事実を考えなさい
分裂は祝福ですか
ニューヨーク,オールソールズのユニタリアン教会の牧師ワルター・ドナルド,クリングは,アメリカの分裂している宗教についての意見を述べました。1955年10月17日のニューヨーク・タイムス紙によると,同氏は最近次のように語りました,『世界に対してアメリカの為した最大の貢献の一つとは,できるだけ多くの方法で探すなら真理を見出せるという考えだ,と余は思う。』宗教の分裂していることが,そのような祝福であるなら,キリストの使徒たちはそのことを知らなかつたことになります。それともクリング牧師は,キリストの使徒の書いたものを知らなかつたのかしれません。―『さて兄弟たちよ,私たちの主イエス・キリストの名によつて,あなたがたにすすめる。みな語ることをひとつにし,お互の間に紛争がないようにし,同じ心,同じ思になつて,かたく結び合つていてほしい。』― コリント前 1:10,新口。
イスラエルの不可知論
近代国家の中でも,イスラエルの支配者たちは最も宗教的であろう,と人々はしばしば考えています。しかし,有名な新聞の通信員は,最近それと反対のことを見出しました。通信員ジョン・ベバンは,『イスラエルの国民』という記事を,1955年12月8日の英国マンテェスターのガーディアン・ウイークリー(英文)に掲載し,次のように書いています。『正統派になした譲歩にもかかわらず,イスラエル国家はまつたくこの世的な国であり,一般人は信仰を持つてもならないし,また実践してもならない,と要求されている,彼らは組織化された宗教に対する口先の奉仕もほとんどしていないのである。公務についている不可知論の英国人でも,彼ら以上のことはするであろう。彼らは,もつと広い意味で宗教的である。不可知論者,人道主義者,または合理主義者の意見は,ほかの国では最近見あたらない程の熱心さと確信をもつて述べられている。どの会話のときにも,「人間の威厳」について語ることが必要である。』すると,近代のイスラエル国家が聖書予言の成就と結びつきを持つ,という主張は,根底から覆えされます! 予言されていた復帰は,ヱホバの真の崇拝を回復することでした。これは霊的なイスラエルに成就されたのであつて,生来のイスラエルに成就されたのではありません。