ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 愛 第16章 183–195ページ
  • 悪魔とその策略に立ち向かいなさい

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 悪魔とその策略に立ち向かいなさい
  • 「自分を神の愛のうちに保ちなさい」
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • 悪魔が『ほえるライオンのように歩き回っている』
  • 『邪悪な霊の勢力に対する格闘』
  • 心霊術を行なう ― 裏切り行為
  • 疑問を提起して疑念を生じさせる
  • わたしたちの欲望や必要に付け込む
  • 悪霊のことがよく話題になる地域で
  • エホバの助けを受け入れ,邪悪な天使たちに抵抗する
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔(研究用)2019
  • 悪魔とはどんなものですか
    神はわたしたちに何を求めていますか
  • 見張っていなさい! サタンがあなたをむさぼり食おうとしています
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 2015
  • 悪魔に立ち向かう
    神にずっと愛されるために
もっと見る
「自分を神の愛のうちに保ちなさい」
愛 第16章 183–195ページ
クリスチャンの大会で水のバプテスマを受けている男性

第16章

悪魔とその策略に立ち向かいなさい

『悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば,彼は逃げ去ります』。―ヤコブ 4:7。

1,2 バプテスマはだれにとって喜びの時ですか。

長年エホバに仕えてきた方なら,大会でバプテスマの話を幾度も聞いておられるでしょう。何度目であるとしても,毎回,感動を覚えるに違いありません。会場の前の方に座っているバプテスマ希望者が立ち上がります。その瞬間,会場にざわめきが広がり,心からの拍手がわき起こります。エホバの側に立場を定めた愛すべき新たな仲間を見つめるあなたの目には,涙が浮かんでいるかもしれません。何という喜びの時でしょう。

2 わたしたちがバプテスマを見守るのはおそらく年に数回ですが,み使いたちは,はるかに頻繁にバプテスマを目にすることができます。毎週,世界中で何千人もの人がエホバの組織の目に見える部分に加えられています。どれほどの「喜びが天にある」かを考えてみてください。(ルカ 15:7,10)み使いたちはこの増加を目にして胸を躍らせているに違いありません。―ハガイ 2:7。

悪魔が『ほえるライオンのように歩き回っている』

3 サタンが「ほえるライオンのように」歩き回っているのはなぜですか。サタンは何をしたいと願っていますか。

3 それとは全く対照的に,バプテスマを見て激怒している霊者たちがいます。サタンと悪霊たちは,何千人もの人がこの腐敗した世に背を向けるのを見て,いらだっています。サタンは,真の愛ゆえにエホバに仕える人間などいない,厳しい試みのもとで忠実を保つ人間は一人もいない,と豪語しました。(ヨブ 2:4,5)ですから,だれかがエホバへの献身を決意するたびに,サタンの間違いが証明されます。サタンは,毎週何千回も顔に平手打ちを食らっているようなものです。「ほえるライオンのように歩き回って,だれかをむさぼり食おうとして」いるのも当然でしょう。(ペテロ第一 5:8)この「ライオン」は何とかしてわたしたちを霊的にむさぼり食おうとしています。神との関係を損なわせよう,できれば断ち切らせようとしているのです。―詩編 7:1,2。テモテ第二 3:12。

だれかがエホバに献身してバプテスマを受けるたびに,サタンの間違いが証明される

4,5 (イ)エホバはサタンの影響力をどんな二つの重要な面で制限しておられますか。(ロ)真のクリスチャンにはどんな保証がありますか。

4 敵は獰猛ですが,わたしたちは恐れに圧倒されたりはしません。なぜでしょうか。なぜなら,「ほえるライオン」の加える危害をエホバが二つの重要な面で制限しておられるからです。まずエホバは,真のクリスチャンの「大群衆」が来たるべき「大患難」を生き残る,と予告しておられます。(啓示 7:9,14)神の預言は必ず成就します。ですからサタンも,全体としての神の民には危害を加えることができない,と分かっているに違いありません。

