ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 塔87 4/15 26–29ページ
  • アフリカの伝統的な医療 ― キリスト教と両立しますか

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • アフリカの伝統的な医療 ― キリスト教と両立しますか
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1987
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • 薬草医療
  • 心霊術の強い影響
  • キリスト教への改宗
  • 神からもたらされる真のいやし
  • 目に見えない霊たち ― 人を助けるものですか,それとも害をもたらすものですか
    目に見えない霊たち ― 人を助けるものですか,それとも害をもたらすものですか
  • 現代の“信仰療法”― 神の方法?
    目ざめよ! 1975
  • 信仰治療 ― 何が人々を引き付けますか
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1987
  • クリスチャンは医療を受けてもかまいませんか
    聖書 Q&A
もっと見る
エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1987
塔87 4/15 26–29ページ

アフリカの伝統的な医療 ― キリスト教と両立しますか

アフリカの幾百万もの人々にとっては,どんな医療を受けるにしても,伝統的な治療師のところへ行く以外に方法はありません。病院がほとんどなく,医師もめったにいない田舎では特にそうです。しかし,伝統的な医療は普通,迷信や心霊術と強い結び付きを持っています。そのような事情のもとでクリスチャンはどうすべきでしょうか。

「『この“アグボ”を飲ませれば,多分,この子の苦痛も,わたしたちの苦痛もすっかり消え去ってしまうだろう』。というわけで,その新しい治療薬は私のいい厄払いになるという仮定のもとに,その調合薬は私ののどに流し込まれました」。

これは,ナイジェリア,ラゴスのサンデー・タイムズ紙に載せられた,「侮れない伝統的な治療師」と題する,ある医師の手記の一文です。その医師は,自分がまだ1歳のころに重い病気にかかり,親からも回復の望みがないとみなされるようになったいきさつを述べました。それでも,ある伝統的な治療師から親のもとに送られてきたその薬は,その子の命を救うだろうと考えられていたのです。

伝統的な医療を好む多くのアフリカ人は,病院で治らなかった病気が意外にも治ったと言います。しかし,そのような医術を非衛生的で,迷信と結び付いた,いかさま療法だと非難する人もいます。両者の中間の立場に立っているのは,地元の種々の薬草療法の科学的な研究を要望し,伝統的な治療師をもっと高く評価し,その療法をもっと受け入れることを要求する人々です。また,伝統的な医療と現代医学を一緒にした治療法を望んで,中国やインドでその双方の開業医が協力して治療を行なっている事例を引き合いに出す人も少なくありません。

たとえ読者がアフリカに住んでおられなくても,アフリカの民間医療が本当に有効で有益なのかどうかを知るのは興味深いことではありませんか。アフリカ人の間で広く一般に行なわれている医療の一環としての儀式についてはどうでしょうか。超自然の力は不可欠な要素でしょうか。それとも,退けるべき有害な特色なのでしょうか。アフリカのそのような伝統的な医療に対してクリスチャンはどんな立場を取るべきでしょうか。

薬草医療

言うまでもなく,植物は人間の主要な食物源で,人間が生存してゆくためには不可欠です。また,薬や毒になる植物もあり,それを誤用して死んだ人は数知れません。しかし,同様の薬物で,現代医学に用いられているものもあることをご存じでしたか。科学者たちは,民間医療やまじない師の調合薬に用いられていた植物を研究して,そうした現代医薬の幾つかを発見しました。科学者たちは標本を集め,それを化学的に分析し,人体や,病気を引き起こす微生物に対するその効果をテストしたのです。その結果,キニーネ,レセルピン,ジギタリス,コデインといった重要な医薬品が生産されてきました。

古代の人々は試行錯誤を重ねたり,ある種の植物を食べた動物に起きた事を観察したりして,偶然に数々の薬草療法を発見しました。そのような発見をしたり,治療師になったりした人たちは多くの場合,その技法を自分の家族以外の人には教えませんでした。ですから,薬草に関する知識は,父から子へ,あるいは徒弟として選ばれた他の人へ伝えられるようになりました。伝統的な治療師たちは大抵,今でも非常に秘密主義的で,自分たちの薬を作るための植物のことを明らかにしようとしない場合が少なくありません。しかし,アフリカの伝統的な医療には単に薬草療法以上の事柄が関係しています。

