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  • 「御心が地に成るように」(その4)
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1959
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1959
塔59 2/15 65–79ページ

「御心が地に成るように」(その4)

私たちはまだ,『御心が地に成るように』という本の『誰の御意』と題する第1章にいます。クリスチャン使徒ヨハネの見たまぼろしの中で,彼は神の御座のまえにいた四つの生物を見ました。これらの四つの生物全部は,神の叡智ある被造物で成り立つ制度を象徴しました。神はそれらの被造物に公正,力,愛そして智恵という四つの神のごとき属性を与えました。これらの被造物は神を崇拝します。また象徴的な24人の『長老』たちも神を崇拝します。彼らは万物の存在することは神の御意によると告げます。イエス・キリストは,天的な御父であるこの神に祈りを捧げよ,そして神の御名があがめられるように祈れと弟子たちに教えました。この神は,名前のない御方ではなく,ヱホバという名前を持つています。『イエス』という名前自体もその御名を崇めます。なぜなら,それは『ヱホバは救い』という意味だからです。

45 (イ)誰がその名前を神に与えましたか。どの位のあいだ,人間はその名前を知つて用いてきましたか。(ロ)何時それは崇められ,潔められますか。そして,なぜ?

45 イエスの弟子たちは,このヱホバを『天におられる私たちの父』と認めて,この御方に祈りを捧げました。アブラハム,イスラエル人,ユダヤ人,またクリスチャンの存在し始める前でも,神はこの御名を御自分につけられていました。そして,神はその時よりその御名を保ちつづけました。地上の最初の男と女は神の御名を知つていて,その御名を口に言い表わしました。(創世 4:1)ノアの日の洪水前500年以上の昔でも,一般普通の人々は神の専有の御名を用いていました。まつたく,最初の人間の孫の時代でも彼らはそうしていたのです,『この時,人々ヱホバの名を呼ぶことを始めたり。』(創世 4:26)人類が急速に動き進んでいる新しい世では,その来るべき世に生き残る人々はみなヱホバの御名を尊び,あがめ,きよめ,そして神聖なものにするでしよう。そうなるように祈りなさいと,イエス・キリストは御自分の弟子たちを教えました。その時から19世紀間中,イエスの忠実で従順な弟子たちは,そうなるようにと祈つて来ました。それは実現されるでしよう,なぜなら御自分の御名を尊ぶ天の御父は,愛する御子と御子の弟子たちが信仰を抱いて祈つて来られたその祈りに答えられるからです。

46 イエスの模範の祈りによると,誰の御心が地上で成されるかについて何はたしかにしますか。

46 しかし,この祈りについての論議から別の事に移る前に一つの重要な質問があります。それはこうです,誰がこの地球を支配し,地上の人々の行わねばならぬことを決定しますか。その質問に対する答は,誰の御心が地上に行われるかということを決定します。その質問に対する答えはあるのであつて,それは一つの有能な政府によつて与えられます。誰の政府ですか。神御自身の政府です。イエスは,御自分の父であると共に弟子たちの父に,模範的な祈りを捧げて次のように祈りました,『御国が来ますように。みこころが天に行われるとおり,地にも行われますように。』

47 新しい世の政府はなぜ空間からのものではありませんか。

47 来るべき新しい世では,この地は,この地上の人間の手による政府によつて支配を受けることはないでしよう。大きな富や力を持つ政府とか,科学的に進歩している政府によつて支配を受けることはないでしよう。そのような政府は,空間における人間の『究極の地位』を支配して,その優利な立場から地上の人々にその意志を無理やりに行わせ,もし行わないなら,空間からその結果を甘受せしめます。空間内にある人間の『究極の地位』よりも高い政府によつて,地球は支配されるでしよう。地球は,真実に天的な政府,すなわち神の御国によつて支配され,かくして正義で完全な罪の無い政府,神権的な政府を愛するすべての人の祈りは答えられるでしよう。