5 第二の制限が何かは,昔の忠実な神の人が語った基本的な真理から導き出せます。預言者アザリヤはアサ王にこう述べました。「あなた方がエホバと共にいる限り,神はあなた方と共におられます」。(歴代第二 15:2。コリント第一 10:13)記録に残る数多くの実例から明らかなとおり,サタンは過去において,神のそばにとどまる神の僕をむさぼり食うことは一度もできませんでした。(ヘブライ 11:4-40)今日でも,神のそばを離れないクリスチャンは,悪魔に立ち向かうことができます。悪魔を征服することさえできるのです。神の言葉がこう保証しています。「悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば,彼はあなたから逃げ去ります」。―ヤコブ 4:7。

『邪悪な霊の勢力に対する格闘』

6 サタンは個々のクリスチャンに対してどのように戦いますか。

6 サタンはこの比喩的な戦争に勝つことはできませんが,油断している個々の人をえじきにすることはできます。むさぼり食うにはわたしたちとエホバとの絆を弱めればよい,ということをサタンは知っています。そのために何を行なうでしょうか。わたしたちを激しく,個別に,こうかつに攻撃します。では,それらサタンの主な戦法を考えてみましょう。

7 サタンがエホバの民を激しく攻撃しているのはなぜですか。

7 激しい攻撃。使徒ヨハネは,「全世界が邪悪な者の配下にある」と述べています。(ヨハネ第一 5:19)この言葉には,真のクリスチャンすべてに対する警告が含まれています。サタンは,不敬虔な人類の世全体をすでにむさぼり食ったので,まだ食われていない人々つまりエホバの民に注意を集中し,いっそう激しく攻撃することができます。(ミカ 4:1。ヨハネ 15:19。啓示 12:12,17)サタンは,自分に残された時が短いことを知って大きな怒りを抱いており,ますます圧力をかけています。現在,わたしたちは,サタンの凶暴で凄まじい最後の猛攻を受けています。それゆえ,「何をすべきかを知るよう,時代をわきまえる」必要性はかつてなく高まっています。―歴代第一 12:32。

8 邪悪な霊に対する「格闘」があると述べた使徒パウロは,何を言おうとしていましたか。

8 個別の格闘。使徒パウロは仲間のクリスチャンにこう警告しました。『わたしたちのする格闘は,天の場所にある邪悪な霊の勢力に対するものです』。(エフェソス 6:12)パウロが「格闘」という語を使ったのはなぜですか。その語には,組み打ちという意味があるからです。パウロはこの語を使って,わたしたち各自に邪悪な霊との個別の戦いがある,ということを強調したのです。あなたの周りの多くの人が邪悪な霊の存在を信じていてもいなくても,次の点を決して忘れてはなりません。わたしたちはエホバに献身した時,いわばレスリングのマットの上に進み出たのです。少なくとも献身後は,クリスチャンはだれも闘いを回避できません。『しっかり立つ』ようにとエフェソスのクリスチャンに3度も促す必要性をパウロが感じたのも,うなずけます。―エフェソス 6:11,13,15。

9 (イ)サタンと悪霊が幾つもの「策略」を用いるのはなぜですか。(ロ)サタンがわたしたちの考えを腐敗させようとするのはなぜですか。どのように抵抗できますか。(「サタンのこうかつさに警戒しなさい!」という囲みをご覧ください。)(ハ)これからどんな策略について考えますか。

9 こうかつな企み。パウロは,サタンの「策略」にしっかり立ち向かうようクリスチャンに説き勧めています。(エフェソス 6:11)パウロはここで複数形を使っています。邪悪な霊者たちは,こうかつな計略を一つだけではなく幾つも用います。それも当然です。信者の中には,ある試練にしっかり立ち向かったのに別の種類の試練に屈してしまった人がいるのです。それで,悪魔と悪霊はわたしたち一人一人の行動をじっと観察し,一番の弱点を見つけようとしています。そして,何らかの霊的な弱さを見つけると,それに付け込みます。しかし感謝すべきことに,わたしたちは悪魔の多くの戦術を見極めることができます。聖書の中で明らかにされているからです。(コリント第二 2:11)この本ではすでに,物質主義・有害な交わり・性的不道徳によって誘う企みを取り上げました。ここでは,もう一つのサタンの策略について考えましょう。心霊術です。

