王国宣明者の報告
愛は「結合の完全なきずな」
クリスチャンの間の愛は「結合の完全なきずな」で,その愛が表明される時には結果として世界的な兄弟関係が生まれます。(コロサイ 3:14)アフリカに住む兄弟たちはこの「結合の完全なきずな」を表わして愛を示し合い,また命の授与者であり維持者であられるエホバへの愛をも示しました。―詩編 36:9。使徒 17:28。
□ ジンバブエでは,ここ3年にわたる干ばつで,多くの地域は絶望に近い状態にありました。もちろん,それらの地域に住むわたしたちの兄弟たちもその影響を被りました。しかし,仲間のエホバの証人たちは,助けを求める声にすばらしい反応を示しました。その証拠に,衣類が非常にたくさん寄付されたので,次の知らせがあるまで寄付を中止するよう,兄弟たちに通知しなければならないほどでした。それに加えて政府からの援助もあり,兄弟たちのほとんどは必要な助けを得ています。「まだ困窮状態にある人々にも援助が差し伸べられている」と,協会の支部事務所は報告しています。
兄弟たちの愛のこもったこの援助は人々の注目を免れませんでした。ある未信者のご主人はエホバの証人である妻に,「ほかの者たちは人々の持っている物をみな使い果たしているが,お前たち[エホバの証人]は人々に食物や衣服を与えている」と言いました。好意的な感想を述べた人々はほかにもいました。
エホバの証人の間にある愛は「結合の完全なきずな」となり,エホバの証人が真のクリスチャンであることを証明しています。―ヨハネ 13:35。
□ シエラレオネのフリータウン市で開かれた「王国の一致」地域大会でも,エホバの民の間の愛と一致の例が見られました。この大会にはシエラレオネの各地からはもちろんのこと,ギニアやリベリアからも出席者があり,二つの大会が同時に進行しました。一つは英語とクリオ語の大会で,もう一つはキシ語とフランス語の大会でした。支部の報告には,その大会で示された愛と一致が次のように描写されています。
「キシ語を話す兄弟たちとフランス語を話す兄弟たちが最後の賛美の歌を一緒に歌い,共に祈りをささげるために英語大会に合流した時は,本当に胸の高鳴る瞬間でした。400人を超える出席者がフィールドを横切って自分たちの所へ来て,心を一つにして賛美の歌を歌い,祈りをささげてエホバを崇拝するのを見たとき,多くの人は涙を流しました」。その報告はまた,その光景を見ていたある人が言った言葉として次のように述べています。「エホバはご自分の民をどう組織するかをご存じです。これほど一致を明確に実証するものはありません」。
さまざまな部族が集まったにもかかわらず平和に大会が開かれたということを考えると,この一致は一層際立ったものになります。これを成し遂げるにはエホバの霊が必要です。この一致は啓示 7章9節で次のように預言されていました。「これらのことの後,わたしが見ると,見よ,すべての国民と部族と民と国語の中から来た,だれも数えつくすことのできない大群衆が,白くて長い衣を着て,み座の前と子羊の前に立っていた。彼らの手には,やしの枝があった」。同じ章の10節はその一致の秘けつを示しています。「そして大声でこう叫びつづける。『救いは,み座に座っておられるわたしたちの神と,子羊とによります』」。