48 数多くのいわゆる神々が存在している故,その御国が誰の政府であると,どうして分りますか。彼の御心が地上で成されるのは,なぜ必至ですか。

48 今日,神々と呼ばれる者は数多くあるのですから,イエスが模範的な祈りを捧げたこの天の御父なる神の御名を知らないならば,神の御国とはいつたい誰の政府であると,どうして知ることができますか。しかし,誰の御国を祈り求めるかということについては,不たしかな点はすこしも存在しません。それは,天におられる大いなる生命の与え主の御国であつて,その方の御名は敬われ,崇められねばなりません。その天的な王は,全能者なるヱホバ神であつて,24人の象徴的な『長老たち』は,その方が栄光と名誉と力を受けるにふさわしいと呼びました。地と地上の人間は,ヱホバのみこころによつて創造されました。彼のみこころが地上に行われるのは正しいことであると共に必至の事柄です。彼のみこころは,宇宙の主権者として支配している天で行われています。創造者によつて生存を許されているこの地上の人間は,彼のみこころを行つていません。私たちの小さな地球より測り知れぬ程大きな天では,彼のみこころが行われています。新しい世では,彼のみこころは天で大規模に行われているごとく,この地上でも必ず行われるでしよう。

49 神は,地に関してどんな大きな目的に向かつて働いて来られましたか。その実現は,地にとつて何を意味しますか。

49 ヨハネが霊感を受けたまぼろしの中で見たその方のみこころが地上で成されるとき,新しい世における地上はなんとすばらしいものでしよう! その方は光り輝く美につつまれ,公正,力,愛,そして智恵によつて行う被造物の制度に取りまかれているのです。幾千年ものあいだ,変ることもなく,また何ものも反抗できぬヱホバ神の目的は,その大きな目的に向かつて働いて来ました。地上の出来事がどのように変化して行こうとも,全能の力を持つヱホバ神は常に状態を制御して居られ,いつも人間や悪魔より先んじていました。彼の目的,彼の御意の完全な達成に関しては,彼は何ものの干渉をも許しませんでした。

50 なぜ神は,人間よりも幾千年もの先を見ましたか。彼の御心が地でも行われるということについては,私たちはどのように大きな保証を受けますか。

50 ヱホバ神は,御自分の業を始めから終りまで御存知であられるため,被造物より幾千年も先のことを見ておられます。(イザヤ 46:10)最初から彼は御自分の目標に向かつて着々と事を運ばれてこられました。いまや,その目標は,すぐ眼前にあります。神御自身の御名にかけて与えられた予言に照らし合わせつつ,幾千年にも亘る人間歴史の周知の事実を一わたり急いで調査する時,ヱホバ神が御自分の約束と予言に忠実を保たれたこと,そして御自分の正義の目的を成し行うための完全な先見と能力というものを一層良く認識するでしよう。私たちは,いま地上に起つていることの意味をいまだかつて無い程に良く理解するでしよう。このことにより,ヱホバ神の御心が天で行われるように地上でも行われるということについては,更に大きな保証を受けるでしよう。

第2章

なぜ地上で行われるのか

1 人間が移動して行ける他の場所は,なぜないのですか。滅びをもたらす艱難の中に,人間はどのように落ちこみますか。

この地上の生活は,人類にたいしてますます危険なものになつて来ています。身体面だけに限らず,道徳的にも霊的にも危険なものになつてきています。そのようなことは,あつてはならないのですが,実状はそうです。しかし,人類の移動し得る別の場所はありません。艱難から脱け出るために,人類は地球よりも小さな月とか,また人間が金星,水星,火星と名づけた他の惑星に移動することはできません。地球に属する月とか太陽系の他の惑星では,人間は楽な状態で幸福の中に永遠に生きることはできません。人間はロケットを月にまで,または月の周辺に打ち上げることができるとか,人間の操縦する原子力の宇宙船を月や,月よりもはるか遠いところに送れると誇るかも知れませんが,この地球から国民を運び出して月とか太陽系内の他の惑星に移そうとしている国家は一つもありません。さらに,正常な心を持つ人でそこに住みたいと欲する人がいますか,又そこで生きられますか。人間はこの地にしばられているのです。人間は危険がその最高潮に達するときここにいなければなりません。人間は滅びをもたらす苦難の中に落ちこみますが,それは主として人間自身のつくり上げたものです。

2 この核空間時代は,なぜ生活をするのにすばらしい時ではありませんか。科学の進歩は何を変えていませんか。

2 この世の科学の進歩と共に,核時代が突如として人類に臨みました。何もかも自分の手に入れようとする貪欲な敵は,愛の心からそのことを為さず,むしろ実際には野心,競争,そして恐れの気持から私たちに強制したため,現在はこの世の人々の生活にとつてすばらしい時というわけではありません。現代の便利品がひろまつたり,人々の生活水準が上つたり,科学者の数が増加したり,また宇宙空間とか地球の構成に関する人間の理解が拡大して行つても,重大な状態はいぜんとして昔のままに存在しています。今でも猶分裂した世界です。単に東と西が分裂しているというもの以上のことです。数え切れぬ程多くの仕方で人々は分裂しています。つまり人々の支配したいと欲する政治的,社会的,そして宗教的な意志に関して分裂しているのです。独裁権力とか支配制度は,大きな地域内の人々を支配します。人気のある政府でさえも,その活動を続行し,保護を図る為に,更に多くの力を持つことが必要であると認識しています。それですから,人々は強力な武装を持ち,莫大な経済力を握る独裁支配者たちの意志に,否応なく屈しているのです。

