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  • 列王紀略上 ― 栄光と恥辱の記録
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1978
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1978
塔78 10/1 12–14ページ

列王紀略上 ― 栄光と恥辱の記録

イスラエル人の王国は栄光の絶頂に達し,次いで政治上,宗教上の反乱によって分裂し,その後は両王国とも度重なる恥辱を被ります。この栄光と恥辱の記録は列王紀略上にとどめられています。ユダヤ人の言伝えによると,これを編集したのはエレミヤです。この書自体はこの目的のために用いられた資料として,「ソロモンの行為の書」,「ユダの王の歴代志の書」,「イスラエルの王の歴代志の書」を挙げています。―列王上 11:41; 14:19; 15:7,23; 16:14。

列王紀略上は,ダビデ王の晩年の衰えをうかがわせる記述で始まっています。床についたきりの王はどうしても温まらないので,美しい乙女アビシャグを王に仕えさせることになりました。一方,ダビデの息子のうち,存命中の者では明らかに最年長のアドニヤが,父の衰弱した状態につけ込みます。有力なヨアブと祭司アビヤタルの支持をとりつけたアドニヤは犠牲の動物をほふり,宴をもうけて自分が王となったことを告知させます。

油そそがれたソロモンと彼の統治

預言者ナタンがすばやく間に入ったため,アドニヤの企ては裏をかかれます。その結果,アドニヤとその支持者たちの宴が続いている最中に,ダビデの子ソロモンが王として油そそがれます。エルサレムの住民は大いに喜び,その音はアドニヤとその支持者たちが宴を開いている場所にまで聞こえてきました。アビヤタルの子ヨナタンが来て,町の中が騒がしい訳を伝えると,一同は恐れて散り散りとなり,アドニヤは聖所に逃れます。そこで彼は燔祭の壇の角をとらえ,彼を殺さないことをソロモン王が誓って約束するまでは離れようとしません。ソロモンは,アドニヤが悪しき陰謀者にならないことを条件に彼の命を助けることに同意します。

死ぬ少し前にダビデはソロモンに対し,エホバ神に忠実を保つようにさとし,またヨアブとシメイに敵して事を行なうよう命じます。アドニヤが,おそらくはヨアブとシメイにそそのかされ,バテシバの所に来て,美しいアビシャグを自分に与え,妻とさせるようソロモンに願ってほしいと言ったのは,ダビデの死後でした。ソロモンはこれが王位を奪う企ての一部であることを知り,アドニヤとヨアブを殺すことを命じます。祭司アビヤタルについては,彼がソロモンの父ダビデと患難を共にしたという事実を尊重して,ソロモンは彼を処刑せず,ただ祭司職から追放します。その後シメイは自分の行動に課せられた制限を無視した時に処刑されました。こうしてアドニヤ,ヨアブ,アビヤタル,シメイの及ぼす危険な影響を国から除き去って,ソロモンは王権を堅固なものにします。

自分の限界をよく知って,ソロモンはエホバ神からの知恵を謙遜に求めます。彼は富と栄光に加えて,際立った知恵を授けられます。彼は,二人の娼婦が同じひとりの男の赤ん坊をそれぞれ自分の子であると言って争った事件を処理するのにこの知恵を示しました。子供を二つに切って二人の女に分けるよう命ずることにより,ソロモンは本当の母親を,たまらない気持ちにさせ,それによって母親を見分け,赤ん坊を彼女に渡すことができました。

ソロモンの治世中,人々は太平と繁栄を楽しみます。王家全体の暮らしは豪奢なものでした。それを支えるのに12の地方から産物が供給されました。一日に調理される食物の量を見ただけでも,王家の世帯は1万5,000人かそれ以上をかかえていたことが想像されます。ソロモンの統治は注目すべき建築物の造営によっても際立っており,その最も顕著なものが,モリア山上に建てられたエホバの神殿です。神殿の献堂にあたって,ソロモンは非常に感動的な祈りをささげました。その後ソロモンは彼の願いが聞き入れられたことを示すエホバからの啓示を得ます。遠く広く諸方より支配者たちがソロモンの知恵を聞きにやって来ました。これら著名な高官の中にシバの女王がいます。金銀その他の宝物がみつぎ物としてエルサレムに流入しました。ソロモンの治世にイスラエルは繁栄をきわめ,そのため『エルサレムにおいて銀は普通の石のようであった』と言われています。確かにイスラエルの王国はその黄金時代にありました。

分裂した王国の恥辱

しかし栄光の治世は悲惨な結末を迎えます。自分のために妻を増し加えてはならないという神の律法を無視したことが,ソロモンの破滅のもとになったのです。エホバの崇拝者でない者たちとの婚姻は,ソロモンが大規模な偶像崇拝を大目に見る結果となりました。それゆえにエホバは,ダビデの家に忠節な部族としてユダとベニヤミンを残すのみでイスラエル人の王国が分裂することを定められたのです。一方,エホバの恵みを失ったソロモンは,徒党を組んだ略奪者に悩まされることが多くなりました。

預言者アヒヤを通してエフライム人ヤラベアムは,イスラエル十部族の王位につく者として自分がエホバに選ばれたことを知ります。ヤラベアムはエホバに忠実を保つようにさとされ,そうするならば彼の道は成功することを保証されます。ソロモンが彼の命をねらったので,ヤラベアムはエジプトに逃れました。