心霊術を行なう ― 裏切り行為

10 (イ)心霊術とは何ですか。(ロ)エホバは心霊術をどう見ておられますか。あなたはどう見ていますか。

10 心霊術は悪霊崇拝であり,それを行なうなら,邪悪な霊とじかに接触することになります。占い,呪術,まじないで他の人を縛ること,死者に問い尋ねることは,心霊術の一種です。わたしたちがよく知っているとおり,エホバは心霊術を「忌むべきもの」と見ておられます。(申命記 18:10-12。啓示 21:8)わたしたちも「邪悪なことは憎悪し」なければなりません。ですから,邪悪な霊の勢力と交渉を持とうとすることなど考えられません。(ローマ 12:9)それは天の父エホバに対する実に嫌悪すべき裏切り行為なのです。

11 わたしたちを唆して心霊術を行なわせることができればサタンは大勝利を収めたことになる,と言えるのはなぜですか。例えで説明してください。

11 心霊術に手を出すことはエホバに対する甚だしく不実な行為です。だからこそ,サタンは何とかして心霊術にかかわらせようとするのです。一人のクリスチャンを唆して悪霊崇拝を行なわせることができれば,そのたびにサタンは大勝利を収めていることになります。なぜですか。次の例えで考えてみてください。兵士が誘いに応じて自軍を裏切って脱走し,敵軍についたら,敵の司令官は大喜びするでしょう。相手方の司令官を侮辱するために,その裏切り者を戦利品として見せびらかすことまでするかもしれません。同様に,心霊術を行なうクリスチャンは,意図的にエホバのもとから脱走してサタンの直接の指揮下に入ることになります。その脱走者を戦利品として見せびらかすサタンがどれほど喜ぶか,想像してみてください。わたしたちのだれも,悪魔にそのような勝利を味わわせたいとは思わないはずです。そうではないでしょうか。わたしたちは裏切り者ではないのです。

疑問を提起して疑念を生じさせる

12 サタンはどんな戦術を用いて,心霊術に対するわたしたちの見方をゆがめようとしますか。

12 わたしたちが心霊術を憎悪している限り,サタンはそれを用いてわたしたちを打ち負かすことはできません。わたしたちの考えを変えなければならないということをサタンも心得ています。どのようにして変えるのでしょうか。クリスチャンを混乱させて,「善は悪である,悪は善である」と思い込ませてしまうのです。(イザヤ 5:20)そのために,実績のある一つの戦術を多用します。疑問を提起して疑念を生じさせる,という戦術です。

13 疑問を提起して疑念を生じさせるという戦術をサタンはどのように用いましたか。

13 サタンはその方法をどのように用いましたか。エデンでエバにこう尋ねました。「あなた方は園のすべての木からは食べてはならない,と神が言われたのは本当ですか」。ヨブの時代には,天でみ使いたちが集まった際に,「ヨブはただいたずらに神を恐れたのでしょうか」という疑問を提起しました。イエス・キリストが地上での宣教奉仕を開始した時には,「あなたが神の子であるなら,これらの石に,パンになるように命じなさい」と挑みました。この場合,エホバご自身によって6週間ほど前に語られた言葉をもじり,あざけっていました。エホバは,「これはわたしの子,わたしの愛する者である。この者をわたしは是認した」と断言しておられたからです。―創世記 3:1。ヨブ 1:9。マタイ 3:17; 4:3。

14 (イ)サタンは心霊術に関して,物事を曖昧にするという企みをどのように用いていますか。(ロ)これからどんな点を考慮しますか。

14 今日,悪魔は,心霊術が悪であることを曖昧にしようとして,同様の企みを用いています。残念なことに,サタンは一部の信者に疑念を抱かせることに成功しています。その人たちは,ある種の心霊術について,そんなに悪いのだろうかと疑問に思うようになっています。いわば,『本当ですか』と考えているのです。(コリント第二 11:3)どうすれば,考えを調整するよう,その人たちを援助できるでしょうか。どうすれば,自分自身,サタンの企みに乗せられないようにできるでしょうか。では,ずる賢いサタンが心霊術的なもので汚染している生活上の二つの分野を考慮しましょう。娯楽と健康法です。

