ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 塔85 12/15 25ページ
  • 「言葉は神と共におり,言葉は……」?

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 「言葉は神と共におり,言葉は……」?
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1985
  • 関連する記事
  • ヨハネ 1:1 「初めに言があった」
    聖句の解説
  • 言葉
    聖書に対する洞察,第1巻
  • 読者からの質問
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1986
  • 6イ イエス ― 神のような者; 神聖を備えた者
    新世界訳聖書 ― 参照資料付き
もっと見る
エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1985
塔85 12/15 25ページ

「言葉は神と共におり,言葉は……」?

キリスト教世界の諸教会でヨハネ 1章1節ほど注目を浴びてきた聖句は数少ないでしょう。多くの聖書翻訳の中でこの箇所は,「言は神(God)[ὁ θεός(ホ テオス)]と偕にあり,言は神(God)[θεός(テオス)]なりき」というジェームズ王欽定訳聖書の訳し方に似ています。

三位一体を受け入れる人の中には,自分たちの教理を支持するものとしてこのくだりを指摘する人が少なくありません。しかし,原語のギリシャ語には,上に挙げたような翻訳では隠されてしまう相違があることを認め,この節を異なった仕方で訳出している翻訳もあります。

1984年に,学者のエルンスト・ヘーンヘンの著わした注釈書(「ダス・ヨハンネスエバンゲーリウム・アイン・コメンタール」)がドイツ語から英語に翻訳されました。この本はヨハネ 1章1節をこう訳出しています。「初めにロゴスがおり,ロゴスは神(God)と共におり,ロゴスは神性を備えて(divine)[神性の範ちゅうに属して]いた」― ロバート・W・フンク訳,「ヨハネ 1.ヨハネの福音書 1-6章の注釈」,108ページ。

ヨハネの福音書の最初の節と創世記 1章1節を比較して,この注釈書は次のような考察を加えています。「ところがヨハネ 1:1は太古の時代にすでに存在していたあるものについて告げている。驚くべきことに,それは“神(God)”ではない。……ロゴス(ドイツ語にも英語にもギリシャ語のこの言葉の持つ意味合いに対応する言葉はない)はこのことにより,不快になりかねないほどの高みにまで揚げられている。この表現は,続く,『ロゴスは神のみ前にあった』,すなわち神と親密で,個人的な結び付きにあったという句があってはじめて容認できるものとなっている」。

この言葉には,学者のヘーンヘンがギリシャ語の神とロゴスすなわち言葉との間に何らかの区別を見て取っているという響きがあるでしょうか。この著者の次の言葉は,原語では最後の句の中のテオス,つまり神という言葉に定冠詞が付いていないという事実に注意を向けています。この著者は次のように説明しています。

「誤解を避けるために,ここで,θεός[テオス]とὁ θεός[ホ テオス](『神[god],神性を備えた者[divine]』と『神[the God]』)はこの時代には同じものでなかったということを加えておけるかもしれない。それゆえフィロンはこう書いている: λόγος[ロゴス]はθεός(『神性を備えた者』[divine])をしか意味しておらず,ὁ θεός(『神[God]』)を意味してはいない。ロゴスは厳密な意味で神[God]ではないからである。……同様に,オリゲネスもこう解釈している: この福音書記述者はロゴスが『神[God]』だとは言っておらず,ロゴスが『神性を備えていた』と述べているだけである。事実,[ヨハネ 1:1の]この賛歌の著者にとっては,この福音書記述者にとってもそうであったように,父だけが『神[God]』(ὁ θεός; 17:3を参照)であって,『み子』はその方に対して従属的な存在であった(14:28を参照)。しかし,このくだりではその点は暗示されているにすぎない。ここでは両者の近い関係に強調が置かれているからである」。

次いでヘーンヘンは次のような考察を加えています。「ユダヤ人およびクリスチャンの一神論の中では,神のそばで,またそのもとに存在していながら,神と同一ではない,神性を備えた存在について語るのは十分考えられることであった。フィリピ 2:6-10はその点を証明している。そのくだりではパウロは,まさにそのような神性を備えた存在,すなわち後にイエス・キリストとして人間になった方のことを描いている。……ゆえに,フィリピ人への手紙においてもヨハネ 1:1においても,二つが一つになっているという弁証的関係の問題ではなく,二つの存在の個人的な結び付きの問題なのである」― 109,110ページ。

ですからヨハネ 1章1節は,ロゴス(イエス)が神[God]と共にいて神[God]であったと述べているのではなく,ロゴスが全能の神[God]と共におり神性を備えていた,つまり[一人の]神[a god]であったということを説明しています。

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする