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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1958
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世の終りの時にあなたの特権を認識する

『わたしたちはまた,神と共に働く者として,あなたがたに勧める。神の恵みをいたずらに受けてはならない。神はこう言われる,「わたしは,恵みの時にあなたの願いを聞きいれ,救の日にあなたを助けた。」見よ,今は恵みの時,見よ,今は救の日である。』― コリント後 6:1,2,新口。

1 コリント後書 6章1,2節において,パウロは何に対して感謝と認識を持つよう,私たちにすすめていますか。

キリスト・イエスを通してのヱホバの過分の御親切を認識して,あなたは感謝しますか。世の終りにあたつて,今こそ受けいれられる時であり,救いを認識して感謝を表わすべき時です。あなたはこの事を十分に理解していますか。コリントの初期クリスチャンと同じく,あなたは,事実を『見て』理解し,また行動するように求められています。

2 彼の特権を評価したパウロは,どんな結論に達しましたか。

2 ユダヤの組織制度の終りのとき,パウロは,キリストを知る特権,またキリストの御国のために活発に奉仕する特権を深く認識して感謝を表わしました。パウロはピリピ人にそのことを述べました,『もし,だれかほかの人が肉を頼みとしていると言うなら,わたしはそれをもつと頼みとしている。わたしは八日目に割礼を受けた者,イスラエルの民族に属する者,ベニヤミン族の出身,ヘブル人の中のヘブル人,律法の上ではパリサイ人,熱心の点では教会の迫害者,律法の義については落ち度のない者である。しかし,わたしにとつて益であつたこれらのものを,キリストのゆえに損と思うようになつた。わたしは,更に進んで,わたしの主キリスト・イエスを知る知識の絶大な価値のゆえに,いつさいのものを損と思つている。キリストのゆえに,わたしはすべてを失つたが,それらのものを,ふん土のように思つている。それはわたしがキリストを得るためであり,律法による自分の義ではなく,キリストを信じる信仰による義,すなわち,信仰に基く神からの義を受けて,キリストのうちに自分を見いだすようになるためである。すなわち,キリストとその復活の力とを知り,その苦難にあずかつて,その死のさまとひとしくなり,なんとかして死人のうちからの復活に達したいのである。』(ピリピ 3:4-11,新口)認識と感謝にあふれたこの筆者は,すべての人にすすめています,『わたしがキリストにならう者であるように,あなたがたもわたしにならう者になりなさい。』(コリント前 11:1,新口)神とキリストに対してあなたの持つ認識と感謝は十分に深いものですか。それゆえに,永遠の生命を得るためには,他のすべてのもの ― 必要ならば,家族,前歴,職業,友人さえも ― を損と思うことができますか,もしできないならば,何が妨げとなつていますか。一つのこと,あるいは多くの事が妨げとなつているかも知れません。

3 (イ)いま,感謝と認識を妨げるものを幾らか挙げなさい。(ロ)感謝と認識を持つうえに役立つ,どんな助けをヱホバは備えられましたか。

3 種まきのたとえ話の中で,イエスは,認識と感謝を全く妨げてしまうものを指摘されました。(マルコ 4:15-19)この組織制度の影響を与える神サタンは,もちろんその一つであり,艱難や迫害もその一つです。この組織制度のわずらい,富の惑わし,物質のものを求める欲望によつても,人は神の御国に奉仕する特権に対して認識と感謝を失います。良い地に落ちた種とは,御言葉を聞いて受け入れ,御国の実を結ぶ人々のことです。ヱホバの御言葉を聞いて,それを悟ることは,生命をもたらす感謝と認識に至る大きな助けです。ヨハネ伝 17章3節(新口)で,イエスはこれを確証されました,『永遠の命とは,唯一の,まことの神でいますあなたと,また,あなたがつかわされたイエス・キリストを知ることであります。』生命に至るこの知識の価値は,イエスの山上の教えの中で再び強調されました。『自分の霊的な必要物を意識している人々は,さいわいである。天の御国は彼らのものである。』(マタイ 5:3,新世)自分の霊的な必要を認めることができないと,認識と感謝の不足を生じます。聖書の研究によつて,神はどなたであり,何を擁護されているか,神の御考えと,被造物に対する愛の御目的は何かを知るとき,初めて人は深く神を愛し,神に感謝できるからです。これらのことを学んで理解し始めると,人は神に対して本当の理解と感謝を持ち始めます。

