のものではありません』

1 (イ)イエスはご自分の死の前,弟子たちのために何を祈りましたか。(ロ)『世のものではない』ことが非常に重要なのはなぜですか。

イエスは殺される前の晩,ご自分の弟子たちのために祈られました。イエスは弟子たちがサタンからの甚だしい圧力を受けることを知っていたので,み父にこう言いました。「わたしは,彼らを世から取り去ることではなく,邪悪な者のゆえに彼らを見守ってくださるようにお願いいたします。わたしが世のものではないのと同じように,彼らも世のものではありません」。(ヨハネ 17:15,16)世から離れていることが非常に重要なのはなぜですか。それは,サタンがこの世の支配者だからです。クリスチャンは,サタンの支配下にある世のものとなることを決して望みません。―ルカ 4:5-8。ヨハネ 14:30。ヨハネ第一 5:19。

2 イエスはどんな点で,世のものではありませんでしたか。

2 イエスが世のものではなかったということは,イエスには他の人々に対する愛がなかったという意味ではありません。それどころか,イエスは病人をいやし,死人をよみがえらせ,神の王国について人々に教えました。人類のためにご自分の命を引き渡すことさえされました。しかし,サタンの世の精神を表わす人々の不敬虔な態度や行為を愛することはありませんでした。そのためイエスは,不道徳な欲望,物質主義的な生き方,目立った立場を得ようとすることなどを戒めました。(マタイ 5:27,28; 6:19-21。ルカ 20:46,47)ですから,イエスが世の政治にかかわらなかったのも驚くべきことではありません。イエスはユダヤ人でしたが,ローマ人とユダヤ人の間の政治論争において,どちらか一方を支持することはされませんでした。

「わたしの王国はこの世のものではありません」

3 (イ)ユダヤ人の宗教指導者たちはピラトに対し,イエスに関するどんな告発を行ないましたか。なぜですか。(ロ)イエスが人間の王となることに関心がなかったことは,何から分かりますか。

3 ユダヤ人の宗教指導者たちがイエスを捕縛させ,ローマ総督ポンテオ・ピラトのもとに連れて行かせた時にどんなことがあったか,考えてみてください。実際のところそれらの指導者たちは,自分たちの偽善がイエスによって暴露されたため,動揺しました。彼らは,イエスに対する敵対行動を総督に取らせようとしてイエスを告発し,こう言いました。「わたしたちは,この男がわたしたちの国民をかく乱し,カエサルに税を払うことを禁じ,自分は王キリストだと言っているのを見ました」。(ルカ 23:2)明らかに,これは偽りでした。なぜなら,その1年前,人々がイエスを王にしようとした時,イエスはそれを拒んだからです。(ヨハネ 6:15)イエスはご自分が将来天的な王になることをご存じでした。(ルカ 19:11,12)またイエスは,人間によってではなく,エホバによって即位させられることになっていました。

4 イエスは,税の支払いについて,どんな態度を取りましたか。

4 イエスが捕縛されるわずか3日前のこと,パリサイ人たちはイエスに,税の支払いに関して何か罪になることを言わせようとしました。しかし,イエスはこう語りました。「デナリ[ローマの硬貨]をわたしに見せなさい。それにはだれの像と銘刻がありますか」。彼らが,「カエサルのです」と言うと,イエスは,「では,ぜひとも,カエサルのものはカエサルに,しかし神のものは神に返しなさい」と答えました。―ルカ 20:20-25。

5 (イ)イエスはご自分が捕縛された際,弟子たちにどんな教訓を与えましたか。(ロ)イエスはご自分の行なったことの理由をどのように説明しましたか。(ハ)その裁判の結果はどのようなものでしたか。

5 確かに,イエスは世俗の権威に反逆することは教えませんでした。兵士や他の男たちがイエスを捕縛しようとやって来た時,ペテロは剣を抜いて男たちの一人に撃ちかかり,片方の耳を切り落としました。ところがイエスは,「あなたの剣を元の所に納めなさい。すべて剣を取る者は剣によって滅びるのです」と言いました。(マタイ 26:51,52)翌日,イエスは自分の行動の理由をピラトに説明し,こう述べました。「わたしの王国はこの世のものではありません。わたしの王国がこの世のものであったなら,わたしに付き添う者たちは,わたしをユダヤ人たちに渡さないようにと戦ったことでしょう」。(ヨハネ 18:36)ピラトはイエスを非とする『罪状の根拠は何もない』ことを認めました。それでも,群衆からの圧力に屈して,イエスを杭につけさせました。―ルカ 23:13-15。ヨハネ 19:12-16。