心霊術の強い影響

アフリカの伝統的な治療法の多くは,超自然の力と密接なかかわりを持っています。植物には感情や意思の疎通を図る能力や超感覚的知覚などがあると信じている人は少なくありません。治療師の中には,植物の言葉を理解し,植物と意思の疎通を図れると主張する人もいます。他方,そのような意思の疎通は植物との間で行なわれているのではないと考える人もいます。というのは,それらの人は,目に見えない霊によって,治癒力のある特性を持つ薬草のところへ導かれてきたと主張しているからです。

ですから,アフリカの伝統的な医療では心霊術が主要な役割を演じてきました。例えば,ナイジェリアでは,病気や死は怒った神々(あるいは先祖の霊),もしくは魔法をかける敵によって引き起こされるのだ,と人々は信じています。それで,なだめの犠牲がささげられ,心霊術の儀式が行なわれます。

ナイジェリア人の治療師,アスクオも,そのことを堅く信じていました。それで,こう語っています。「私は父から薬草医療を教わり,調合薬を用意する際には神々や父祖の霊に犠牲をささげていました。そして,それら神々や霊が治癒をもたらすのですから,神々に犠牲をささげないなら,病気や死がもたらされると信じていました」。

実際のところ,そのような考え方はしばしば逆の結果をもたらします。そのような信仰のために,幾百万もの人々は迷信的な恐れにとらわれ,目に見えない霊の勢力のとりこになってきました。霊に取り付かれて苦しめられている人は少なくありません。このことだけでも,犠牲その他の心霊術的な儀式の関係する治療を退ける強力な理由となります。それに,人々に取り付いて苦しめたり,人々を欺いて,先祖が依然として生きているとか,植物が意思の疎通を図れるとかと思い込ませたりする霊は,明らかに人を欺く邪悪な霊です。聖書は,「諸国民が犠牲としてささげるものは,悪霊に犠牲としてささげるのであって,神にささげるのでは(ありません)。それでわたしは,あなた方が悪霊と分け合う者となることを望まないのです」と警告しています。―コリント第一 10:20。

悪霊たち,つまり神から有罪宣告を受けて将来滅ぼされることになっている不従順なみ使いたちは,人々の気をそらして,まことの神エホバを崇拝させないようにしようと決意しています。(ペテロ第二 2:4。ユダ 6)悪霊たちは慈悲深い神々でもあるかのように見せかけたりすることもあります。(コリント第二 11:14)また,自分たちの欺きをさらに押し通して,死者を装い,先祖が霊界で依然として生きていると人々に考えさせるように仕向けています。しかし,聖書ははっきりと,「死んだ者には何の意識もな(い)。シェオル,すなわちあなたの行こうとしている場所には,業も企ても知識も知恵もないからである」と述べています。―伝道の書 9:5,10。

ですから,まことの神の崇拝者が薬草医から心霊術的な慣行の関係した治療を受けるのは間違っています。同様に,神に受け入れられる崇拝を行ないたいと思う薬草医は,心霊術的な慣行をすべてやめなければなりません。実際,心霊術に頼る人はエホバの恵みと保護を失い,クリスチャンの会衆にとどまることはできません。(ガラテア 5:19-21。啓示 21:8)心霊術を退けた人は少なくありませんが,中にはある種の薬草治療が心霊術の慣行を別にしてもかなり有効な場合のあることに気づいている人もいます。

キリスト教への改宗

薬草治療院を経営している公認の医師,エルハボールは,自分の体験をこう語っています。「以前は,病気の背後にある霊と闘うために,医療には犠牲も必要だと信じていました。しかし,エホバの証人と共に聖書を研究してクリスチャンとなってからは,そのような慣行をやめて,今では聖書の原則に従っています。薬効のある特性は植物そのものの中にあることが分かりました」。

