特集記事 | 神の王国 ― あなたにとって何を意味するか
神の王国に興味を持つのはなぜか
世界じゅうの大勢の人々が神の王国に希望を置いています。それらの人は,イエスが弟子たちに教えた祈りの手本に倣って,「御国の来たらんことを。御心の……地に成らんことを」と祈ります。―マタイ 6:10,「ジェームズ王欽定訳」(英語)。
皮肉なことに,多くの人々が神の王国に鋭い関心を抱いている一方,ほとんどの教会はその王国に注意を払っていないようです。この点に関して,歴史家のH・G・ウェルズは,イエスが「自ら天の王国と呼んだ事柄に関する教えを大いに際立たせた」ことは注目に値すると述べましたが,その教えは「ほとんどのキリスト教の教会の……教えの中で……比較的重要視されていない」とも書いています。
そのような教会とは異なり,エホバの証人は神の王国を大いに重視しています。考えてみてください。あなたが今お読みになっている,エホバの証人のこの主要誌は,220の言語で毎号4,600万部近く印刷され,世界で最も広く配布されています。正式名称は「エホバの王国を告げ知らせる ものみの塔」であり,それがこの雑誌の主なメッセージなのです。a
それほどまでに努力して神の王国を告げ知らせる,つまり宣伝するのはなぜでしょうか。一つには,神の王国こそが,世界で最も重要な書物である聖書のメッセージの中心を成している,と信じているからです。さらに,神の王国だけが,現在人間の直面している諸問題を本当に解決できる,と確信しているからです。
エホバの証人は,神の王国に注意を向けるうえで,イエスの残した手本に倣うよう努めています。イエスは地上にいた時,神の王国を自分の生活と宣教奉仕の中心にしました。(ルカ 4:43)その王国がイエスにとって大きな意味を持っていたのはなぜでしょうか。あなたにとっては何を意味しますか。どうぞ,次の一連の記事から聖書の答えを調べてみてください。
a エホバとは,聖書中に啓示されている,神の名です。