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  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1968
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1968
塔68 10/1 579–580ページ

むさぼりをふせぎなさい

長く生きて,幸福な日々を送りたいと思われますか。では,そのための一つのこととして,他の人のものをむさぼらないようにしなければなりません。

夫もしくは妻,家,自動車など,わたしたちが望んでよいものはたくさんあります。しかし,もしそれが他の人のものであれば,決して自分のものにしようとしてはなりません。他の人のものをむさぼってはならないのです。同じように,進歩や前進を願うのは正しいことですが,他の人の地位を奪ってそれをするのは正しくありません。―テモテ前 3:1。

「隣人の持ち物がよく見えるので,それを自分のものにしようとする場合など,他人の所有するものを不当に求める」のはむさぼることだと言えるでしょう。むさぼることは貪欲の一種であり,むさぼる人はただ,あるものをほしがるだけでなく,他の人に正当に属するものにまで心を向けるので,これは特にとがめるべき行為です。むさぼりは必ず問題を招きます。イエス・キリストが,「慎みてすべてのむさぼりをふせげ」と言われたことには,もっともな理由があるのです。―ルカ 12:15。

聖書はむさぼりを戒めるだけでなく,むさぼることがどんな悪い結果になるかを示す実例をのせています。モーセの後継者ヨシュアの時代に,エホバ神にささげられたエリコの町の財貨をむさぼったアカンとその家の者は,悲惨な結果を招きました。(ヨシュア 7:16-26)何世紀ものち,よこしまな王アハブは,ナボテのぶどう畑を自分のものにしようとしたために,自らを破滅に定めました。ナボテがその畑を売ることを拒んだ時,アハブの妻イゼベルは,偽りの罪を着せてナボテの死を図り,そのぶどう畑をアハブに得させたのです。―列王上 21:4-16。

堕落した人間の心にむさぼりの傾向が深く宿っていること,またその悪い結果をよく知っておられる創造者エホバ神は,十戒の第10条で,むさぼることを禁じられました。「またあなたがたは隣人の妻を求めてはならず,隣人の家,畑……すべて隣人の物を利己的にほしがってはならない」。(申命 5:21,新世訳)この戒め一つを見ても,十戒に人間の知恵以上のものの含まれていることがわかるでしょう。なぜ? なぜなら,人間の立法者で,悪い考えを禁じ,人間の非常に多くの問題の根本にふれる法律を作った者がいますか。しかも他の者がその法律を施行することは全くできないのです。いわば,ひとりひとりが自分の道徳上の警察官となり,根本にある利己的な傾向に対して警戒するのです。

人間の本性,つまり罪深い堕落した人間の本性に,むさぼりの傾向がいかにはいり込んでいるかは,子供が本能的に貪欲であることにもうかがえるでしょう。子供はなんでもほしい物を見れば,すぐそれを取ろうとします。物には所有者のいることを理解させるため,子供をしつけ,訓練することが必要です。他の人の所有物,また他の人の権利を尊重することを教えなければならないのです。―箴言 22:15。

使徒パウロは「むさぼりは偶像崇拝なり」と述べました。他の人のものをむさぼることが,どうして偶像崇拝であると言えますか。それは,その者が自らを偶像としているからです。その者は,いわば「おのが腹を神と」しています。自分の利己的な欲求を生活の中で第一にしているのです。―コロサイ 3:5。ピリピ 3:19。

キング牧師の暗殺直後に起こった暴動の際の略奪行為に見られるごとく,今日,アメリカなどでは,むさぼりの精神が非常に強くなっています。たとえば,報道によれば,ワシントン市の暴徒は「無気味なお祭り気分」になり,酔いしれたような略奪者たちは「商店のガラス戸をこわして出入りし,法を全く無視した略奪にふけり」ました。その一人は,「おい,なんでもほしい物が取れるんだぜ」と言いました。これら略奪者は貧しい人々とは思われません。昨年のデトロイト市の同様な略奪者について調べると,警察が捕えた115人のうち105人までは良い仕事と,新型の自動車とを持っていました。また,こうした略奪行為を人種差別に対する単なる抗議と見ることはできません。略奪者の中には白人もおり,また黒人の経営する商店が黒人に襲撃されているからです。

人の心には幼い時からむさぼりに走る傾向がありますから,それをどのようにしてふせぐかを学ばねばなりません。まず初めに,あらゆるむさぼりがわたしたちの造り主エホバ神に喜ばれず,その怒りを招くことを絶えず思い起こさねばなりません。神の不興を恐れることは,悪を避ける力となるでしょう。―創世 8:21。箴言 8:13。

第二に,聖書の助言を深く心に刻むことが,むさぼりをふせぐ助けとなります。「おのれのごとく汝の隣を愛すべし」,また「なんぢら人に為られんと思ふごとく人にもしかせよ」。他の人があなたの配偶者,あるいは何か持ち物をむさぼるのを,あなたは望まないでしょう。では,あなたは他の人のものをむさぼってはなりません。貪欲は周囲の人々との間に問題を作ります。弟子ヤコブはそのことを述べました。「なんぢらのうちの戦争はいづこよりか,分争はいづこよりか……汝ら貪れども得ず,殺すことをなし」。他の人のものをむさぼる人は,それを持つ人の敵となり,そうした敵意のために高価な犠牲を払った人々がいます。―マルコ 12:31。ルカ 6:31。ヤコブ 4:1,2。

さらに,満足することを学ぶのも,むさぼりをふせぐ助けとなるでしょう。聖書は賢明にも,敬虔な心で満足することが大きな利得であり,衣食があれば,それで満足すべきであると教えています。物を多く持てば,負担が多くなり,同時に,それを失う心配が大きくなるという簡単な事実を理解していれば,多くのものがなくても満足できるでしょう。―伝道 5:11,12。テモテ前 6:6-8。

使徒パウロはこの点でクリスチャンすべての良い手本です。彼は,他の人のものをむさぼったことはないと書きました。彼はむしろ,仲間のためにすゝんで自分を犠牲にしたのです。彼がそのようにできたのは,一つには,どんな境遇にあっても満足することを知っていたからでしょう。この面でパウロにならう人すべては幸いです。―ピリピ 4:12。テサロニケ前 2:5-12。

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