同様に,アスクオもこう述べています。「エホバについて学んだ事柄のおかげで,私の生活は新たな意味を持つようになりました。先祖に対する恐れはなくなり,まことの神を知るようになりました。それに,犠牲は必要でないことや,人々をいやすのは木の皮や葉の汁であることも分かりました。今,多くの人が治療を求めて私のもとにやって来るのは,私が迷信にかこつけて犠牲を要求したりはしないからです。私の施す治療なら,呪物を使う治療師のもとへ行って払うほどの費用はかかりません」。

オウコンも薬草医療に従事していますが,治療に呪文や犠牲を用いないため,他の薬草医から,「我々の仕事がだめになる」と言って非難されています。オウコンはこう述べています。「患者の中には,私が今でも犠牲をひそかに使っているのではないかと考え,それを見破ろうとしてやって来た人もいましたが,2週間治療を受けて良い結果を見た後,私がどんな呪物も使っていないことを認めました。それらの人はまた,私と一緒に聖書について話し合って益を受けました。私は1980年の12月に行なわれた,エホバの証人の『神の愛』大会で,以前の四人の患者に会って驚きました。その四人は私を抱き締めて,『私たちは体の病気をいやしてもらうためにあなたのところへ行きましたが,あなたは私たちを霊的にもいやしてくださいました』と言いました」。

これらのクリスチャンは,心霊術の慣行を再び取り入れてもらいたいと思う人たちに抵抗しなければなりませんでした。というのは,これらのクリスチャンは,自分たちの治療法を何らかの心霊術と一緒にするなら,クリスチャンの会衆にとどまるにはもはやふさわしくない者となることを知っているのです。ですから,犠牲をささげたり,呪文を唱えたりはしません。また,どんな病気でも治せるなどと偽って主張したりはしませんし,特別の力を持っているという印象を与えようとしたりすることもありません。さらに,心霊術を行なっていると思わせるようなことさえ避けます。

神からもたらされる真のいやし

多くの発展途上国では,住民の大半が伝統的な治療師による治療に依存しており,人々は大抵,それらの治療師を大変信頼しています。その上,病院や医師があまりにも少ないため,治療を求める人々に応じきれません。そのため,それらの土地の人々は大抵,今後も,おおむね心霊術の方法を用いる治療師のもとに行くことでしょう。しかし,あなたはどうなさいますか。

「真理はあなた方を自由にするでしょう」と,イエスは言われました。(ヨハネ 8:32)クリスチャンは,聖書がそのような慣行を非としていることを知っているので,神託を伺ったり,薬草医から占いの関係する治療を受けたりして,神に不忠節になるようなことはしないでしょう。(申命記 18:10-13。民数記 23:21,23と比較してください。)また,たとえ病気になっても,心霊術のまじないのために問題が起きたと考えるのは賢明なことではないでしょう。人は,心霊術と関係のあるものを一切退けて,神の側にしっかりとどまっているなら,魔術のために病気になるのではないかという恐れを抱く必要はありません。もし人がみな持っている不完全さのために病気になったなら,どんな治療を受けるかは,個人的に決定しなければなりません。a

イエスのささげた贖いの犠牲は,罪とその結果である病気や死から人を救い出す唯一の手だてです。(ヨハネ 3:16。使徒 4:12)『「わたしは病気だ」と言う居住者のいない』地上の楽園で永遠の命を得る道を忠実な人たちのために開くのは,ただその犠牲だけです。―イザヤ 33:24。

その幸福な日が来るまで,全能の神はご自分に依り頼む人たちを保護することを保証しておられます。ですからクリスチャンはみな,祈りや祈願をささげて,いつもエホバに近づき,エホバに頼らなければなりません。そうすれば,現在,いっそう健康な生活を送れるようになりますし,また約束の地上の楽園<パラダイス>で完全な命を必ず受けることができるでしょう。―ペテロ第二 3:10-14。ヨハネ第一 2:17。

[脚注]

a 「ものみの塔」誌,1982年9月15日号,22-29ページをご覧ください。

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする