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  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1977
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1977
塔77 2/15 127–128ページ

読者からの質問

● 子供を訓練し,懲らしめる仕事を妻に任せてしまう夫が,非常に多いように思います。この点に関して,聖書は何と述べていますか。それは本当に“妻の仕事”でしょうか。

子供を指導したり,正したりするのは妻の仕事だと夫たちが考えているような土地は確かに少なくありません。しかし,聖書はそうした考えに同意せず,配偶者双方にその義務があることをはっきり示しています。―箴 1:8。

もちろん,多くの家族のそれぞれの状況に対して,理にかなった,実際的な見方をしなければなりません。大抵,夫は家族を養うために世俗の仕事をしますから,一日のほとんどは家にいません。そして多くの場合,妻はほとんどの時間を家で働き,家族全員の幸福と福祉のために貴重な役割を果たします。夫婦というチームの中で,妻のほうが昼間いつも子供と接しているのであれば,妻は当然,子供に必要な導きや懲らしめを多く与えます。

しかし,実際に夫が家族と共に家にいても,子供を訓練しようとしないことにますます多くの婦人はいら立ちを感じています。

子供の訓練と懲らしめに関して聖書の述べる事柄は,賢明かつ教訓的です。例えば,こう記されています。「子をその行くべき道に従って教えよ,そうすれば年老いても,それを離れることがない。あなたの子を懲らしめよ,そうすれば彼はあなたを安らかにし,またあなたの心に喜びを与える」。(箴 22:6; 29:17,口)神は,父親と母親の双方に責任を課しています。それで,子供に対して次のような助言が与えられています。「わが子よ,あなたの父の戒めを守り,あなたの母の教を捨てるな。あなたを生んだ父のいうことを聞き,年老いた母を軽んじてはならない」。(箴 6:20; 23:22,口)それゆえ,夫は昼間家にいなくても,子供を正しく育てることに積極的な関心を示すべきです。夫は単なる“かせぎ手”ではありません。

とはいえ,夫は疲れて,“安らぎと静けさ”を求めて帰宅することでしょう。ですから,子供に関する日々の問題が持ち出されると,妻に対して次のように言いたくなるかもしれません。『それは君が面倒を見なさい。君は一日中子供と一緒にいるのだから,子供にとって何が最善か見当がつくだろう』。昼間,妻はそうせざるを得ないのですから,恐らく,それはできるでしょう。しかし夫は,家にいる時には妻と協力して,子供の訓練を行なうべきではないでしょうか。それは,夫が行なうことのできる愛と思やりのある事柄です。

さらに,家族の頭として,夫は子供を指導し,そして正すことに率先する責任を,神から課せられています。神のみ言葉はこう述べています。「父たちよ,あなたがたの子供をいらだたせることなく,エホバの懲らしめと精神の規整とをもって育ててゆきなさい」。(エフェソス 6:4)また聖書は,エホバからの有益な懲らしめを,人間の父親が正しい動機に基づいて与える懲らしめ,つまり子供のうちに敬意を生じさせ,平和な実を生み出す懲らしめになぞらえています。―ヘブライ 12:7-11。

とはいえ,ひとたび帰宅すれば,その仕事が全部夫のものになるという意味ではありません。聖書は,責任を一日のうちの時間によって分割してはいません。夫と妻は一つのチームとして,二人で責任を分かち合い,お互いに思いやりを示すべきです。夫も妻も,できる時にはいつでも,子供を援助し,指導する聖書的な責任を共に負っているということを認識しなければなりません。(申命 11:18-21)夫と妻が協力してそうした責任を果たして行く時,幸福と成功という結果が見られることでしょう。子供たちは,両親の愛ある導きと懲らしめを受けることから確かに益を得ます。また夫は多分,妻が不満を抱いていないこと,また夫の愛ある協力を得て満足を感じていることに気付くでしょう。

たとえ,子供の訓練と懲らしめを妻に任せるのが“習慣”となっている社会や国においても,創造者がその霊感によるみ言葉の中に記しておられる道に従うことは,人間にとって賢明で,益のあることです。このように,子供の訓練と懲らしめは“妻の仕事”ではなく,“両親の仕事”つまり,父親と母親双方のものです。

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