わたしたちの欲望や必要に付け込む

15 (イ)欧米の多くの人は心霊術をどのようにみなしていますか。(ロ)一部のクリスチャンは,心霊術に対する世の見方からどのように影響を受けていますか。

15 欧米などでは,オカルトや魔術などの心霊術が軽く考えられるようになっています。映画,書籍,テレビ番組,コンピューターゲームの中で,悪霊崇拝に関係した行為が面白くて知的で無害なものとして描かれることが多くなっています。オカルトを題材にした映画や書籍が爆発的な人気を呼び,ファンクラブまでできています。オカルトは大して危険でないと思わせる点で,悪霊たちは成功しているのです。心霊術を軽く考えるこの傾向はクリスチャンにも影響を与えているでしょうか。影響を受けている人もいます。どのようにですか。典型的な例として,あるクリスチャンはオカルト映画を見た後,こう述べました。「映画は見ましたが,心霊術を行なったわけではありません」。こうした考え方はなぜ危険ですか。

16 オカルト行為を中心にした娯楽を選ぶことが危険なのはなぜですか。

16 心霊術を見ることと実際に行なうことには確かに違いがありますが,だからといって,オカルト行為を見るのが危険でないとは言えません。なぜですか。次の点を考えてください。神の言葉が示すところによれば,サタンも悪霊もわたしたちの考えを読めません。a ですから,すでに触れたとおり,邪悪な霊者たちは,わたしたちの考えていることを知って霊的な弱さを見つけるには,わたしたちの行動をじっと観察しなければなりません。どんな娯楽を選択するかも観察しています。クリスチャンが,霊媒,まじない,憑依などの悪霊崇拝的な事柄を中心にした映画や書籍を好んでいることを行動によって示すなら,悪霊たちにメッセージを送っていることになります。自分の弱点をわざわざ知らせていることになるのです。すると悪霊たちは,そのクリスチャンとの格闘を激化させ,本人が明らかにした弱さに付け込んで,組み伏せようとするかもしれません。現実に,ある人たちは,オカルトを呼び物にした娯楽がきっかけで心霊術に興味を持ち,やがて実際に心霊術を行なうようになりました。―ガラテア 6:7。

神に祈っている女性

病気の時,エホバに支えていただける

17 サタンは病気の人に付け込むために,どんな策略を用いることがありますか。

17 サタンは,娯楽に対する欲求だけでなく健康上の必要にも付け込んできます。どのようにでしょうか。治療法を探して手を尽くしているのに健康が悪化しているクリスチャンは,落胆してしまうかもしれません。(マルコ 5:25,26)それはサタンと悪霊が付け込む格好の機会となります。悪霊たちは,「有害なことを習わしにする者たちの援助」を求めないようにと神の言葉が警告していることをよく知っています。(イザヤ 31:2)その警告に反する行動を取らせるために,悪霊たちは,「怪異な力」つまり心霊術を用いた療法にすがるよう病気のクリスチャンを誘惑するかもしれません。そのような療法は非常に有害です。この策略がうまく行くと,そのクリスチャンと神との関係は弱くなってしまいます。どのようにですか。

18 クリスチャンはどんなタイプの療法を退けますか。なぜですか。

18 エホバは,「怪異な力」に頼っていたイスラエル人に次のように警告なさいました。「あなた方がたなごころを伸べるとき,わたしはあなた方から目を隠す。たとえあなた方が多くの祈りをしようとも,わたしは聴いてはいない」。(イザヤ 1:13,15)わたしたちはどんな時も,祈りの妨げとなったりエホバからの支えを減少させたりしかねない事柄はすべて避けたいと願っています。病気の時はなおさらです。(詩編 41:3)ですから,ある種の診断法や治療法に心霊術的な要素が含まれていそうなら,真のクリスチャンはそれを退けるべきです。b (マタイ 6:13)そのようにして,エホバの後ろ盾を失わないようにするのです。―「これは実際には心霊術だろうか」という囲みをご覧ください。

これは実際には心霊術だろうか

原則: 「肉の業は明らかです。それは,……心霊術の行ない,……分裂,分派(です)。そのような事柄を習わしにする者が神の王国を受け継ぐことはありません」。―ガラテア 5:19-21。

自問できる点

  • わたしの従っている慣習には,偽りの宗教信条とのつながりがあるだろうか。―コリント第二 6:16,17。

  • わたしの使っている物品は,心霊術の行ないと直接の関係があるだろうか。―使徒 19:19。

  • わたしの受けようとしている治療法は,何らかの怪異な力や魔術的な力とかかわりがあるだろうか。―レビ記 19:26。

悪霊のことがよく話題になる地域で

19 (イ)多くの人は悪魔にだまされ,悪魔の力についてどんなことを信じ込んでいますか。(ロ)真のクリスチャンはどんな話を避けるべきですか。

19 欧米ではサタンの力の危険性が軽視されていますが,世界には,それとは正反対の地域もあります。そうした地域では,多くの人が悪魔にだまされ,悪魔に実際以上の力があるかのように信じ込んでいます。邪悪な霊におびえながら暮らし,食事や仕事をし,眠る人たちがいます。悪霊の強力な行為のことがよく話題になります。そうした話はたいてい面白おかしく語られ,人々の興味をかきたてます。わたしたちは,そうした話を広めることに加わってもよいでしょうか。いいえ,まことの神の僕はそのようなことを避けます。それには二つの重要な理由があります。

20 どのようにして,それとは知らずにサタンの宣伝に協力してしまうことがあり得ますか。

20 第一の点として,悪霊の仕業に関する話を伝えるなら,サタンの益を図っていることになります。なぜそう言えますか。神の言葉は,サタンが強力な業を行なえることをはっきり示すとともに,サタンが「偽りのしるし」や「欺き」を用いることについて警告しています。(テサロニケ第二 2:9,10)大欺瞞者であるサタンは,心霊術に引かれやすい人の思いに影響を与えて真実でない事柄を信じさせる方法を知っています。そうした人たちは,ある事柄を自分が見聞きしたとすっかり信じ込み,それを事実として語るかもしれません。次々と語り伝えられるうちに話に尾ひれがつきます。クリスチャンがそうした話を広めるとしたら,「偽りの父」である悪魔の指示を実行しているも同然です。サタンの宣伝に協力していることになるのです。―ヨハネ 8:44。テモテ第二 2:16。

21 わたしたちは何を会話の中心にしたいと思いますか。

21 第二の点も考えましょう。クリスチャンは,邪悪な霊と実際に接したことがあるとしても,仲間の信者を楽しませるためにそうした話を何度もするようなことは控えます。なぜでしょうか。『わたしたちの信仰の主要な代理者また完成者であるイエスを一心に見つめる』ようにと訓戒されています。(ヘブライ 12:2)サタンではなくキリストに注意を集中すべきなのです。注目できる点として,イエスは地上にいた間,サタンのできる事やできない事について多くを語ることもできましたが,弟子たちを楽しませるために邪悪な霊に関する話をしたりはしませんでした。むしろ,王国の音信に焦点を合わせました。わたしたちはイエスや使徒たちに倣い,「神の壮大な事柄」を会話の中心にしたいと思います。―使徒 2:11。ルカ 8:1。ローマ 1:11,12。

22 わたしたちがこれからも何を行なってゆくなら,「喜びが天に」わき上がりますか。

22 サタンは心霊術など様々な策略を駆使して,エホバとわたしたちとの関係を破壊しようとします。しかし,邪悪なことを憎悪し,善良なことにしっかりと付いているなら,悪魔に虚を突かれて,あらゆる心霊術を退けようとの決意をくじかれてしまうことはありません。(エフェソス 4:27)悪魔が除かれる時まであなたが『悪魔の策略にしっかり立ち向かい』続けるなら,どれほど大きな「喜びが天に」わき上がるか,考えてみてください!―エフェソス 6:11。

a サタンの呼び名(抵抗者,中傷する者,欺く者,誘惑者,偽り者)は,わたしたちの心と思いを探る能力がサタンにあるということを示唆するものではありません。それとは対照的に,エホバは「心を調べる方」,イエスは「腎と心を探る者」と呼ばれています。―箴言 17:3。啓示 2:23。

b 詳しくは,「ものみの塔」誌,1994年12月15日号,19-22ページ,「あなたにとってふさわしい健康テストですか」,および「目ざめよ!」誌,2001年1月8日号,「聖書の見方: 医療の選択 ― 重要な事柄ですか」をご覧ください。

サタンのこうかつさに警戒しなさい!

