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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1958
塔58 8/1 283–284ページ

錠のない世界

錠のいらない世界を作ることは可能ですか。自分の持ち物にかぎをかけなくても安心して暮せる世の中が果してありますか。かぎの束を持ち歩かなくても,あるいは一つもかぎを持たずに一生涯を送ることができますか。

いまの世の有様から見て,これは全く不可能のように思われます。いまの文明の世の中で持ち物は安全ではありません。厳重にかぎをかけておいた物さえも,巧妙などろぼうの手にかかって盗まれるではありませんか。キプリンガー誌「変る時勢」はこの事を述べています,『くろうとの盗賊は殆どすべての家にはいることができる。我々が目ざすべきことは,通りすがりの,またはしろうとの盗賊が近づかないようにしておくことである。戸じまりの悪い家は,しろうとの盗賊を招いているようなものだ。戸じまりを厳重にしておけば,しろうとは入ることができない。そしてくろうとの盗賊でさえも,他の場所でやさしい仕事を選ぶであろう。たとえ,あなたの家が狙らわれても,手間どつているうちには警官がかけつけてくるかも知れぬ。夜,また外出する時には戸じまりを厳重にせよ。』

通りすがりの人や,すぐに近所の人でさえ,しろうとや思いつきのどろぼうに早変りするかも知れません。普通の人でも,とがめられないと見れば,他の人の物を持ち去る人は多いようです。信用されている工員が工場の道具や設備を持ち去つたり,建築場に働く人が設備や建築資材を持ち去るのはよくあることで,レストランのナイフやフォーク,ホテルのタオルを盗む旅行者も大勢います。しかも,その人々は自分のことをどろぼうとは考えていません。

必ず返そうと思いながら,許しを得ないで物を借りる人があります。しかし,その人々が借りた物は決して持ち主に戻らないようです。それでも,自分がどろぼうであると考える人はいません。私たちは盗賊に警戒して錠をかけますが,それと同じく,このように無責任で不正直な人がいるので錠をかけることが必要になります。この世界の文明は技術の面で高度に発達していますが,道徳の面で堕落していることは明らかです。人が他人の持ち物を尊重する,道徳の高い世界を作ることができるならば,錠は不用ではありませんか。そのような世界で,人は自分の持ち物の安全を心配するでしようか。外出するときに,全部の窓とドアにかぎをかける必要がありますか。1束のかぎをがちやつかせながら持ち歩くことは必要ですか。

地に住む人が一人残らず神の言葉の原則を尊重し,それに従うなら,そのような世界は可能です。人々が神の言葉に従うとき,盗みもなく,借りつぱなしにすることもありません。自分が働いて得たものを,人は所有して楽しむことができます。家に帰つたら,物が無くなっていたという事は決してありません。窓にもドアにも,どんな持ち物にも錠をおろす必要はないのです。道を歩く人も隣人も,すべての人を信頼できます。

地に住む人々がこれらの原則に従つて生活する時は,間近に迫つています。神はそのことを目的とされました。そして神の御目的は必ず成就するのです。預言者イザヤがかつて述べたように,『汝のさばき地におこなわるるとき,世に住めるもの正義をまなぶべし。』― イザヤ 26:9。

神が設立を目的とされた新しい地に住む人は,聖書にある正義の原則を学び知り,その原則に従って生活するでしよう。その一つは互に愛し合うことです。愛を持つ人が盗みをすることはできません。愛と不正直とは両立しないのです。

しかし,貪欲,利己主義,盗みを決して改めようとしない人が大勢いるのに,果してこのような世界が来るのかと,尋ねる人もあるでしよう。このような人が一人でもいるなら,錠のない世界は実現しないのではありませんか。答は簡単です。その類の人が何時までも生きることはありません。『悪しき者は久しからずしてうせん,なんじ,こまかにその処を思いみるも在ることなからん。』『ヱホバはおのれを愛しむものをすべて守りたまえど,悪しき者をことごとく滅ぼしたまわん。』― 詩 37:10; 145:20。

神の高い道徳の標準に従う生活をこばむ人が神の新しい世に,住むことはできません。きたるべきハルマゲドンの戦いのときに,その人々は拭い去られてしまうでしよう。そのとき,ヱホバ神は今の悪い組織制度の上に滅びの裁きを行われます。彼らは『在ることなからん。』この戦いに生き残る人々は,心をかえて生活を新らたにした人々です。使徒パウロは教えました,『この世の組織制度に従うのをやめなさい。むしろ,神の善にして御旨にかなう全き御心をわきまえ知るために,あなた方の思いをかえて変化しなさい。』― ロマ 12:2,新世。

神より任命された王,キリスト・イエスは義をもつて新しい世を治め,地に住む人は義のうちに生活します。不正直をはぐくむ今日の状態はその時に存在しないでしよう。不法な者が人々の間に現われる機会はないので,平和を愛する柔和な人々の生活がおびやかされることはありません。大切なものに錠をおろす必要はなくなるでしよう。

自分が働いて得たものを,人は長く楽しみ,人は死ぬこととさえもないので,死のために持ち物を他の人に残さねばならないこともありません。『かれら家をたてて之にすみ葡萄園をつくりてその果を食うべし。かれらが建てるところにほかの人すまず,かれらが造るところの果はほかの人くらわず,そはわが民のいのちは樹の命の如く,我がえらみたる者はその手の工ふるびうするとも存うべければなり。かれらの勤労はむなしからず。』― イザヤ 65:21-23。

神の新しい世こそ,私たちの質問に対する答です。それは錠のない世界となるでしよう。その世界に住む人々はかぎを持ち歩くこともなく,持ち物の安全を気づかう必要もなくて,安全に暮すでしよう。夜の戸じまりも必要がなく,家にかぎをかけなければ盗賊が入るのではないかと恐れることもありません。その新しい世は最も高い道徳を持つ世界なのです。

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