4 聖書の研究を多くすることは,どのように感謝と認識を深めますか。

4 神の言葉に対する無知と戦うことにより,恩を知らない病と戦いなさい。もつと多くの時間を費やして神の言葉を学び,神の御考えによれば何が価値あるもので,何がつまらないものかを学びなさい。ヱホバの証者は,霊的な必要物を意識している人々の家で何千という無料の聖書研究を開いています。あなたの必要物を意識し,ヱホバの証者を歓迎して一緒に学んで下さい。彼らはその特権を認職し,感謝しています。ヱホバの善といま近づいているヱホバの新しい正義の世について更に学ぶとき,あなたはヱホバの霊,御言葉,制度をますます深く認識して感謝するようになり,ヨブと同じことを言えるでしよう。ヨブは感謝と認識を持つた人で,復活の希望を抱いて眠つています。『私は私の必要な食物よりも彼の口の言葉を重んじた。』(ヨブ 23:12,ア標)神の御考えを学ぶ必要を評価するのに巧みならば,家庭における聖書研究を何時も計画通りに進めて,食事などの比較的に重要でない事に左右されないでしよう。あなたが,いま学んでいるように,人の生きるのはパンだけによるのではなく,ヱホバの御口から出るすべての言葉によるのです。(マタイ 4:4)いまや,あなたはイエスと同じ認職また感謝を持つようになります。

5 なぜ,今は特に感謝すべきときですか。

5 他のどの時にもまして,私たちはいま多くのことに感謝すべきです。長いあいだ待ち望まれてきた御国政府は天の位にすえられ,敵の真中ですでに統治し始めました。それはますます盛んとなつて遂には全地に満ちるでしよう。その事実を深く認識しなさい。御国は今ここにあり,そして留まります。ゆるがない忠誠と献身を捧げて御国を支持することは必要です。この必要を十分認識し,生活の中で御国を第一にするなら,あなたも留まることができます。また,目に見えないさまで王が臨在されている今の時は,裁きの日であることを知りなさい。ノアの時代そしてイエスの時代と同じく,人間に与えられている選択は,従うか,あるいは従わないでその報いを受けるかの何れです。歴史上で最も厳しい忠節の試験が行われています。問題は,あなたは民主主義に忠誠を守つていますか,ではありません。あなたは神権政治,神の政府に忠誠を保つていますか,という事こそ問題です。神の御国は間もなく世界を征服します。それはヨシュアとその軍隊がエリコを征服したのと同じぐらい容易なことです。ラハブのように賢く振舞つて,間違いなく勝を得る者に加わることが必要です。あなたはこの必要を十分に認識していますか。天の最高法廷はいま開かれています。国民も人もすべて反逆する者をハルマゲドンの剣に渡すその力を無視してはなりません。