ソロモンの死後,その子レハベアムが王位につきます。年寄りの助言を無視して若者の勧めをいれたレハベアムは,国民に重いくびきを課すことを宣言しました。アヒヤを通して語られたエホバの言葉は成就して十部族がそのときに反逆し,ヤラベアムを王にします。次いでレハベアムは反逆した部族を支配下にひき戻そうとして戦いの準備をしましたが,シマヤを通して語られたエホバの言葉に従い,その企てを放棄しました。

不忠実は両王国に恥辱をもたらす結果となる

忠実を保つかぎり王国は安泰であるとのエホバの約束に信頼するかわりに,ヤラベアムは子牛崇拝を制定します。彼の目的は,国民が崇拝のためエルサレムに上るのを阻止することでした。彼は,宗教的に独立しなければ政治的な独立を保てないという不信仰な考え方をしました。エホバはご自身の預言者を通して,ヨシアという名のユダ人が遂には力によって偶像崇拝を終わらせヤラベアムの家は不面目な滅びを被る,と言明されました。

二部族の王国もエホバに忠実を保ちませんでした。レハベアムの治世の5年目にエジプトのシシャクがユダに侵入し,エルサレムから宝物を略奪するに及んで,屈辱の時が到来します。レハベアムとその子アビヤムの治世の間,イスラエルの二つの王国の間には戦いがありました。アビヤムもその父と同じくエホバに不忠実なことを表わします。しかしアビヤムの子で彼の次に二部族の王国を治めたアサは,偶像崇拝を国から一掃するために積極的な手段をとります。しかし北の王国の君主バアシヤにおびやかされた時,アサは不信仰にもアッシリア王ベネハダデの援軍を求めました。

イスラエルの王バアシヤは,統治中の君主ナダブを含め,ヤラベアムの家の者を殺して,みずから王位につきました。これはヤラベアムに対するアヒヤの預言を成就するものです。しかしヤラベアムの時に始まった偶像崇拝への転落は,バアシヤによってもとどめられることがありませんでした。彼が残したのもまたエホバに対する不忠実の記録です。それゆえハナニの子エヒウを通してエホバはバアシヤと彼の家の滅びを宣告されました。この預言は,バアシヤの子エラに対してジムリが反逆し,バアシヤの家を滅ぼすに及んでその成就を見ます。しかしジムリの成功は長続きしません。イスラエル人は軍隊の長オムリを王にしたからです。わずか7日間治めただけでジムリは自殺します。王位をねらうもう一人の競争者テブニも,その後,殺されました。オムリはエホバの目に悪と見えることを行ない続け,遂にその子アハブが代わって王となります。

すべての王の中でも最悪の記録を残したのが,このアハブです。ヤラベアムの始めた偶像崇拝を続けたうえに,アハブはシドン人である王妃イゼベルの気に入るように大規模なバアル崇拝を許しました。預言者エレミヤは,エホバの不興が激しい日照りとなって表明されるであろうと告げます。日照りの期間中エホバはご自分の預言者を養われました。エリヤを見つけ出そうとするアハブの努力はむなしく終わります。しかし遂にエリヤは信仰のない王の前に表われ,日照りとききんは,アハブがバアル崇拝を支持しているせいであることを明白に述べます。エリヤの提案で,エホバとバアルのいずれが真の神であるかを決める試験がカルメル山で行なわれます。その試験の結果は決定的であり,エリヤはバアルの預言者たちを殺すことを命じます。そのすぐ後に見舞った豪雨により,神のわざである日照りは終わります。事態を知ったイゼベルはエリヤの命をねらい,預言者のホレブ山への逃走を促します。

しかしエリヤはなすべき仕事を与えられます。エホバはイスラエルの元の任命地に再び彼を遣わし,ハザエルをシリアの王,エヒウをイスラエルの王,エリシャを彼自身の後継者としてそれぞれ油そそぐことを命じました。

イゼベルにそそのかされてナボテを殺したことにより,アハブの破滅は定まります。預言者エリヤによって王に告げられたエホバの言葉によれば,イゼベルは野犬の餌食となり,アハブの全家は恥辱のうちに滅びます。この宣告を聞いてアハブはひどい打撃を受け,へり下ります。その後アハブは,彼の世に災いの下ることはないという保証を得ます。

アハブは治世中にユダの王家と政略結婚を取り決め,彼の娘アタリヤはヨシャパテ王の長子ヨラムの妻となりました。その後,サマリアを親善訪問したおりにヨシャパテは,ラモテ・ギレアデを奪い返すためアハブ王に加わってシリア人と戦うことを勧められてその気になります。エホバの預言者ミカヤの預言どおりとなり,アハブは安らかに帰りませんでした。姿を変えて用心したにもかかわらず,アハブは矢の致命傷を受けて死にました。アハブに代わってアハジアが王となりますが,彼もひきつづき悪を行ないました。

列王紀略上の霊感の記録は,神への忠実な奉仕を別にして真の栄光はあり得ないことを全く明白にしています。真の崇拝を捨てる者すべては,必ず恥辱を被ります。わたしたちはこの事を心に留め,全き心をもってエホバ神への奉仕に励むことができますように。

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