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  • 世界中で活発に王国をふれ告げる人々
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1994
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1994
塔94 5/1 14–20ページ

世界中で活発に王国をふれ告げる人々

「あなた方は……地の最も遠い所にまで,わたしの証人となるでしょう」― 使徒 1:8。

1 イエスはご自分の追随者たちがこの時代にどんな音信をふれ告げると言われましたか。

エホバがみ子を地上に遣わして行なわせようとされた業について,イエスは,「わたしは……神の王国の良いたよりを宣明しなければなりません」と言われました。(ルカ 4:43)同様に,イエスはご自分が王としての権威を持って戻る時に弟子たちが地上で行なう業についても,こう言われました。「王国のこの良いたよりは,あらゆる国民に対する証しのために,人の住む全地で宣べ伝えられるでしょう。それから終わりが来るのです」― マタイ 24:14。

2 (イ)王国の音信を広く人々に伝えることは,なぜそれほど重要ですか。(ロ)わたしたちは皆,どんなことを自問してみるべきですか。

2 神の王国についての知らせは,なぜそれほど重要なのでしょうか。その王国のことをそれほど広く知らせる必要があるのはなぜでしょうか。なぜなら,メシアの王国こそがエホバの宇宙主権を立証するからです。(コリント第一 15:24-28)エホバはその王国によって,現在のサタンの事物の体制に裁きを執行し,地上のすべての家族を祝福するという約束を果たされるのです。(創世記 22:17,18。ダニエル 2:44)エホバは王国に関する証しを行なわせることにより,後にみ子の共同相続人として油をそそぐ人々を探し出してこられました。現在では,王国をふれ告げることによって,人々を分ける業も成し遂げられようとしています。(マタイ 25:31-33)エホバは,すべての国の人々がご自分の目的に関して知らされることを望んでおられます。すべての国の人々に,王国の臣民として生きることを選ぶ機会が与えられるよう望んでおられるのです。(ヨハネ 3:16。使徒 13:47)あなたはこの王国のことをふれ告げる業に十分に参加しておられますか。

異邦人の時の終わりを見越して

3 (イ)初期のころ聖書研究のグループを組織するために旅行した際,C・T・ラッセルは行く先々で適切にもどんな主題の話をしましたか。(ロ)それら初期の聖書研究者たちは,自分の生活の中で神の王国をどの位置に置くべきかに関し,どんなことをはっきり理解していましたか。

3 1880年当時,「ものみの塔」誌の最初の編集者,チャールズ・テイズ・ラッセルはアメリカ北東部を旅行し,聖書研究のグループを作るよう働きかけました。適切にもラッセルの話の主題は,「神の王国に関する事柄」でした。「ものみの塔」誌の初期の号を幾つか読んでみれば分かりますが,聖書研究者たち(エホバの証人は当時その呼び名で知られていた)は,自分が神の王国にあずかるにふさわしい者であることを証明するとすれば,その王国を自分の第一の関心事とし,喜んで自分の命,能力,資産を王国の奉仕に用いなければならないことをはっきり理解していました。生活上のほかの事柄はみな二の次にしなければなりませんでした。(マタイ 13:44-46)彼らの責務には,神の王国についての良いたよりを他の人たちにふれ告げることが含まれていました。(イザヤ 61:1,2)彼らは異邦人の時が1914年に終わるまでにどの程度その業を行なったでしょうか。

4 少人数の聖書研究者の一団は1914年までに聖書関係の文書をどれほど配布しましたか。

4 1870年代から1914年にかけて,聖書研究者の数は比較的少数でした。1914年の時点では,公の証しに活発に加わっていた人は,5,100人ほどにすぎませんでした。しかし,当時もまさに驚くほどの証しが行なわれていたのです。「ものみの塔」誌が創刊されてからまだ2年しかたっていなかった1881年に,彼らは「考えるクリスチャンのための糧」という162ページの出版物の配布に取りかかりました。数か月足らずで,120万部も配布しました。数年もすると,多くの言語のパンフレットが毎年何千万部も配布されるようになりました。

5 コルポーターとはだれのことですか。彼らはどのような精神を表わしましたか。

5 また1881年からは,一部の人たちが福音宣明を行なう聖書文書頒布者<コルポーター>として奉仕しました。これらの人は今日の開拓者(全時間の福音宣明者)の先駆けでした。聖書文書頒布者<コルポーター>の中には,徒歩で,あるいは自転車で旅行し,自分の住んでいた国のほぼ全域で自ら証しを行なった人たちもいました。また,外国の区域に出かけて行った人もいました。フィンランド,バルバドス,ビルマ(今のミャンマー)などの地に初めて良いたよりを伝えたのは,そのような聖書文書頒布者<コルポーター>たちでした。彼らはイエス・キリストや使徒たちが示したような,宣教者の熱心さを表わしました。―ルカ 4:43。ローマ 15:23-25。

6 (イ)ラッセル兄弟は聖書の真理を広めるためにどれほど広範囲に旅行しましたか。(ロ)異邦人の時が終わる前に外国の区域で良いたよりの伝道を推し進めるために,ほかにどんなことが行なわれましたか。

6 ラッセル兄弟も自ら,広範囲に旅行して真理を広めました。カナダには何度も行きました。パナマやジャマイカやキューバでも講演を行ないました。ヨーロッパへの旅行は12回を数えました。福音宣明のための世界一周旅行も行ないました。また,他の人々を派遣し,外国の区域で良いたよりの伝道を開始して率先するようにも取り計らいました。アドルフ・ウェーバーは1890年代の半ばにヨーロッパに遣わされ,スイスからフランス,イタリア,ドイツ,ベルギーにまで足を伸ばして宣教を行ないました。E・J・カワードはカリブ海の地域に派遣されました。ロバート・ハリスターは1912年に東洋に遣わされました。東洋では,特別なパンフレットが10の言語で作られ,インドと中国と日本と朝鮮の全土で地元の配布者たちによって大量に配布されました。あなたは,もしその当時生きていたなら,自分の住む地域の内外の人々に良いたよりを伝えるべく真剣な努力をするよう心を動かされたでしょうか。

7 (イ)証しの業を強化するため,どのように新聞が用いられましたか。(ロ)「創造の写真劇」はどのようなものでしたか。わずか1年の間にどれほどの数の人がその「写真劇」を見ましたか。

7 異邦人の時の終わりが近づいていたころ,ラッセル兄弟の行なった聖書の訓話を公表するために新聞が用いられました。それらの訓話の中でおもに強調されていた点は1914年という年ではなく,むしろ神の目的とその成就の確実さでした。一時は,そうした訓話が,1,500万人の読者を持つ2,000種類の新聞に定期的な特集記事として掲載されていました。その後,1914年を迎えると,協会は一般の人々を集めて「創造の写真劇」を上映するようになりました。これは2時間ずつの4部構成になっており,その中では天地創造から千年期に至るまでの聖書の真理が説明されました。わずか1年足らずで,北アメリカ,ヨーロッパ,オーストラリア,ニュージーランドの合計900万人以上の観客がこの「写真劇」を見ました。

8 聖書研究者たちは1914年までに,良いたよりを幾つの国や地域で伝えていましたか。

8 残っている記録によると,1914年の後半の時点で,熱心な福音宣明者たちのこの一団は,神の王国をふれ告げる活動を68の国や地域に広げていました。a しかし,それは始まりにすぎなかったのです。

設立された王国を熱心にふれ告げる

9 王国を証しする業は,シーダーポイントの大会でどのように特別の勢いを与えられましたか。

9 1919年に聖書研究者たちがオハイオ州シーダーポイントで大会を開いた時,当時のものみの塔協会の会長,J・F・ラザフォードは,「わたしたちの使命は,来たるべき輝かしいメシアの王国を告げ知らせることでしたし,また今もそうなのです」と言明しました。さらに,1922年に開かれた2回目のシーダーポイント大会で,ラザフォード兄弟は,異邦人の時が終わった1914年に,『栄光の王が自ら大きな権限を帯びて統治を開始された』という事実を強調しました。次いで,論点をはっきりと聴衆に示し,こう述べました。「栄光の王が統治を始められたことを皆さんは信じていますか。では,至高の神の子の皆さん,野外に戻りなさい!……音信を遠く広く告げ知らせなさい。世界は,エホバが神であり,イエス・キリストが王の王,主の主であることを知らねばなりません。今はあらゆる時代のうちで最も重大な時代です。ご覧なさい,王は統治しておられます! あなた方は王のことを広く伝える代理者です」。