6 (イ)私たちの行いは法廷で裁かれている人とどのように似ているべきですか。(ロ)生命に対するヱホバの証者の評価は,どのように表わされていますか。

6 法廷に立つてその生死を裁かれている人は,生きるにふさわしいことを法廷に立証するため,ありとあらゆる努力をつくします。自分を弁護するときに,その人は法廷の外のピカピカ光る新しい自動車をうらやましげに見たり,向い側の店に飾られた流行の服に目を向けたりしません。その人は弁護に没頭しています。それで生命が救われるかも知れないのです。いまの裁きの日に,天の最高法廷の前であなたの作つている記録に対して,認識を欠くようなことがあつてはなりません。ヱホバの証者は,彼らの持つ新しい世の希望の理由を問う人の前で,何時も弁明に努めています。(ペテロ前 3:15)彼らは生活のわずらいを心にかけていません。広くゆきわたつている忘恩の罪は死の罰を受けます。この罪に対して無実なことをヱホバ神の前に立証することが,ヱホバの証者の願いです。ヱホバの証者の新世社会は,生命など『二束三文』という考えに同調しません。ヱホバの新しい世の生命ははかり得ないほどに貴重なものです。ヱホバの証者はいま忠実に証言してその認識を示します。古い世の考えを受けいれる人は最後に次のことを知るでしよう。つまり,彼らが生命を評価したと等しい価をもつてヱホバは報われるという事です。あなたの生命を『二束三文』と考えるなら,その生命はハルマゲドンで塵に帰るでしよう。賜物である生命を認識して,感謝しなさい。そうすれば生命の与え主はあなたの生命をとらないでしよう。

7 どんな積極的な命令は,私たちが物質のものを評価する時の助けですか。

7 あなたが物質主義のために死ぬほど心を悩ましているなら,ぜいたく品がなくて死ぬことはなくとも,認識と感謝のないために死ぬことを悟りなさい。この組織制度の富を評価して,神の言葉の貴重な真理よりも価値があると考えるなら,あなたは本当に貴重なものを見分けていないのです。(シンゲン 3:13-18)イエスの積極的な御命令に従つて,感謝と認識を養いなさい。『あなたがたは自分のために,虫が食い,さびがつき,また,盗人らが押し入つて盗み出すような地上に,宝をたくわえてはならない。むしろ自分のため,虫も食わず,さびもつかず,また,盗人が押し入つて盗み出すことのない天に,宝をたくわえなさい。あなたの宝のある所には,心もあるからである。』(マタイ 6:19-21,新口)あなたの心のあるところ,それこそあなたの高く評価しているものです。滅びに定められたこの世の『宝』に心があるなら,宝と共にその心はハルマゲドンのとき滅びるでしよう。あなたの心と魂と力をヱホバの御国に打ち込みなさい。そうすれば,あなたの心は神の御国と同じほどに長く永遠に生きるでしよう。(ダニエル 2:44)2種類の宝に対してイエスの評価を受け入れ,永続する種類の宝を求めなさい。次のことに心しなさい。物質主義についてイエスに間違いのあることを証明しようとするなら,ヱホバ神に間違いのあることを証明しようとする事になります。イエスの言われたように,イエスの教えは彼御自身のものではなく,彼をつかわされた父の教えだからです。

8 恐れはどのように,感謝と認識を失わせますか。それをいやす方法は何ですか。

8 『しかし,』とあなたは言います,『私は金銭を愛していない。近くの御国会館,公開講演,大会にも行つている。「ものみの塔」のこの号を読んでいるように,「目ざめよ!」の雑誌も読んだ。ヱホバの証者には真理がある。その事は私も知つているが,私は心配だ。神の新しい世が必要なことはよく分る。しかし,あなた方の宗教は多くの人に受けが悪い。何処に行つてもあなた方は反対されている。私があなた方と行動を共にしなければならないとしたら ―』何と多くの人々は同じような恐れを抱いて,感謝と認識を無くしてしまつたのでしよう! しかし,なぜですか。感謝と認識は心の問題であり,心に関係する質問は,私たちが何を本当に愛するかということです。そして,恐れを無くするには完全な愛が必要だからです。この場合,恐れのために,神と神の御国また隣人に対する愛が抑えられています。私たちは御国のことをこれら隣人に何時も語るべきでしょう。使徒ヨハネはヨハネ第一書 4章17,18節(新口)でこのことを説明しています,『わたしたちもこの世にあつて彼のように生きているので,さばきの日に確信を持つて立つことができる。そのことによつて,愛がわたしたちに全うされているのである。』神の言葉,聖書を通して,神を更によく知りなさい。そうすれば神に対してあなたの持つ愛は大きくなるでしよう。それと共に感謝と認識も深まり,手本を示されたイエスに似る者となります。あなたがこの「ものみの塔」を手に持つている今の瞬間に,ロシヤの強制労働収容所やドミニカ共和国の刑務所その他どこでも,迫害されているクリスチャンが同じことをしているかも知れません。ただ,その人の持つ「ものみの塔」はひそかに持ち込まれたものでしよう。ところが,あなたは,非難を受けはしまいかと恐れているのに,その人はすでに受けている迫害を恐れていません。その理由は明白です,その人は愛と感謝と認識を持ち,それと共にヱホバの聖霊と祝福も受けています。まつたく感謝と認識は相違をきたします。

