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  • すべての人に公正 ― どのようにして実現されるか
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1984
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1984
塔84 12/1 22–25ページ

すべての人に公正 ― どのようにして実現されるか

エホバはなぜ不公正が地上にこれほどはびこることをお許しになったのでしょうか。人間がそのような事態の生じることを選んだからです。もともとそのような事態が見られたわけではありません。アダムとエバが最初に創造された時,二人は不完全さの重荷を負って苦しんではいませんでした。二人は神ご自身が,『非常に良い』と宣言された創造物の一部だったのです。(創世記 1:31。申命記 32:4)その上,サタンは存在せず,人間は神により直接支配されていました。ですから,当初不公正は存在しなかったのです。

しかし,それは長続きしませんでした。ひとりの完全な霊の被造物が反逆し,サタンになりました。サタンは蛇の姿を借り,独立という考えを持ち出してエバをじらしました。神は最初の人間夫婦にただ一つの制限だけを課しておられました。二人はある特定の木の実を食べてはいけないことになっていたのです。食べたなら,二人は死ぬことになっていました。しかしサタンはエバにこう言いました。「あなた方は決して死ぬようなことはありません。その木から食べる日には,あなた方の目が必ず開け,あなた方が必ず神のようになって善悪を知るようになることを,神は知っているのです」― 創世記 3:1-5。

エバが,次いでアダムが神の律法を破りました。二人は神のようになって,正邪の決定を自分たち自身で下したいと考えました。こうして神に背を向けたのです。それにより人間の支配を確立するための道が開かれ,それに伴ってありとあらゆる問題が生じました。

アダムとエバは身体的な変化も経験しました。神はかねて言われていたとおりに,二人に死の有罪宣告を下されました。両人は不完全になり,その結果二人の子孫である全人類が堕落することになったのです。使徒パウロはこう説明しています。「一人の人(アダム)を通して罪が世に入り,罪を通して死が入り,こうして死が,すべての人が罪をおかしたがゆえにすべての人に広がった」。(ローマ 5:12)こうして不公正の根本原因が姿を現わしました。

しかし,「王は公正によって土地を立ちゆかせる」と書かれています。(箴言 29:4)全地で公正が守られない限り,人間社会が完全に『立つ』,つまり完全に安定することはないのです。そのようなことがいつの日か実現するのでしょうか。

神の王国と公正

エホバ神は「公正を愛される方」であられるので,わたしたちはそれが実現するとの確信を抱けます。(詩編 37:28)でも,どのようにしてでしょうか。“主の祈り”の言葉はその答えをわたしたちに教えています。幾世紀もの間,誠実なクリスチャンたちは,「あなたの王国が来ますように。あなたのご意志が天におけると同じように,地上においてもなされますように」と祈ってきました。(マタイ 6:10)ですから神の王国によって,神の望んでおられる事柄が最終的にこの地上で行なわれることになるのです。

神の王国は現実の政府です。それは天的なものであるので,いかなる人間の政府よりも強力です。またそこには神により任命された王がいます。その王は,公正について深い関心を持たれるイエス・キリストです。(詩編 72:12-14)エホバは,キリストのもとにおけるこの王国支配を祝福すると約束しておられます。それは,「公正と義とによってこれを堅く立て,支えるため」です。―イザヤ 9:7。

今日成就している数多くの預言は,この王国が既に現実のものであることを証明しています。(ルカ 21:31,32)イエスは既に王となっておられます。しかし,障害になるあらゆる事柄を考えに入れると,イエスは一体どのようにして人類に公正をもたらすのでしょうか。その点を考えてみましょう。

神はキリストのもとにあるその王国を世界政府にすることを目的としておられます。エホバは預言的にこう言われました。「彼[キリスト]は海から海に至るまで,川から地の果てに至るまで臣民を持つことになります」。(詩編 72:8)この言葉が全地球的に成就を見る時,不公正の主要な原因は除かれます。人間が自らを治めることはもはやなくなります。しかし,今日非常に多くの政府が存在し,その各々が自らの主権を後生大事に守っているのに,どうしてそのような事が生じ得るでしょうか。

事実を言えば,神は人間の政府の活動する時間に限界を設けておられ,その期限が来ているのです。預言者ダニエルは,今日の国家主義的な諸政府全体について語り,こう書きました。「それらの王たちの日に,天の神は決して滅びることのないひとつの王国を立てられます。そして,その王国はほかのどんな民にも渡されることはありません。それはこれらのすべての王国を打ち砕いて終わらせ,それ自体は定めのない時に至るまで続きます」― ダニエル 2:44。

このようにして,ただ一つの世界政府,つまり神の王国が間もなく今日の国家主義的な諸政府に取って代わり,公正をもって人類を支配します。事態は何と大きく好転するのでしょう。しかし,サタンに関する問題は依然として残ります。神の王国はサタンをどのように扱うのでしょうか。

神の王国とサタン

サタンは人類史の早いうちに姿を現わしました。そして,神に反逆するという考えをエバに最初にもちかけたのはサタンでした。ですから,神は,アダムとエバに両人の罪に対する判決を言い渡した時,サタンのことをお忘れにはなりませんでした。神は,サタンに敵対し,最終的にサタンを滅ぼすことになる「胤」の到来を予告してこう言われました。「わたしは……お前の胤と女の胤との間に敵意を置く。彼はお前の頭を砕き,お前は彼のかかとを砕くであろう」。(創世記 3:15)この約束の胤はイエス・キリストであることが明らかになりました。(ガラテア 3:16)その古代の預言の部分的な成就として,サタンとイエスの間には既に二度の際立った対決がありました。

最初の対決では,サタンが勝利を収めたように見えました。サタンは策略を弄してイエスが苦しみの杭の上で死ぬよう事を運びました。こうしてイエスの「かかと」は『砕かれ』ました。しかし,サタンの勝利は長くは続きませんでした。イエスは死人の中から復活させられ,天の高い地位に高められました。(使徒 2:23,24,32-36)やがてその天で,イエスは神の王国の王としてエホバ神により王冠を授けられました。次いでもう一つの歴史的な対決が生じました。

その結果は聖書の中で次のように描写されています。「大いなる龍,すなわち,初めからの蛇で,悪魔またサタンと呼ばれ,人の住む全地を惑わしている者は投げ落とされた。彼は地に投げ落とされ,その使いたちも共に投げ落とされた」。その結果どうなりましたか。その時サタンという堕落した存在が一掃された天では喜びがありました。しかし,「地と海にとっては災いである。悪魔が,自分の時の短いことを知り,大きな怒りを抱いてあなた方のところに下ったからである」と記されています。(啓示 12:9,12)わたしたちは今,その『短い時』に住んでいます。今日わたしたちが目にする不公正の多くはサタンの「大きな怒り」によるものです。

しかし,間もなく,サタンとイエス・キリストとの対決が再び行なわれようとしています。聖書はこの対決のことについても述べています。「彼は,悪魔またサタンである龍,すなわち初めからの蛇を捕らえて,千年のあいだ縛った。そして彼を底知れぬ深みに投げ込み,それを閉じて彼の上から封印し,千年が終わるまでもはや諸国民を惑わすことができないようにした」― 啓示 20:2,3。

これは,間もなく,神の王国がこの世の国家主義的な諸政府に取って代わる時に生じます。それを経て究極的には最後の対決が行なわれることになります。その時,聖書が預言的に述べるとおりに,「悪魔は火と硫黄との湖に投げ込まれ」て滅ぼされ,最終的に『その頭が砕かれる』ことになります。―啓示 20:10。

こうして公正を実現するのを阻む障害がもう一つ取り除かれます。しかしそれでも,人間自身の持つ不完全な性向という問題が残ります。世界の不公正の大半は人間自身に根ざすものです。神の王国はそれについてどんなことを行なえるでしょうか。

神の王国と人間の不完全さ

人間の不完全さのもとをたどればアダムとエバが罪を犯した時に行き着きます。(ローマ 5:12)アダムの子孫はただ一人の例外を除いて,全員が罪人となってきました。その例外というのはイエスです。イエスは罪のない状態で奇跡的に生まれ,自分の生涯を通じてずっと忠実で,罪のない状態を保ちました。(ヘブライ 7:26)ですから,イエスは不完全な人類のために贖いとして完全な人間の命をささげることができました。イエスは人間の不完全さの問題を解決しました。「アダムにあってすべての人が死んでゆくのと同じように,キリストにあってすべての人が生かされるのです」― コリント第一 15:22。

間もなく,不公正な行為をどうしてもやめようとしない者たちは神の王国のもとでの清い地には自分たちのための場所がないことに気づくでしょう。しかし,イエスの犠牲に信仰を持つ人々は大きな祝福を刈り取ることになります。「廉直な者たちが地に住み,とがめのない者たちが地に残される(の)である。邪悪な者たちは地から断ち滅ぼされ(る)」。(箴言 2:21,22)こうして公正の行き渡る状態を実現するのを妨げるもう一つの障害が除かれます。

神の王国とあなた

そうです,神の王国の王であるイエスは,地上のすべての人のために公正が行なわれるのをわたしたちが見る上で妨げになっている主要な障害すべてを間もなく除き去られます。その時人類は次の約束が成就するのを見ることになります。「わたしたちの待ち望んでいる新しい天と新しい地があります。そこには義が宿ります」。(ペテロ第二 3:13)その義の行き渡る地には不公正の入り込む余地はありません。

もちろん,これらの祝福はまだこれから先にもたらされるものです。しかし,キリスト・イエスのもとにある,神の王国は今でも活動しており,わたしたちはそれから益を得ることができます。イエスご自身,このわたしたちの時代に「王国のこの良いたよりは,あらゆる国民に対する証しのために,人の住む全地で宣べ伝えられるでしょう」と預言されました。(マタイ 24:14)その預言は成就しつつあります。大勢の人がこの宣べ伝える業にこたえ応じ,今すでにその王国に服しています。この点で次の預言の言葉はそれらの人たちに当てはまります。

「末の日に……多くの民は必ず行って,こう言う。『来なさい。エホバの山に,ヤコブの神の家に上ろう。神はご自分の道についてわたしたちに教え諭してくださる。わたしたちはその道筋を歩もう』。律法はシオンから,エホバの言葉はエルサレムから出るのである」― イザヤ 2:2,3。

この預言に従う全地の幾百万もの人々は,聖書を研究し,神が望んでおられるような生き方をすることを学んでいます。その人たちはとりわけ,『公正を行ない,親切を愛し,慎みをもって自分たちの神と共に歩む』ようにという預言者ミカの言葉に従って生活するよう努めています。(ミカ 6:8)そのようにして,公正を行なう政府のもとで生活したいとの自分たちの願いが誠実なものであることを示しているのです。イザヤの次の預言が成就しているので,彼らは今でもその政府から数多くの祝福を享受しています。「見よ,ひとりの王が義のために治める。君である者たちは,まさに公正のために君として支配する」― イザヤ 32:1。

公正の行き渡る世界を見たいと切に願っていますか。そうであれば,あなたの確信を神の王国に置いてください。今,その同じ願いを持つ人々と交わるのです。そして,「義と公正を愛される方」であられる神の支配のもとで永遠に生きることを,確信をもって待ち望みましょう。―詩編 33:5。

[23ページの図版]

イエスは苦しむ者や立場の低い者に同情心を示された。天からのイエスの支配は公正によって保たれる

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