10,11 ラジオ,サウンドカー,ポスターなどはみな,人々に王国の真理を伝えるうえで,どのように効果的に用いられましたか。

10 その二つのシーダーポイント大会から70年余りが経過しています。さらに,エホバがメシアなるみ子の支配を通してご自分の主権を表明されるようになってから,80年近くが経過しています。エホバの証人は,自分たちのために神の言葉の中に記されている業を実際にどの程度まで成し遂げてきたでしょうか。あなたは個人的にどれほどその業に参加しておられますか。

11 1920年代の初めには,王国の音信を広く人々に伝えるための一つの道具としてラジオが利用できるようになりました。1930年代には,世界の希望としての王国を強調した大会の講演が,色々な形のラジオネットワークや世界中の電話回線を通じて放送されました。拡声器を備え付けた自動車も,録音された聖書の講演を公共の場所で流すために用いられました。さらに1936年には,スコットランドのグラスゴーの兄弟たちが,公開講演を宣伝するポスターを体に付けてビジネス街を練り歩くようになりました。こうした方法はどれも,わたしたちの数が少なかったその時代に多くの人々に証言するための効果的な手段でした。

12 聖書が示しているとおり,わたしたち一人一人が証言するのに特に効果的なのはどんな方法ですか。

12 もちろん,聖書はクリスチャンであるわたしたち一人一人に,証しを行なう責任があることをはっきり示しています。わたしたちは,新聞の記事やラジオ放送だけに業を任せるわけにはゆきません。男性であれ女性であれ若者であれ,大勢の忠節なクリスチャンがその責任を受け入れてきました。その結果,家から家の伝道はエホバの証人の特徴的な印となってきました。―使徒 5:42; 20:20。

人の住む全地に伝える

13,14 (イ)証人たちの中には他の町へ,さらには他の国へ移転して宣教を続ける人もいますが,それはなぜですか。(ロ)故国の人々に対する愛ある関心は,良いたよりを広めるのにどのように寄与してきましたか。

13 エホバの証人の中には,王国の音信が人の住む全地で宣べ伝えられなければならないことを知っているので,自分の住んでいる地域以外の所にも音信を伝えるために個人として何ができるか,ということを真剣に考えてきた人もいます。

14 故国を離れた後に真理を知るようになった人は少なくありません。そのような人は大抵,物質面での利益を考えて移転したかもしれませんが,もっと貴重なものを見つけました。それで,ぜひ故国また郷里に帰って真理を伝えようと考えた人もいます。こうして今世紀の初めに,良いたよりを宣べ伝える業は,スカンディナビア,ギリシャ,イタリア,東ヨーロッパ諸国,その他の多くの地域へと拡大しました。王国の音信は1990年代の今も同じようにして広まっています。

15 1920年代と1930年代には,イザヤ 6章8節で言い表わされているような態度を抱く人たちによって,どんなことが成し遂げられましたか。

15 中には,神の言葉の助言を自分の生活に当てはめて,以前に住んだことのない所での奉仕に応じられるようにした人もいます。W・R・ブラウン(よく“バイブル・ブラウン”と呼ばれた)はその一人でした。彼は福音宣明の業を推し進めるため1923年に,トリニダードから西アフリカへ移りました。1930年代には,王国の音信をアフリカの東海岸まで伝えた人々の中に,フランク・スミスとグレー・スミス,ロバート・ニズベット,デービッド・ノーマンなどがいました。ほかに南アメリカの区域を耕す業に寄与した人たちもいます。1920年代の初期には,カナダ人のジョージ・ヤングが,アルゼンチン,ブラジル,ボリビア,チリ,およびペルーでの業に参加しました。スペインで奉仕していたフアン・ムニスは,その後アルゼンチン,チリ,パラグアイ,ウルグアイで働き続けました。これらの人は皆,イザヤ 6章8節で言い表わされている精神,「ここにわたしがおります! わたしを遣わしてください」という精神をはっきり示しました。

16 大戦前にも,人口の集中した主要な地域のほかにどこで証しの業が行なわれていましたか。

16 良いたよりを宣べ伝える業は,遠く離れた辺ぴな地域にも達していました。エホバの証人の乗り組んだ船は,ニューファンドランドのすべての小漁村にも,ノルウェーの北極圏の沿岸地方にも,太平洋の島々にも,東南アジアの港にも行きました。

17 (イ)1935年の時点で,証人たちの活動はどれほどの数の国や地域に及んでいましたか。(ロ)業がその時点で終息しなかったのはなぜですか。

17 驚くべきことに1935年の時点で,エホバの証人は115の国や地域で忙しく宣べ伝えていました。また,伝道旅行や文書の郵送によって,ほかの34の国や地域でも音信を伝えていました。それでも,業が終息することはありませんでした。エホバはその年に彼らの目を開き,「大群衆」を集めるというご自分の目的を理解させました。その「大群衆」とは,生きながら神の新しい世に入る人々なのです。(啓示 7:9,10,14)さらに多くの証しの業を行なわねばなりませんでした。

18 王国をふれ告げる業において,ギレアデ学校と宣教訓練学校はどんな役割を果たしてきましたか。

18 全地が第二次世界大戦に巻き込まれ,多くの国でエホバの証人の文書が発禁になり活動が禁令下に置かれていた時でさえ,ものみの塔ギレアデ聖書学校が開設されました。それは,さらに大規模な国際的な王国宣明の業を成し遂げるべく,宣教者になる見込みのある人たちを訓練するためでした。これまでにギレアデの卒業生は,200以上の国や地域で奉仕してきました。それは単にある地域で文書を配布したなら別の地域へ移転するという奉仕ではありません。彼らは聖書研究を司会し,会衆を組織し,神権的な責任を担えるよう人々を訓練しました。最近では,宣教訓練学校を卒業した長老や奉仕の僕たちも,六つの大陸でこの業に関連した大きな必要を満たす助けを与えています。拡大を続けるためのしっかりとした土台が据えられてきたのです。―テモテ第二 2:2と比較してください。

19 エホバの僕たちは,必要の大きな所で奉仕するようにという招きにどの程度こたえ応じてきましたか。

19 他の人々も,手つかずの区域を幾らか受け持つことができたでしょうか。1957年に世界各地で開かれた大会では,円熟したエホバの証人が個人や家族として,必要の大きな地域に引っ越し,そこに住んで宣教を行なうことを考えてみるよう勧められました。この勧めは,使徒パウロが神から受けた勧めとよく似ていました。パウロは幻の中で,「マケドニアへ渡って来て,わたしたちを助けてください」と懇願する人を見ました。(使徒 16:9,10)1950年代に移動した人たちもいれば,それより後に移動した人々もいました。1,000人ものエホバの証人がアイルランドやコロンビアに移り,何百人という証人が他の多くの国に移住しました。国内の必要の大きな所に引っ越した人は何万という数に上ります。―詩編 110:3。

20 (イ)マタイ 24章14節のイエスの預言の成就として,1935年以来,何が成し遂げられてきましたか。(ロ)業の速度は過去数年の間にどのように速められてきましたか。

20 エホバがご自分の民を祝福されたゆえに,王国をふれ告げる業は引き続き押し進められ,驚くべき速さで進展しています。伝道者の数は1935年以来ほぼ80倍に増加しており,開拓者数の増加率は伝道者数の増加率を60%上回っています。家庭聖書研究の取り決めは1930年代に始まりましたが,今では毎月平均450万件余りの研究が司会されています。1935年以来,王国をふれ告げる業に150億時間以上がささげられてきました。良いたよりを定期的に宣べ伝える業は,今では231の国や地域で行なわれています。東ヨーロッパやアフリカの区域で良いたよりの伝道がいっそう自由に行なえるようになると,王国の音信を一般の人々の前に目立たせるために,国際大会が効果的に開かれました。エホバは遠い昔にイザヤ 60章22節で約束しておられたとおり,必ず『その時に速やかにその業を行なわれます』。わたしたちにとってその業の一端にあずかれるのは,何とすばらしい特権でしょう!