弟子たちはイエスの指導に従う

6 初期クリスチャンは,世の霊を避けながらも人々を愛していることを,どのように示しましたか。

6 ですからイエスの弟子たちは,世のものではないなら何が求められるかを理解していました。つまり,ローマの円形競技場や劇場における暴力的で不道徳な娯楽など,世の不敬虔な精神と行ないを避けることが求められました。そのため弟子たちは,人類を憎む者と呼ばれました。しかし事実を言えば,弟子たちは仲間の人間を憎むどころか,他の人たちが救いのための神の備えから益を得られるよう,骨折って働いたのです。

7 (イ)初期の弟子たちは,世のものではないゆえに,何を経験しましたか。(ロ)弟子たちは政治支配者たちや税の支払いをどう見ましたか。なぜですか。

7 イエスと同じくイエスの追随者たちも迫害されました。迫害したのは多くの場合,誤った情報を伝えられた政府の役人たちでした。それでも使徒パウロは西暦56年ごろ,ローマのクリスチャンに手紙を書き送り,「上位の権威[政治支配者たち]に服(する)」よう強く勧めました。「神によらない権威はないからです」。とはいえ,エホバが世俗の政府を設けられるのではありません。エホバは,全地が神の王国のみによって支配される時まで,世俗の政府の存続を許されるということです。パウロは適切にも,世俗の役人を敬うことや,税を支払うことをクリスチャンに勧めました。―ローマ 13:1-7。テトス 3:1,2。

8 (イ)クリスチャンは,上位の権威にどの程度まで服するべきですか。(ロ)初期クリスチャンは,イエスの模範にどのように従いましたか。

8 しかし,政治支配者たちへの服従は無制限なものではなく,相対的なものとなります。エホバに仕える人々は,エホバの律法と人間の法律が相いれないとき,前者に従うべきです。「世界史,文明への道」(英語)と題する本が初期クリスチャンについて述べている事柄に注目してください。「クリスチャンはローマ市民の特定の義務にあずかることを拒んだ。クリスチャンは……兵役に就くことを自分たちの信仰に背く行為であると感じた。彼らは行政職に就こうとしなかった。また,皇帝を崇拝しようともしなかった」。ユダヤ人の高等法廷が弟子たちに,伝道をやめるよう『きっぱり命じた』時,弟子たちは,「わたしたちは,自分たちの支配者として人間より神に従わねばなりません」と答えました。―使徒 5:27-29。

9 (イ)エルサレムのクリスチャンが西暦66年に取った行動には,どんな理由がありましたか。(ロ)その行動は,どんな点で価値ある型と言えますか。

9 イエスの弟子たちは政治上および軍事上の論争に関して,厳正中立を保ちました。西暦66年,ユダヤにいたユダヤ人たちはカエサルに反抗しました。ローマ軍は速やかにエルサレムを包囲しました。市内のクリスチャンはどうしたでしょうか。市内から出るようにというイエスの助言を思い起こしました。ローマ軍が一時的に引き揚げると,クリスチャンはヨルダン川を渡ってペラの山地に逃げました。(ルカ 21:20-24)彼らの中立の立場は,後代の忠実なクリスチャンにとって,一つの型となっています。

この終わりの日に中立を保つクリスチャン

10 (イ)エホバの証人はどんな業に忙しく携わっていますか。それはなぜですか。(ロ)彼らは何に関して中立を保ちますか。

10 この終わりの日に何らかのグループが初期クリスチャンに倣って厳正中立の道を歩んできたという,歴史の記録はあるでしょうか。あります。エホバの証人はそのようにしてきました。彼らはこの終わりの日の間ずっと,神の王国こそ,義を愛する人々に永続的な平和と繁栄と幸福をもたらす唯一の手段であることを宣べ伝えてきました。(マタイ 24:14)しかし,諸国民の間の論争に関しては厳正中立を保ってきました。

11 (イ)証人たちの中立の立場は,僧職者の行ないとどのような対照を成していますか。(ロ)エホバの証人は,他の人たちの政治的な活動をどのように見ますか。

11 これとは極めて対照的に,この世の宗教の僧職者は政治問題に深くかかわってきました。一部の国々では,僧職者が,選挙に立候補した人たちを応援もしくは誹謗する運動を積極的に繰り広げています。僧職者が行政職に就いていることさえあります。政治家に圧力をかけて,自分たちの好む計画を支持させる僧職者もいます。一方,エホバの証人は政治に介入しません。また,他の人たちが政党に加入したり,行政職に立候補したり,選挙で投票したりすることには干渉しません。イエスが,自分の弟子たちは世のものではない,と言われたので,エホバの証人は政治に参加しません。

12 この世の宗教が中立を守っていないために,どんな結果が生じていますか。

12 イエスの予告どおり,諸国民は繰り返し戦争を行なってきました。同じ国の人たちが党派に分かれて戦い合うことさえありました。(マタイ 24:3,6,7)宗教指導者たちは,必ずと言っていいほど一方の国もしくは党派を支援し,自分の追随者たちにもそれに倣うよう促してきました。どんな結果になりましたか。同じ宗教の信徒たちが,国籍や部族が違うというだけの理由で,戦闘に参加し殺し合っています。これは神のご意志に反します。―ヨハネ第一 3:10-12; 4:8,20。

13 エホバの証人の中立の立場について,事実は何を示していますか。

13 しかしエホバの証人は,どんな紛争においても厳正中立を保ってきました。「ものみの塔」誌(英語),1939年11月1日号は,『主の側にある人々はすべて,敵対し合う諸国家に関して中立を保つ』と述べました。どんな国に住んでいても,どんな状況のもとにあっても,エホバの証人は引き続きこの立場を固守します。分裂を引き起こす世の政治や戦争によって,国際的な兄弟関係が引き裂かれるようなことは許しません。彼らは「その剣をすきの刃に,その槍を刈り込みばさみに打ち変え」ます。中立の立場を保つので,もはや戦いを学びません。―イザヤ 2:3,4。コリント第二 10:3,4。

14 エホバの証人は世から離れているという立場を保つゆえに,どんな経験をしてきましたか。

14 その中立の立場を保った結果の一つとして,何が生じましたか。イエスは,『あなた方は世のものではないので,世はあなた方を憎むのです』と言われました。(ヨハネ 15:19)エホバの証人の中には,神の僕であるゆえに投獄された人も少なくありません。1世紀のクリスチャンたちの場合と同じように,拷問を加えられただけでなく,殺された人たちさえいました。そのようなことが起こるのは,「この事物の体制の神」であるサタンがエホバの僕たちに,つまり世のものではない人たちに反対するからです。―コリント第二 4:4。啓示 12:12。

15 (イ)諸国民すべてはどこに向かって突き進んでいますか。エホバの証人は注意深く何を避けますか。(ロ)世から離れていることが非常に重要な問題であるのはなぜですか。

15 エホバの僕たちは,世のものではないことを喜びます。なぜなら,世の諸国民すべては,ハルマゲドンにおける終わりに向かって突き進んでいるからです。(ダニエル 2:44。啓示 16:14,16; 19:11-21)わたしたちはこの世から離れているので,そうした結末を避けることができます。わたしたちは全地に広がる一致した民として,神の天の王国に忠節を尽くします。確かに,わたしたちは世のものではないことにより,世のあざけりと迫害にさらされますが,そうした事柄も,ごく間近い将来に終わります。サタンの支配する,現在のこの邪悪な世は永久に滅ぼされるからです。一方,エホバに仕える人たちは,神の王国の支配する義の新しい世で,永久に生きるのです。―ペテロ第二 3:10-13。ヨハネ第一 2:15-17。

復習のための討議

• イエスは,「世のものではない」という立場に関係する事柄を,どのように示しましたか

• 初期クリスチャンは,(イ)世の精神,(ロ)世俗の支配者たち,(ハ)税の支払いに対して,どんな態度を取りましたか

• 現代のエホバの証人は,クリスチャンの中立の立場を保っていることの証拠を,どのように示してきましたか

[165ページの図版]

イエスは,ご自分も弟子たちも「世のものではない」と説明された

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