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  • 全時間奉仕者たちのことを忘れてはなりません

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  • 全時間奉仕者たちのことを忘れてはなりません
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 2014
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 2014
塔14 9/15 28–32ページ
二人の開拓者の姉妹たちが野外奉仕をしている

全時間奉仕者たちのことを忘れてはなりません

「あなた方の忠実な働きと愛の労苦……を絶えず覚えているからです」。―テサ一 1:3。

どのように答えますか

  • 1世紀には,どのような奉仕をした兄弟姉妹がいましたか。それらの兄弟姉妹は,どのような援助を受けましたか

  • あなたは,現代のどんな全時間奉仕に特に感謝していますか

  • 全時間奉仕者をどのように援助できますか

1. パウロは,良いたよりを宣べ伝えるために一生懸命に働いた人たちのことを,どう思っていましたか。

使徒パウロは,良いたよりのために一生懸命に働いた人たちのことを忘れませんでした。こう書いています。「[わたしたちは]あなた方の忠実な働きと愛の労苦,またわたしたちの主イエス・キリストに対する希望のゆえにあなた方がわたしたちの神また父のみ前で示す忍耐を絶えず覚えているからです」。(テサ一 1:3)エホバご自身も,忠実に仕える人たちの愛の労苦をお忘れになりません。状況ゆえに行なえることが少ない場合でも,それは変わりません。―ヘブ 6:10。

2. この記事では,どんな点について考えますか。

2 昔も今も,クリスチャンはエホバにいっそう仕えるために,大きな犠牲を払ってきました。この記事では,1世紀のあるクリスチャンたちがエホバに仕えるために何を行なったかを取り上げます。また,今日の全時間奉仕者がどんな奉仕をしているかを学び,彼らをどのように援助できるかを考えます。

1世紀のクリスチャン

3,4. (イ)1世紀の兄弟姉妹は,どのようにエホバに仕えましたか。(ロ)1世紀のクリスチャンは,どのように全時間奉仕者を援助しましたか。

3 イエスはバプテスマを受けて間もなく,王国について宣べ伝え始め,その同じ業をするよう他の人たちに教えました。(ルカ 3:21-23; 4:14,15,43)イエスの死後は,使徒たちが宣べ伝える業を指導し,業は拡大を続けました。(使徒 5:42; 6:7)自分の家を出て宣教者として奉仕したクリスチャンもいます。例えばフィリポは,パレスチナの様々な場所で宣べ伝えました。(使徒 8:5,40; 21:8)同じ宣教者のパウロは,自分の家から遠く離れた多くの場所で良いたよりを宣べ伝えました。(使徒 13:2-4; 14:26。コリ二 1:19)さらに,マルコ,ルカ,シルワノ(シラス)のように,聖書を書いた人や,聖書筆者の秘書として働いた人もいます。(ペテ一 5:12)そのような兄弟たちと共に働いた姉妹たちも少なくありません。(使徒 18:26。ロマ 16:1,2)クリスチャン・ギリシャ語聖書には,そうした兄弟姉妹の,興奮を誘う経験が記されています。それらの記述は,エホバがご自分の僕たちの業を高く評価し,彼らの必要を顧みてくださることを思い起こさせます。

4 1世紀の全時間奉仕者は,どのように生計を立てたでしょうか。仲間の兄弟たちに援助を要求することはせず,時々パートタイムの仕事をしました。(コリ一 9:11-15)しかし,援助を受けることもありました。食事に招かれたり,宿舎を提供されたり,いろいろな面で助けられました。個人も会衆全体も,全時間奉仕者を援助したいと願ったのです。―使徒 16:14,15; フィリピ 4:15-18を読む。