良いたよりを可能な限りすべての人に伝える

21,22 わたしたちはどこで奉仕していようと,エホバの証人としてもっと効果的に働くために個人的に何をすることができますか。

21 主はまだ,業が終了したとは言っておられません。今なお,真の崇拝を始めようとしている人が大勢います。そこで,次のような質問が生じます。わたしたちは,エホバの辛抱によってこの業のために残されている時間を活用すべく,できる限りのことをすべて行なっているでしょうか。―ペテロ第二 3:15。

22 だれもが皆,あまり奉仕されていない区域へ移れるわけではありません。しかし,あなたは自分の前に開かれる機会を最大限に活用していますか。あなたは仕事仲間に証言していますか。学校の先生や友達に証言していますか。あなたは区域の状況の変化に合わせて自分を調整していますか。もし,労働の形態が変化したため日中家にいる人がほとんどいないのであれば,夕方に訪ねることができるよう自分の予定に変更を加えていますか。また,招かれた人しか入れない建物がある場合,電話での証言を行なったり手紙で証言したりしていますか。あなたは関心を示した人を再び訪問して家庭聖書研究の司会を申し出ていますか。あなたは自分の宣教を徹底的に行なおうとしていますか。―使徒 20:21; テモテ第二 4:5と比較してください。

23 わたしたちがエホバへの奉仕において行なっていることをエホバがご覧になる時,わたしたちの場合に何が明らかに見られるべきですか。

23 この重大な時にエホバの証人であることはすばらしい特権です。わたしたちは皆,この特権を本当に感謝していることをエホバにはっきり示すような仕方で宣教を行ないたいものです。エホバがこの腐敗した古い体制に裁きを執行し,王イエス・キリストの輝かしい千年支配を招来させる時,その目撃証人になるという特権にあずかれますように。

[脚注]

a 1990年代初めの地上の地域区分にしたがって数えられています。

復習として

□ 王国の音信を宣べ伝えるのは,なぜそれほど重要なことですか

□ 良いたよりは1914年までにどの程度宣べ伝えられましたか

□ 王国が設立されて以来,どれほど熱心に証しがなされてきましたか

□ 宣教におけるわたしたちの働きは,どうすればもっと産出的なものになるかもしれませんか

[16,17ページの囲み記事]

エホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々

1993年から1994年にかけて世界中で行なわれた幾百もの大会で,「エホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々」という表題の新しい本の刊行されたことが発表されました。この本は,エホバの証人に関する非常に豊富な情報を含む総括的な歴史書です。これは752ページの本で,96の国や地域から集めた1,000枚以上の写真を載せて美しく仕上げられています。すでに1993年の末までに25の言語で出版されており,翻訳中のものも少なくありません。

このような本の出版が時宜にかなっているのはなぜでしょうか。近年,世界中でエホバの証人となった人の数は何百万人にも上ります。それらの人は皆,自分が交わっている組織の歴史についてよく知っているべきでしょう。それだけでなく,エホバの証人の宣べ伝える業や崇拝の方法は,世界中の色々な国や人種の人々に影響を及ぼしており,経済上また教育上のすべての階層にわたり若い人や年老いた人たちに受け入れられてきました。その結果,起きていることを目にする多くの人がエホバの証人について,その信条だけでなく,その起源,歴史,組織,目的などについても尋ねたがっています。中には,必ずしも偏見のない内容とは言えませんが,エホバの証人についての本を著した人もいます。しかし,エホバの証人の現代の歴史を一番よく知っているのは証人たち自身です。この本の編集者たちは,証人たちの歴史を客観的に,ありのままに描写するよう努めました。また,そうするに当たって,マタイ 24章14節に記されているキリストの臨在のしるしの非常に意味深い面に関する,現在までの成就を証拠文献によって立証しました。それも,その聖句で予告されていた業に深くかかわった人たちしか提供できない詳細な情報によってそうしました。