欺きの名手サタンは,これまで何千年も『不信者の思いをくらまして』きました。(コリント第二 4:4)さらに,神の崇拝者たちの考えを腐敗させる努力を執ように続けてきました。なぜでしょうか。考えが行動に影響を及ぼすことを心得ているからです。考えをゆがめることができれば悪い行動を取らせることができる,と知っているのです。―ヤコブ 1:14,15。

サタンがエバを惑わした時の戦術を思い出してください。使徒パウロはこう書いています。「わたしは,へびがそのこうかつさによってエバをたぶらかしたように,あなた方の思いが何かのことで腐敗させられて,キリスト……から離れるようなことになりはしまいかと気遣っているのです」。(コリント第二 11:3)サタンは,用心深い蛇を使ってエバをたぶらかし,破滅に至る道に引き込もうとしました。エバの思いを腐敗させ,考えをねじ曲げようとしたのです。この策はうまく行きました。エバは耳を傾けたので,見方が変わり,不法な事柄が好ましく思えるようになったのです。思いを腐敗させられてしまったエバは,あっけなく罪深い行為に陥りました。―創世記 3:1-6。啓示 12:9。

サタンは変わっていません。基本的なモットーは今も同じです。罪深い行動をさせるには,まず思いを腐敗させよ,というモットーです。サタンはこの体制の政治,宗教,商業,娯楽を用いて宣伝活動を繰り広げています。(ヨハネ 14:30)人類の大多数の考えをゆがめて態度と見方を変えさせることに成功しています。同性愛,婚外出産,同棲など,以前は罪深いとみなされていた行為が,今ではたいてい,許容されるもの,場合によっては好ましいものとみなされています。サタンは人間をたぶらかす点でどれほどの成果を挙げているでしょうか。聖書は,「全世界が邪悪な者の配下にある」と述べています。―ヨハネ第一 5:19。

クリスチャンであるわたしたちも,サタンの戦術に対して“免疫”があるわけではありません。(コリント第一 10:12)自分に残された時が短いことを知っているサタンは「大きな怒り」を抱き,神の民を惑わそうと躍起になっています。(啓示 12:12)わたしたちは注意を怠るなら,サタンの巧妙な宣伝によって,またサタンの用いる「人の思いを欺く者」たちによって考えを腐敗させられ,たぶらかされて罪に陥りかねません。―テトス 1:10。

一例として,結婚に関する世の見方を考えましょう。聖書は,結婚は神聖なものであり,永続的な結びつきが伴う,ということを教えています。(マタイ 19:5,6,9)この世の映画やテレビ番組ではしばしば,結婚は簡単に破棄できる一時的な合意のように扱われています。クリスチャンであるわたしたちは,サタンのこの宣伝によって考えを腐敗させられないように警戒する必要があります。気をつけないなら,見方がゆがめられ,配偶者との結びつきが弱まりかねません。夫婦間で問題が生じた時に,理解と支えを求めて配偶者以外の人に頼りたくなるかもしれません。そして,あの人(同僚や仲間の信者など)なら感情的な親密さを与えてくれる,と思うようになるかもしれません。ロマンチックな感情が育つのを許すなら,罪深い行ないへと引き込まれてしまうでしょう。

別の例として,サタンの世に浸透している独立の精神があります。「片意地な者,誇りのために思い上がる者」が多いのです。(テモテ第二 3:4)そうした精神によって考えが腐敗させられるなら,柔順に従うことに対する見方がゆがんでしまうでしょう。その精神に毒されると,長老からの助言にいらだつかもしれません。(ヘブライ 12:5)姉妹であれば,頭の権に関する神の取り決めに疑問を抱くかもしれません。―コリント第一 11:3。

サタンの戦術についてエホバが警告してくださっていることに感謝できます。(コリント第二 2:11)自分の考えにサタンの宣伝が入り込むのを断じて許すまい,との決意を抱きましょう。神の愛のうちにとどまるには,『上にある事柄に自分の思いを留める』必要があるのです。―コロサイ 3:2。

    日本語出版物(1954-2025)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする