ハツァル･スサ

（Hazar-susah）[雌馬の中庭（集落）]

ユダ南部にあった，シメオンの飛び地の都市。（ヨシュ 19:1，2，5）ハツァル･スシムとも呼ばれています。（代一 4:31）当初ユダに割り当てられた諸都市についての同様の一覧表では，ハツァル･スサの代わりに「サヌサナ」となっています。（ヨシュ 15:21，31）中にはこれらを別々の場所とみなし，サヌサナはベエル･シェバの北北東に，またハツァル･スサはベエル･シェバの西約26㌔の，フィリスティアの平原に近いスバラト･アブー･スーセーンにあったとする人もいます。しかし，多くの学者たちは，ハツァル･スサが恐らくサヌサナの二義的な名前にすぎず，そのような二義的な名前は，その意味によって，その場所が果たした顕著な役割を描写しているのだろうとみなしています。もしサヌサナと同一であるなら，ハツァル･スサは暫定的に，ベエル･シェバの北北東にあるキルベト･エ･シャムサニヤトと同定できるかもしれません。キルベト･エ･シャムサニヤトは，前述の聖句の中で前（ハツァル･スサ，ハツァル･スシム，あるいはサヌサナの）に出て来るマドマナ（ベト･マルカボトと思われる）の跡とされている所の近くにあります。―「ベト･マルカボト」を参照。