統治体に関する調整
エホバは,全世界で王国伝道者の数を著しく増加させて,ご自分の民を祝福してこられました。「王国を宣べ伝え,弟子を作るための組織」と題する本の中に要約されている,組織の取決めに関する調整が1972年に実施されて以来,特にそうした増加が見られます。―イザヤ 60:17。
わたしたちが,人類史の最高潮を迎えようとしていることも明白です。それゆえ,エホバの証人は,多くの土地で反対が引き続き起こることを予期せねばなりません。(マタイ 24:9)『エホバの日の臨在をしっかりと思いに留めている』わたしたちは,エホバのご意志ならば,さらに多くの人がキリストによる神の王国の側に立つことを期待しています。―ペテロ第二 3:12。
この点を考慮し,自分たちの中にいる大勢の新しい人々やエホバが近い将来に増し加えてくださるに違いないさらに多くの人々を,神の民が一層よく世話するために,再び調整を加えるのにふさわしい時がきていると思われます。(イザヤ 60:8,22)エホバの証人の統治体は,こうした事柄を祈りのうちに検討してきました。
そうした仕事を円滑に行なうため,統治体に六つの委員会が設けられました。各委員会には,司会者がおり,司会者は一年の任期で奉仕します。これらの委員会は管理をする性質のものであり,詳細にわたる点や決まりきった仕事すべてを扱うことを意図して設けられたものではありません。王国の関心事を推し進める点でこれまで非常によい働きをしてきた各種の法人団体は,もちろん,エホバの証人,その統治体,および統治体の委員会の法的代理機関としての重要な役割をこれからも果たしてゆきます。
1976年1月1日から働き始めた六つの委員会は次のとおりです。奉仕委員会・執筆委員会・出版委員会・教育委員会・人事委員会・司会者の委員会。
世界各地の支部では,統治体によって任命された三人以上の委員から成る支部委員会が各支部の組織上の取決めを監督します。各支部委員会にも,任期一年の司会者が置かれます。
最近行なわれてきたこうした調整のうちに,エホバの導きが表明されていることは明らかです。さらに神の霊は,こうした取決めが実施される際に,全面的な支持と協力を与えるようわたしたちを促すものとなるに違いありません。確かに今は,王国を宣べ伝え,弟子を作る業の拡大と共に,前進し続ける時です。こうして,キリスト・イエスの指導の下でこれからまだ行なわれねばならない事柄すべての上に,神の祝福がとどまるようエホバにより頼みます。―マタイ 28:19,20。