9 どんな助言に従うことによつて,私たちは感謝と認識を持ちながら忍耐できますか。

9 ヱホバは聖書の筆者を霊感して,感謝と認識をたて起す,次のような助言を書き記させました。『キリスト・イエスの良い兵卒として,わたしと苦しみを共にしてほしい。』(テモテ後 2:3,新口)『ただ,あなたがたはキリストの福音にふさわしく生活しなさい。そして,わたしが行つてあなたがたに会うにしても,離れているにしても,あなたがたが一つの霊によつて堅く立ち,一つ心になつて福音の信仰のために力を合わせて戦い,かつ,何事についても,敵対する者どもにろうばいさせられないでいる様子を,聞かせてほしい。このことは,彼らには滅びのしるし,あなたがたには救のしるしであつて,それは神から来るのである。あなたがたはキリストのために,ただ彼を信じることだけではなく,彼のために苦しむことをも賜わつている。』(ピリピ 1:27-29,新口)刑務所や強制労働収容所にいる私たちの兄弟は,パウロの言葉を深く悟つています。そのような境遇に耐えることは,ヱホバ神からのしるしであつて,ヱホバ神が共におられること,彼らが救われて報いを得ることを示すと,彼らは知つています。彼らはパウロと同じように言えます。彼らはキリストのために苦しむ特権に与つているのです。主御自身が弟子たちに保証されました,『二羽の雀は一銭にて売るにあらずや,しかるに汝らの父の許しなくば,その一羽も地に落つることなからん。汝らの頭の毛までも皆かぞえらる。このゆえにおそるな,汝らは多くの雀よりもすぐるるなり。』― マタイ 10:29-31。

10 イエスはどんな特権をすべての人にさしのべられましたか。

10 ヱホバ神はあなたを認めることができ,また喜んで認めて下さいます。ゆえにあなたも,世の終りの時にヱホバのさしのべられた奉仕の特権に喜んで感謝するのは当然です。つづくイエスの御言葉は行動を要求しています,『だから人の前でわたしを受けいれる者を,わたしもまた天にいますわたしの父の前で受けいれるであろう。しかし,人の前でわたしを拒む者を,わたしも天にいますわたしの父の前で拒むであろう。』(マタイ 10:32,33,新口)反対に遭つても固く立つ用意を整えておき,神の御国のために臆せず語ることを決意しなさい。そのとき,王も立つて,あなたのために語るでしよう。それはあなたに永遠の祝福となります。

11 世の終りの時に,新世社会はどんな特権を受け入れましたか。

11 今日,神の言葉を熱心に学ぶ人すべてに差し伸べられた特権と義務は,ヱホバに生命を献身して,如何なる時であれ,ヱホバの為そうと望まれるわざをすべて行うことです。クリスチャンはイエスと同じく,水の洗礼によつて献身を象徴します。(ヘブル 10:5-9)あなたの国また,少くとも163の他の国々において,新世社会は感謝と認識を持つ男女,若者たちから成り立つています。彼らは世の終りにあたつてイエスの真の弟子となりました。この特権を受け入れて行動することの必要を,あなたは十分に認識しましたか。弟子とは『師の教えを受け入れて,それを宣べひろめるのに与る者』です。イエスは仲間の証者に命令されました,『それゆえに,あなたがたは行つて,すべての国民を弟子として,父と子と聖霊との名によつて,彼らにバブテスマを施し,あなたがたに命じておいたいつさいのことを守るように教えよ。』(マタイ 28:19,20,新口)この雑誌に引用されたこれらの言葉をどの国語で読むにしても,意味は同じです。御言葉を聞くだけ,また読むだけの者にならず,これを行う者になりなさい。この事をよく悟らねばなりません。―ヤコブ 1:22。

