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聖書に対する洞察,第2巻
洞-2 「暴動」

暴動

(ぼうどう)(Sedition)

スタシスというギリシャ語の言葉は,基本的には『立っている』(ヘブ 9:8)を意味していますが,「遠ざかる」または「暴動」という意味を持つようになりました。(マル 15:7; ルカ 23:19,25,行間)「争論」と訳されることもあり(使徒 15:2),時おり暴力という考えを含むこともあります。―使徒 23:7,10。

ローマ法では,暴動に携わることや,騒動を助長したりそれに参加したりすることは死に値する罪でした。市の記録官が,暴動を起こしたエフェソスの群衆に,「我々は今日の事件について,暴動のかどで告発されるおそれがあるほどだし,我々にとってこの無秩序な寄り合いの釈明となるものは一つもないのだ」と言って,彼らが危険を冒していることについて警告していたのはそのような理由によりました。(使徒 19:40)また,テルトロがローマ総督フェリクスの前で,パウロが「ユダヤ人すべての間に暴動を引き起こし」ていると訴えたことは非常に重大な事柄でした。もし有罪とされれば,パウロは死をもって罰せられたことでしょう。―使徒 24:5。

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