読者からの質問
クリスチャンはかけ事をしないのですから,抽選券を受け取ったり,賞品が当たるくじ引きに参加したりしてもよいでしょうか。
これは時々尋ねられる質問ですから,すでに協会の出版物の中で扱われています。協会は幾つかの言語で,「ものみの塔出版物索引 1951-1985」(および,1986年から1990年までを扱った索引)のような出版物索引を出版しています。そのような索引が自国語で入手できるなら,納得のゆく答えを即座に見つけるのに非常に役立ちます。
今回の質問もその一つです。1951年から1985年までの「索引」の「読者からの質問」の見出しを見ると,「クリスチャンは『くじ引き』券を受け取ってもよいか」という項目が見つかり,「ものみの塔」誌,1973年6月1日号,351ページの「読者からの質問」が参照されています。a 1973年の製本された(あるいは,各号の)「ものみの塔」誌を持っているエホバの証人は大勢いますし,多くの場合,王国会館の図書を使って調べることができます。
1973年に出版された記事では,(宝くじなどのように)少数の当せん者が多額の賞金を手にするくじの抽選券を買うこと,また賞品を得るためにお金をかけることをすべてクリスチャンが避けるのは当然であると指摘されています。簡単に言えば,わたしたちはかけ事を避けるということです。かけ事は確かに貪欲の表われです。―コリント第一 5:11; 6:10。エフェソス 4:19; 5:3,5。
しかし,商店や業者が宣伝の手段としてくじ引きを用いる場合もあります。何も買わなくても,名前を記入したり,用紙や券を送ったりするだけです。くじ引きは宣伝の一環であり,賞品の当せん者は公正な方法で選ばれます。業者や商店が宣伝に用いている試供品や粗品を受け取ることができるのと同じように,かけ事が関係しないくじ引きであれば賞品を受け取ることができると感じるクリスチャンもいるかもしれません。
とはいえ,他の人をつまずかせたり当惑させたりすることを望まないため,またいわゆる幸運の女神に頼ろうとするどんな誘惑からも離れようとするため,こうしたものをすべて避けるクリスチャンもいます。イザヤ 65章11節が示しているとおり,神の僕たちは「幸運の神」や「運命の神」とかかわりを持ちません。また,そのようなクリスチャンは,当せんして自分が多くの人に知られるようになるのを望まないかもしれません。そのように感じているクリスチャンは,良心に責められることなくそのようなくじ引きに加わっているクリスチャンに対して決して批判的にならないようにすべきでしょう。―ローマ 14:1-4と比較してください。
[脚注]
a 同じ資料は,「広告(宣伝)」,「事業(商売)」,「賭博」の見出しの下にも載せられています。このように,「索引」は様々な方面から引けるので資料を見つけるのに役立ちます。