(Shibboleth)
ギレアデの人々が,ヨルダン川を渡って逃げようとするエフライム人を見分けるために用いた合い言葉。「穀物の穂」または「水流」という意味があります。エフタとの戦闘中,逃れて来たエフライム人は,この合い言葉の最初の“シ”という音を正しく発音できなかったため,ヨルダンの渡り場でギレアデ人の番兵に正体を見破られてしまいました。エフライム人は「スィボレト」と言ったのです。(裁 12:4-6)このように,部族間にある程度の発音の相違があったことは明らかで,後代でも,ガリラヤ人はユダヤの人々とは異なる話し方をしていました。―マタ 26:73; ルカ 22:59と比較。