ツェボイイム

（Zeboiim）

カナン人の領土の境界に関連して名前を挙げられている場所。（創 10:19）ツェボイイムは，ケドルラオメルの12年にわたる支配の後に反逆した地域の五つの都市国家の一つでした。その王シェムエベルは，ソドム，ゴモラ，アドマ，ベラ（ゾアル）の支配者たちと力を合わせましたが，彼らもろとも“シディムの低地平原”でケドルラオメルとその3人の同盟者たちによって制圧されたようです。この敗北の結果，ロトはとりこにされましたが，その後，アブラハムが侵略者たちに対して勝利を収めました。（創 14:1-16）その後ツェボイイムは，ソドムやゴモラと共にエホバに滅ぼされた地域の邪悪な都市の一つとなりました。（創 19:24，25; 申 29:22，23; ホセ 11:8）その正確な跡は知られていません。元の場所は今では死海の水の下に眠っていると考える学者は少なくありません。しかし最近では，死海の南東のワディの一つに沿った遺跡がこの都市の跡かもしれないと主張する学者もいます。