隣から聞く
◆ ブラジル,キュティバ州の一人のエホバの証者は,家から家への伝道をしていましたが,ある戸口では,聖書を読もうとしたところをさえぎられました。家の人は言いました。「どこかよそへ行って,カトリックの方々に伝道して頂けません? 私は20年前に改宗しておりますので,お話をお聞きしなくても結構です」。伝道者は,親切に自分の訪問の目的を説明しようとしましたが,その機会は与えられませんでした。しかし,次の家では温かく迎えられました。家の人は伝道者の話を,むしろ意外なおももちで聞き,喜んで「失楽園から復楽園まで」の本を求めました。次の日曜日,約束どうり,説明のために再び訪ねると,家の婦人は言いました,「私はこの本をお隣の奥さんに見せました。奥さんは非常に喜んで,自分も1冊ほしいと頼んで下さいとのことでした」。証者がたずねると,婦人は,本を受け取ってこう言いました。「なんでも知っていると思った私は,実は,なにも知りませんでした。でも,エホバは,バプテスト派信徒になってから20年の間,私の知らなかった事柄を教えて下さるでしょう」。