12 (イ)黙示録 7章の示すところによれば,クリスチャンはいま何をしていますか。(ロ)誰の献身の手本は注目に値しますか。

12 設立された神の御国とその王を公けに歓呼して迎えることは特権です。ハルマゲドンを生き残り,義の御国の支配の下に暮したいと望むすべての人に,この特権はさしのべられています。しかし,ハルマゲドンのとき,その義なる政府の保護を受ける人々は,いま公けに王をたたえて黙示録 7章10節の言葉を言い表わし,『救は御座に坐したまう我らの神と小羊とにこそあれ』と述べる人々,献身した,信頼のできる男女,若者だけです。しゆろの枝を振ることは,あなたが,支配している御国の生きた証人であるという意味です。ハルマゲドンの艱難が未だ襲わないうちに,この悪い組織制度の中から出なさい。献身したクリスチャンであることを示す白い衣を身に着け,神と小羊の前に受け入れられる清いよそおいをしなさい。この献身した状態において,あなたは,ヱホバの聖なる宮で昼も夜も聖なる奉仕を捧げるのにふさわしい者となります。それを認めてヱホバの小羊はあなたを生命の水の泉に導いて下さるでしよう。『神は,彼らの目から涙をことごとくぬぐいとつて下さるであろう』という約束の成就を既に楽しんでいる新世社会と共に歩んで,あなたは喜びを得るでしよう。(黙示 7:14-17,新口)この幸福とすばらしい希望を価値あるものと見るなら,時機を得た献身によつてそれを表わしなさい。ヱホバは喜んで与える者を愛されます。喜んで,心からあなたを捧げるというすばらしい特権を認識して感謝しなさい。使徒行伝 8章にしるされているように,感謝と認識を表わしたエチオピヤ人の行いに倣いなさい。女王カンダケの財宝を管理していた彼は,物質の価値を知つていました。しかし,キリストについての良いたよりを聞いたとき,それを更に価値ある宝と認識したのです。彼は献身して洗礼を受け,感謝と認識を直ちに表わしました。―使行 8:36-38。

13 (イ)新世社会と共に,あなたは今どんな特権を楽しむことができますか。(ロ)うすれつつある感謝と認識をどのように強めることができますか。

13 新世社会の中で,あなたは数多くのすばらしい特権を見出すことでしよう。その何れも神の眼には大きな価値のあるものです。公けの聖書講演会に出席する特権もあれば,「ものみの塔」研究,公けの話し方について神権宣教学校で学ぶ教訓,更に宣教の特権をよく果すのを助ける毎週の奉仕会もあるでしよう。あなたは真のクリスチャンたちと交わります。彼らはあらゆる職業の人々です。また互に愛し合つているゆえに,彼らはイエスの弟子であることがはつきり分ります。(ヨハネ 13:35)これらの祝福をすでに味わつたものの,この組織制度のわずらいのために感謝と認識を失つているならば,すぐに御霊の剣をとり,まとわりつくものを切りはらつて自由になりなさい。その霊感された教えを学んで,ヱホバがあなたに望まれることを正確に知り,ついで聖霊と聖書の真理があなたを自由にするよう,ヱホバの助けを祈り求めなさい。あなたがヱホバへの感謝と認識を表わすのを助けるため,新世社会内の円熟した人々はできるだけのことをするでしよう。彼らはパウロの言い表わしたと同じ態度をとります,『わたしたちは,あなたがたひとり残らず,最後まで望みを持ちつづけるためにも,同じ熱意を示し,怠ることがなく,信仰と忍耐とをもつて約束のものを受け継ぐ人々に見習う者となるように,と願つてやまない。』― ヘブル 6:11,12,新口。