この本は大きく7部に分かれています。

第1部: この部分では,エホバの証人の歴史的起源が探究され,説明されています。ここには1870年から1992年までの証人たちの現代の歴史を簡潔にまとめた有益な情報が含まれています。

第2部: ここでは,エホバの証人と他の宗教団体とをはっきり区別するものとなっている信条がどのように漸進的に発展してきたかについて,意味深い概説が行なわれています。

第3部: この本のこの部分では,証人たちの組織の構造の発展が詳しく説明されています。会衆の集会や大会について,また王国会館や,それより大きな大会ホール,聖書文書の出版施設などを建設する方法についても興味深い事実が述べられています。この部分からは,エホバの証人が神の王国をふれ告げる際に示す熱意や,危機に面した仲間を気遣う時にはっきり見られる愛がよく分かります。

第4部: ここには,神の王国をふれ告げる業がどのように世界中のおもな国々や遠く離れた島々に及んだかについて,興味をそそる詳しい記録が収められています。考えてもみてください。1914年には43の国や地域で宣べ伝えられていたのが,1992年の時点では229の国や地域になったのです。こうした地球的な規模の拡大に寄与した人たちの語る経験は確かに心温まるものです。

第5部: 王国をふれ告げるこれほどの業を成し遂げるには,聖書や聖書文書を200以上の言語で出版するための国際的な施設の拡充が必要でした。この第5部では,証人たちの業のその面について知ることができます。

第6部: エホバの証人はまた,様々な試練に直面してきました。人間の不完全さや偽兄弟による試練もありますが,それよりもはるかに多いのは露骨な迫害による試練です。神の言葉は,それが実際に起こることを警告していました。(ルカ 17:1。テモテ第二 3:12。ペテロ第一 4:12。ペテロ第二 2:1,2)第6部は,実際に生じた出来事や,エホバの証人が信仰によって勝利を収めたいきさつを生き生きと述べています。

第7部: この本には結びとして,エホバの証人はなぜ,自分たちの属している組織が確かに神の導きを受けていると強く確信しているのか,という点が取り上げられています。また,証人たちはなぜ組織としても個人としてもずっと見張っている必要を感じているのか,という点も論じられています。

以上の内容に加えて,意匠を凝らしたこの本には,世界本部のカラー写真や全世界のエホバの証人が使っている支部施設のカラー写真を載せた,50ページに及ぶ美しくて非常に情報に富んだ部分も含まれています。

興味をそそるこの出版物をまだ読んでおられない方は,ぜひ1冊入手してお読みになってください。きっと益をお受けになるでしょう。

この本を読んだ人たちの述べた感想

この本をすでに読んだ人たちはどのように感じているでしょうか。幾人かの感想をご紹介しましょう。

「興味をそそる生きた記録文書である『エホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々』を今読み終えました。これほど率直に,勇敢に,細やかに書くことができる組織は,忠節に謙遜に真理のために尽くしている組織をおいてほかにありません」。

「これは『使徒たちの活動』の書のようです。正直に,ありのままに書いてあります」。

「実に興味深い新しい出版物です。……歴史に残る傑作です」。

ある男性は半分ほど読んで,こう書いています。「私は畏敬の念に打たれました。何と言ってよいか分かりませんでした。涙が込み上げてきました。……自分のこれまでの年月を振り返ってみても,これほどの感動を与える出版物はなかったと思います」。

「この本は若い人や最近新たに組織に入って来た人たちの信仰をどれほど強めることでしょう。それを思うたびに,心に喜びがわいてきます」。

「これまでずっと真理に対する認識を持っていたつもりですが,この本を読んで目が開かれました。そのすべての背後にエホバの聖霊のあることが,これまで以上にはっきりと理解できるようになりました」。

[18ページの図版]

エホバの証人の数が少なかった時でさえ,王国の音信は多くの人のもとに達した

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