現代の全時間奉仕者

5. ある夫婦は全時間奉仕者としての生活について,どんな感想を述べていますか。

5 今日でも多くの兄弟姉妹たちが,エホバに全時間仕えるため,一生懸命に奉仕しています。全時間奉仕には様々なものがあります。(「様々な全時間奉仕」という囲みを参照。)それらの兄弟姉妹は,自分の選んだ道についてどう思っているでしょうか。全時間奉仕者に実際に尋ねてみるなら,励みが得られるでしょう。ある兄弟はこれまで,正規開拓奉仕,特別開拓奉仕,宣教者奉仕,外国のベテルでの奉仕を経験してきました。こう述べています。「これまでいろいろな決定をしてきましたが,全時間奉仕を始めることにして,本当によかったと思います。わたしは18歳の時,進路の選択でかなり悩みました。大学に進むか,世俗の仕事を全時間行なうか,それとも開拓奉仕を始めるか,という問題です。でも今は分かります。エホバは,全時間仕えるためにわたしたちが払う犠牲をお忘れになりません。わたしは,エホバが与えてくださった能力を用いて,もし世での成功を求めていたら決してできなかった事柄を行なうことができました」。兄弟の妻はこう述べています。「どの割り当てもわたしの成長を助けてくれました。もし自分たちの小さな世界でぬくぬくと生活していたら決して味わえなかったような,エホバの保護と導きを何度も実感しました。全時間奉仕者としての生活を,日々エホバに感謝しています」。あなたもそう感じたいと思われますか。

6. エホバはご自分に対するわたしたちの奉仕について,どう感じておられますか。

6 もちろん,状況ゆえに全時間奉仕ができない人もいますが,エホバはそのような人たちの魂をこめた奉仕も高く評価してくださいます。例えば,フィレモン 1-3節で,パウロはコロサイ会衆の兄弟たち全員にあいさつを送り,数人の人を名前で呼んでいます。(読む。)パウロはそれらの兄弟たちの働きを高く評価しましたが,エホバも同じように見ておられました。エホバはあなたの奉仕も高く評価してくださいます。ではあなたは,全時間奉仕者たちを支援するために,どんなことができますか。

開拓者を援助する

7,8. 開拓奉仕とはどんな奉仕ですか。開拓者をどのように援助できますか。

7 1世紀の熱心な奉仕者たちのように,今日の開拓者たちも会衆を大いに励ましています。開拓者の多くは毎月約70時間を野外奉仕に費やします。彼らをどのように援助できますか。

8 シャーリという開拓者の姉妹は,こう述べています。「開拓者は毎日奉仕に出ているので,強いと思われています。でもやはり,励ましが必要です」。(ロマ 1:11,12)何年かこの奉仕を続けている別の姉妹は,会衆の開拓者たちについて,こう言いました。「皆さん,休みなく一生懸命働いています。他の兄弟姉妹が,奉仕の時に車を運転してくれたり,食事に招いてくれたり,ガソリン代などを少し負担してくれたりすると,感謝すると思います。自分は気遣われていると感じます」。

9,10. ある兄弟姉妹たちは,会衆の開拓者たちを援助するために,どんなことを行ないましたか。

9 開拓者を援助する別の方法は,野外で一緒に働くことです。ボビーという開拓者の姉妹は,「平日に一緒に働いてくれる人がもっといれば,助かります」と述べています。同じ会衆の別の開拓者も,「午後に一緒に奉仕できる人がなかなかいません」と言います。現在ブルックリン・ベテルで奉仕しているある姉妹は,開拓奉仕をしている時に受けた援助について,こう述べています。「車を持っていたある姉妹が,『一緒に奉仕できる人が見つからなければ,いつでも電話してくださいね。一緒に奉仕しますよ』と言ってくれました。姉妹がいなければ開拓奉仕を続けられなかったと思います」。シャーリという姉妹はこう語っています。「奉仕が終わると,独身の開拓者たちはたいてい一人になります。そういう人たちを時々家族の崇拝に招くこともできます。家族の崇拝だけでなく,いろいろな活動を一緒に行なうと,兄弟姉妹たちは元気を保てます」。

10 50年近く全時間奉仕を続けてきたある姉妹は,自分を含め独身の姉妹たちが受けた援助について,こう述べています。「長老たちが2か月に一度,開拓者たちを訪問し,健康状態や世俗の仕事について,また,何か心配事はないか尋ねてくれました。本当に気遣ってくださいました。援助が必要かどうかを知るために,わたしたちのアパートまでわざわざ来てくださったのです」。このような長老たちをはじめ,気遣いを示す兄弟姉妹たちは,オネシフォロのようです。オネシフォロは家族を世話する責任がありましたが,パウロにも必要としていた援助を与えました。―テモ二 1:18。

11. 特別開拓奉仕とはどんな奉仕ですか。

11 特別開拓奉仕も全時間奉仕の一つです。特別開拓者の多くは,毎月約130時間を野外宣教に費やし,会衆の他の活動にも忙しく携わります。世俗の仕事をする時間はほとんど,あるいは全くないので,支部事務所から毎月少額の給付金が支給されます。こうした援助により生活必需品を賄い,自分の時間の大半を宣教に費やすことができます。

12. 長老や他の人たちは,どのように特別開拓者を援助できますか。

12 特別開拓者をどのように援助できるでしょうか。多くの特別開拓者の状況をよく知っている,ある支部事務所で奉仕する一長老は,こう述べています。「長老たちは,彼らと話して彼らの状況を知り,どんな点で援助できるかを見極める必要があると思います。特別開拓者は給付金を支給されているので十分世話されている,と考えがちですが,地元の兄弟たちも多くの点で援助を与えることができます」。特別開拓者も正規開拓者と同じく,野外奉仕で一緒に働く人がいるとうれしく感じます。あなたはその点で助けになれますか。

旅行する監督の助けになる

13,14. (イ)巡回監督と妻たちについて,どんなことを忘れるべきではありませんか。(ロ)あなたは,旅行する奉仕者をどのように援助できますか。

13 巡回監督とその妻たちは,強い信仰を持ち,励ましを与えてくれる,経験ある人たちです。しかし,彼らも励ましを必要とすることを忘れてはなりません。奉仕で一緒に働く兄弟姉妹たちを必要としています。また,一緒にレクリエーションを楽しむよう兄弟たちから招かれると,うれしく思います。病気にかかり,手術や治療が必要になった時はどうでしょうか。地元の兄弟姉妹がよく世話し,個人的な関心を示すなら,旅行する監督や妻は,本当にさわやかにされるのではないでしょうか。「使徒たちの活動」の書を記した「愛する医者」ルカも,パウロやその旅行仲間にそのような気遣いを示したに違いありません。―コロ 4:14。使徒 20:5–21:18。

14 旅行する監督と妻たちは,親しい友の愛と励ましも必要としています。ある巡回監督はこう書きました。「友人たちは,わたしが励ましを必要とする時を知っているようです。上手に質問してきます。おかげで,気になっている事柄を話すことができます。よく話を聞いてくれるので,とても助かっています」。巡回監督と妻たちは,仲間の兄弟姉妹から示される個人的な関心に深く感謝しています。

ベテル家族を支える

15,16. ベテルや大会ホールで奉仕する兄弟姉妹は,どんな仕事をしていますか。そのような兄弟姉妹を,どのように支えることができますか。

15 ベテルや大会ホールで奉仕する兄弟姉妹は,良いたよりを宣べ伝える業を支援する重要な仕事をしています。会衆や巡回区にベテル奉仕者がいるなら,どのように彼らを支えることができますか。

16 ベテルに来たばかりの兄弟姉妹は,ホームシックになることがあります。家族や親しい友人の元を離れて来たからです。そのようなベテル奉仕者にとって,ベテルや会衆の人たちが親しく近づき,友達になってくれるのはうれしいことです。(マル 10:29,30)ベテル奉仕者は普通,毎週集会に出席したり,野外奉仕に参加したりすることができます。しかし,付加的な割り当てが与えられることもあります。会衆の兄弟姉妹がその点を理解し,ベテル奉仕に認識を示すのは良いことです。―テサロニケ第一 2:9を読む。

外国から来た全時間奉仕者を助ける

17,18. 外国で働く全時間奉仕者は,どんな割り当てを受けますか。

17 ある全時間奉仕者たちは,外国で働く割り当てを受けました。そのような人たちは,なじみのない食物を食べ,新しい言語を学び,新しい習慣と生活に適応しなければなりません。外国で働く全時間奉仕者は,どんな割り当てを受けるのでしょうか。

18 宣教者はおもに,野外宣教に時間を費やします。宣べ伝えることにも教えることにも熟練しており,学んできた事柄を会衆の他の人たちに分け与えます。支部事務所は,宣教者たちに簡素な住まいと生活必需品を賄う給付金を支給します。宣教者以外にも,外国でのベテル奉仕,あるいは支部事務所・遠隔翻訳事務所・大会ホール・王国会館の建設奉仕に割り当てられる人がいます。支部事務所や地元の兄弟たちが食事や宿舎などを提供します。それら建設奉仕者たちはベテル家族と同様,定期的に会衆の集会に出席し,野外奉仕に参加します。会衆はそうした兄弟姉妹の経験から益を得ています。

19. 外国から来た全時間奉仕者を,どのように援助できますか。

19 そのような全時間奉仕者を,どのように援助できますか。外国から来たばかりだと,ある食べ物に慣れていないこともあるでしょう。それで,食事に招く時には,好きなものはあるか,何か挑戦してみたい食べ物はあるか,と尋ねることができます。新しい言語や習慣を身に着けようとしても,すぐにはできないものです。ですから,よく辛抱し,親切に助けてください。彼らは純粋に,学びたいと思っているのです。

20. 全時間奉仕者とその親をどのように援助できますか。

20 故国から遠く離れて生活している全時間奉仕者も,いつの日か,母国の親の援助について決定を下さなければならないでしょう。親がエホバの証人であれば,子どもたちが今の割り当てにとどまることを強く願うものです。(ヨハ三 4)もちろん,子どもたちも親を世話するために最善を尽くし,できるだけ頻繁に帰省するようにしますが,親の近くに住む兄弟姉妹たちも,必要であれば彼らの親を世話することにより,全時間奉仕者の助けになれます。全時間奉仕者は,今日における最も重要な宣べ伝える業を支援するために忙しく働いています。そのことを思いに留めましょう。(マタ 28:19,20)皆さんは,全時間奉仕者を支えるために,彼らの親を助けることができますか。

21. 全時間奉仕者は,兄弟姉妹からの助けや励ましをどう感じますか。

21 世の多くの人たちは,裕福な生活をするために懸命に働きます。しかし,全時間奉仕の道を選ぶ人たちは,エホバに最善のものをささげるために,そして他の人を助けるためにそうしています。そのような兄弟姉妹を援助するなら,深く感謝されることでしょう。外国に移動して全時間奉仕をしているある姉妹は,こう述べました。「感謝の言葉を記した簡単な手紙でも,その人の気遣いと,わたしたちの奉仕をうれしく思っているという気持ちが伝わってきます」。

22. あなたは全時間奉仕について,どう思いますか。

22 全時間奉仕者は,興奮を誘う,満足のゆく生き方を選びました。それは今日における最善の生き方です。全時間奉仕に携わるなら,神の王国の支配下でエホバのすべての忠実な僕たちが行なう,喜ばしい永続的な奉仕に備えることができます。では,全時間奉仕者の「忠実な働きと愛の労苦……を絶えず覚え」,忘れないようにしましょう。―テサ一 1:3。

様々な全時間奉仕

  • 二人の正規開拓者が男性に証言している

    正規開拓者は,自分の会衆や必要の大きな場所で,通常は野外宣教に毎月70時間を費やす。

  • 二人の特別開拓者の姉妹たちが野外宣教を行なっている

    特別開拓者は,通常,野外宣教に毎月130時間を費やす。大抵は,必要の大きな区域に割り当てられる。

  • 移動中の巡回監督とその妻

    巡回監督は,幾つもの会衆で奉仕し,宣教を指導したり,様々な点で会衆を援助したりする。

  • ベテル奉仕者が文書をカートンに詰めている

    ベテル奉仕者は,支部事務所や翻訳事務所で奉仕する。ベテルでは,支部の管轄下にある国や地域に文書を供給したり指示を与えたりする仕事を行なっている。

  • バイクに乗る宣教者の夫婦

    宣教者は,通常,外国で奉仕するよう割り当てられる。多くの宣教者は,毎月130時間を野外宣教に費やす。

  • インターナショナル・サーバントが建設奉仕をしている

    インターナショナル・サーバントとインターナショナル・ボランティアは,支部事務所・遠隔翻訳事務所・大会ホール・王国会館などの建設を援助するため,様々な国や地域に赴く。

  • 王国会館建設奉仕者が一輪車を押している

    王国会館建設奉仕者は,自国における王国会館を建設するだけでなく,他の建設プロジェクトを援助するよう訓練される。

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