14 無関心と自己満足に打ち勝つため,何をしなければなりませんか。

14 恩を知らない病は心と手を麻痺させるうえに,集会に出かけ,家から家の御国奉仕に働くべき足を弱くします。自己満足か無関心のために,あなたがこの病にかかりそうならば,急いでそれを直す処置をとりなさい。『それだから,あなたがたのなえた手と,弱くなつているひざとを,まつすぐにしなさい。また,足のなえている者が踏みはずすことなく,むしろいやされるように,あなたがたの足のために,まつすぐな道をつくりなさい。』(ヘブル 12:12,13,新口)この世から得られるものを高く評価したデマスの誤りを避けなさい。かつては使徒と共に働く特権を楽しんだのにも拘らず,デマスは感謝と認識を失いました。彼の心は何か外の物の上にあつたのです。それでパウロは次のことをテモテに書き送りました,『デマスはこの組織制度を愛したために,私を見捨てた。』その組織制度は今どうなつていますか。そしてハルマゲドンの後にどうなるでしようか。

15 ゲハジの例からどんな力強い教訓を学びますか。

15 ゲハジはヱホバの予言者エリシヤと共に働く特権を持つていましたが,物質主義のために感謝と認識を失いました。物質の価値をあやまつて評価した彼は,シリヤの軍勢の長ナアマンから物質のものを得るために偽りを言うことをさえしました。『今は金をうけ衣をうけ,かんらん畑,ぶどう園,羊,牛,僕,婢をうくべき時ならんや。』とエリシヤが尋ねると直ぐにナアマンの癩病はゲハジにつき,彼がエリシヤの前を出て行くとき『癩病発して雪のごとくなりぬ。』としるされています。たしかに,この癩病人はエリシヤと共にヱホバに奉仕する特権をもはや楽しむことができませんでした。世の終りの時であるいま,物質主義のためにふさわしくない状態に陥り,神に受け入れられる奉仕がもはや出来なくなることのないように気をつけなさい。いまは特に御国とヱホバの義を求める恵みの時です。そうするときに,ヱホバの王は,ハルマゲドンの時あなたを求め,あなたの福祉を図るでしよう。

16 その科学的進歩にも拘らず,ヱホバはこの世をどう評価されていますか。

16 この世の宗教,政治,商業,娯楽は価値あるものと思われています。あなたが永遠の生命を得るのを助けるかどうかについて言えば,神の言葉が正しく評価しているように,これらは価値のないものです。非常に多くの人は心からの満足と是認をこの世に見出しているように思われますが,もしこの世がそれに値するなら,またこの世のどの部分にしても真の価値があるなら,ヱホバはこの世を間もなく滅ぼそうとなさるでしようか。ヱホバがそうされることはヨハネの言葉に見て明らかです,『世と世の欲とは過ぎ去る。しかし,神の御旨を行う者は,永遠にながらえる。』(ヨハネ第一 2:17,新口)原子時代が到来し,人工の『月』が生まれようとも,恩を知らない世が平和と繁栄の新時代を迎えつつあるとは言えません。天にのぼることまで,科学が考えているからと言つて,古い世に対する確信はその価値を増したわけではありません。バベルの塔を建てた人々も同じことを考えましたが,ヱホバの与えられた打撃から立ち直ることはなかつたのです。この世はハルマゲドンのときに打ち砕かれて,決して立ち上らないでしよう。

17 真の幸福はどこに見出されますか。

17 あなたは今さいわいを願い,安全を求めています。そして,慰めや希望と共に,これらを価値のあるものと考えています。では,それらを見出す唯一の方法はヱホバの御言葉,聖書を調べ,世の終りの時のいま,あなたに対するヱホバの御心を学ぶにあることを十分に悟りなさい。神の言葉が約束しているように,あなたは求めているものを聖書の中に見出すでしよう。『完全な自由の律法を一心に見つめてたゆまない人は,聞いて忘れてしまう人ではなくて,実際に行う人である。こういう人は,その行いによつて祝福される。』― ヤコブ 1:25,新口。