3 いま或る大陸が孤立することは,なぜ過去のものですか。将来の全体戦争のとき,なぜ兵器を発射する者達だけでなくすべての人々も苦しみを受けねばなりませんか。

3 いろいろの抗議にもかかわらず,戦争の原子兵器や核兵器の試験爆発は引きつづき行われ,空や海および降雨や雪をも汚しているのです。人類生命をことごとく滅ぼしてしまう兵器をこれ以上つくつたり,試験したりすることに対して,諸国家は中止を提唱しています。その理由はそのような兵器の貯蔵が大きくなり過ぎたと感ずるためか,又は究極の兵器を得たので,これ以上の試験は必要でないと感ずるためです。核爆発にともなつて生ずる放射能降下物の危険は全世界にひろまり,その犠牲者となつていると感ずる無力な者たちの間に不安をひき起しています。安全を図る為と,敵を驚かす為に,一層危険な破壊兵器の発明や製作は,今でも引きつづき行われています。ICBM(大陸間弾導弾)や,IRBM(中距離弾導弾)を海中から発射することができたり,また極海の氷山の下にもかくれ得る原子力潜水艦や現代的な潜水艦が登場して来た現在,或る大陸が『すばらしい孤立』を保つということは過去のものになつています。すべての大陸は,戦争弾導弾の距離内にあり,またすべての平民たちも距離内に入つているのです。人の密集しているところとか,工業中心地に戦略的な爆撃をすることは,戦場とか最前線にいる人々に対して戦略的な爆撃を加えるのと同じ程に熱い戦争の勝利を得るのに肝要なものです。回避することのできない全体戦争と国民総動員の場合,兵士たちを支持して供給をなしているすべての人々は,科学的な戦争兵器を発射する人々と同様の苦難を受けます。

4 天候の制御は,核兵器と較べたときに,どんな可能性を持つていますか。

4 脅威を更に増し加えるものに,天候の制御があります。それは核兵器よりも一層危険な可能性を持つています。アメリカ天候制御顧問委員会の議長は,敵が天候を制御するなら原子力の発見よりも更に悪い災害をアメリカに及ぼすと警告しました。それと同じ頃,マサチューセッツ工業大学の地球科学研究所の所長は,その警告を裏づけてこう語りました,『現在,天候変化の国際管理は,核エネルギーの管理と同じぐらい世界の安全に肝要なものである。』そして,アメリカはソビエト・ロシヤに先んじるか又は同列でなければならぬと強くすすめました。a

5 反対し合う諸国民の共存とは,真実に何を意味しますか。『冷い戦争』は,遂にはこの世界にとつてどんな難しいことを成さしめますか。

5 全く異る政治理念や制度に従う諸国家には,平和共存がすいせんされて来ました。共存は,諸国家間の兄弟愛を意味するものではありません。戦々競々としながらお互いどうし我慢し合うという意味です。その間に,原子の爆発と核爆発で武装された危険な弾道弾を発射するときのような大きな音を出さなくても,世界の優越と支配を狙う競争と争いは,静かに行われているのです。ただ戦争の温度がちがつて,冷いだけなのです。1957年11月,インドのニューデリーで行われた世界宗教会議のとき,インドの首相ジャワハーラル・ネールは代表者たちに向かい,世界は惑星旅行の冒険に向かつて『大きな一歩』を取つたと語りました。新しい力が,遂にはどのように使用されるかについて,誰も確かでないと彼は語りました。しかし,彼は一つの事を明白に知つたのです,すなわち『冷い戦争』が続行するなら,この世界の生存は難しいものになるということです。b ネール以外の人々も,警告の言葉を発しています。

6 人間が地上で生き残る為には,誰の超国家的な意志が地上で行われねばなりませんか。そのことは,人間を創造した目的にどのように影響しますか。

6 生活にふさわしいこの地上で,人類や動物が保存される為には,利己的に分裂した諸国家,そして疑惑を持つ諸国家の意志よりも高い意志がこの地上で遂行されねばなりません。霊界内の者は,地上の諸国民よりも高くて,はるかに力の強いものです。しかし,それは,そのような霊界内の或る者の意志以上でなければなりません。なぜ? 聖書の警告によると,諸国民は人間と人間の創造者の最悪の敵サタン悪魔に支配されているからです。サタンは,実際のところ,目に見えぬ『この世の支配者』『この組織制度の神』です。(ヨハネ 12:31; 14:30。コリント後 4:4,新世)それでは,どういうことになるのですか。永遠の住居であるこの地上に人間と動物が生存する為に,地上で成されねばならぬ超国家の意志とは,創造者なる神の意志です。創造者は次のように言われています,『われはヱホバなり。これわが名なり。我はわが栄光をほかの者に与えず,わがほまれを偶像に与えざるなり。』(イザヤ 42:8)人間と獣が地上の生命を永遠に楽しむために,彼の御心は地上で成されねばなりません。このようにして,人間と動物を地上に創造した神の目的は,公正,正義,善愛あるものと立証されます。かくして神の目的は立証され,正義のものと証明され,不滅の栄光が彼に与えられます。イエスの教えた模範の祈りを祈る者たちは,神の御心が天で成されるよう地にも成されて神の目的が立証されるようにと祈ります。

地は永続するもの

7 地が永久に存在するのは創造主の御心であると,どうして確かに信ずることができますか。

7 しかし,地球が永遠に存続して,人の住む惑星として存続するのは創造者の御心であると,どうして確かに言えますか。互いに反対し合うキリスト教国の宗教に行つても,このことを確かに信ずることはできません。創造者御自身の書かれた御言葉である聖書に行くことにより,このことを絶対たしかに確めることができます。聖書をつくるに際しては,神は忠実な神の人々を用いましたが,ともかく御自分の御霊なる活動力によつて聖書をつくられた方であられます。『聖書の預言はすべて,自分勝手に解釈すべきでないことを,まず第一に知るべきである。なぜなら,預言は決して人間の意志から出たものではなく,人々が聖霊に感じ,神によつて語つたものだからである。』(ペテロ後 1:20,21,新口)宗教的な祭司たちは,人々から聖書を取り離し,自分たちの信条すなわち信仰についての人間製の言葉にしたがい,聖書を解釈したり,または悪く解釈します。しかしながら,神はすべての人が聖書を読むか,又は読んでもらう為に聖書をつくり出しました。それは,人々がその本の中で神の言われることを知るためです。

8 (イ)イエスは,どんな書き物と一致して,その模範の祈りをつくりましたか。(ロ)神の御国が来るとき,地を滅ぼす理由はなぜありませんか。

8 イエス・キリストは,創世記からマラキ書までヘブル語聖書の39冊の本を持つていました。それらの本は,イエスが地上で生活する以前に,神の御霊の霊感の下にすでに書かれていたものです。イエスは,それらの本からこの地に対する神の御心が何であり,また地を創造して地上に人間を置かれた神の目的が何であるかを知つていました。イエスは,ヘブル語聖書からこの事柄を知つていましたから,弟子たちに模範の祈りをつくつたのです。彼は,天にいる御父に次のごとく祈れと弟子たちに告げました,『御国がきますように。みこころが天に行われるとおり,地にも行われますように。』それでは自問してみましよう。火とか他の手段によつてこの地が亡んでしまい,人間や動物がこの地から居なくなるようイエスは人々に教えていますか。イエス御自身の祈りに答える為,天的な御父の御国がこの地に来るのなら,その時にせよ又はその後の時にせよ,なぜこの地は滅ぼされねばならないのですか。神の御国は,将来の永遠にわたつてこの地に止まる為に来ます。地上に住む人々の故に,神が地を滅ぼす必要はありません。そのようなことはないのです,まつたく神の御心が,天で行われているごとく,神の御国の支配する地上の人々によつて行われるとき,地を滅ぼす必要はありません。聖なる霊者たちは,天で神の御みこころを行つているのですから,天を滅ぼすことは必要ではありません。それと同じように,神の御国の支配下にあるこの地上で人間が神の御こころを行うとき,なぜ地を滅ぼすことが必要ですか。

[脚注]

a 1958年1月28日のニューヨーク・タイムス紙に報告されているホワード・テイ・オービルとヘンリー・ジー・ホウフトン博士。

b 1957年11月18日のニューヨーク・タイムス紙3頁。

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