18 いま,私たちの特権を評価するに当つて,どんな前途をよく考えるべきですか。

18 ハルマゲドンの後にくる新しい世の幻をますます明らかに見て,あなたの幸福は新世社会のましくわわる喜びと共に大きくなるでしよう。目前にある喜びと平和の希望を,いまの組織の憂うつと恐れに比べて考量してごらんなさい。あなたに対する神の御国の価値を評価しなさい。そして,地に楽園の安らかさを回復するわざに与りながら,あなたの楽しむ喜びの生活を考えてごらんなさい。ヱホバの讃美となるように,地を美化するのをあなたは助けることができます。傷つけることも,そこなうこともない世界に,あなたの子供たちは生れてくるでしょう。感謝と認識を持つた男女が約束の復活を受けるとき,あなたはその人々を迎えます。洗礼者ヨハネと語り,彼がイエスについて述べるのを聞くとき,心は本当に躍ることでしよう! アベル,ノアとその家族,アブラハムとサラ,ダビテとデボラ,エフタとその娘など,その他大勢の感謝と認識を持つたヱホバの僕がよみがえされて,あなたと共に神の新しい世を楽しむとき,その人々に会うことを考えてごらんなさい。

19 奉仕の特権は,どのように標識と似ていますか。

19 あなたの前に置かれた喜びをよく考えるなら,あなたはイエスの手本にならい,その新しい世を得るために持つているすべての物を『売る』でしよう。(マタイ 13:44,45)クリスチャン会衆の中であなたに与えられる,それぞれの特権は自動車を道に走らせながら,次々に出会う通行税取立所の標識のようです。それは,あなたが正しい道を正しい方向に向つて進んでいることを確信させます。(マタイ 7:14)この道は恩知らずという広い道ではありません。その道は必ず滅びに導きます。生命に至る道は,感謝と認識の道です。この道を見出す比較的に少数の人々の中に入りなさい。世の終りの時におけるあなたの特権を認識し感謝することによつて,そうすることができます。

20 (イ)自分たちの特権をどのように扱うことを,パウロはすべての人にすすめていますか。(ロ)世の全き終りのとき,ヱホバの王はどの人々に対して認識を示されますか。

20 ヱホバからどんな賜物や特権を与えられても,それを高く評価し,また忠実にそれを用いてヱホバに誉を帰しなさい。『何をするにも,人々ではなく,ヱホバに仕えるように心から働きなさい。あなた方は,ヱホバから正しい相続の報いを受けることを知つているからである。』(コロサイ 3:23,24,新世)『私たちは与えられた過分の御親切に従つて,それぞれ違う賜物を持つているのだから,予言の賜物を持つならば,私たちに分け与えられた信仰に応じて予言しよう。あるいは宣教であれば,この宣教に努めよう。あるいは教える者であれば,教えることに努め,分ける者ならば惜しみなく分け,治める者であれば,真の熱心をもつて治め,憐れみを示す者であれば,喜んで憐れみを示すようにしよう。あなた方の愛に偽善があつてはならない。悪を憎み,善を止めてはならない。兄弟愛のうちに互にやさしい愛情を持ちなさい。互に尊敬を示すことにおいては,率先しなさい。あなたの仕事を怠るな。御霊に燃え,ヱホバの奴隷でありなさい。前途の希望に大いに喜びなさい。患難の下にあつても忍耐し,たえず祈りなさい。』(ロマ 12:6-12,新世)自分たちの特権を認識して感謝する善意者のすべてにむかい,王は世の終りの時にこう言われるでしよう,『わたしの父に祝福された人たちよ,さあ,世の初めからあなたがたのために用意されている御国を受けつぎなさい。』(マタイ 25:34,新口)あなたはそのような相続に対して認識と感謝を持ちますか。では,古い世の終りの時にあなたの持つ特権を認識して感謝しなさい。

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