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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔(研究用)2017
塔研17 05月号 3–7ページ
兄弟姉妹が王国会館で難民の人たちに必要な物をプレゼントしている

「歓びをもってエホバに仕え」るよう「外人居留者」を助ける

「エホバは外人居留者を守っておられ[る]」。―詩 146:9。

歌: 84,73

どのように答えますか

  • 多くの難民はどんな難しい問題に直面してきましたか

  • どうすれば,難民の兄弟姉妹にとって最も必要な助けを与えることができますか

  • 難民に伝道する際,どんなことを思いに留めるべきですか

1,2. (イ)どんな試練を経験している兄弟たちがいますか。(ロ)これからどんな点を考えますか。

「ブルンジで内戦が始まった時,わたしたち家族は大会に出席していました」。リジェという兄弟は語ります。「走っている人たちや銃を撃っている人たちが見えました。両親とわたしたち11人の子どもはほとんど何も持たずに逃げました。家族の何人かは1600㌔以上旅してマラウイの難民キャンプにたどり着きましたが,わたしを含め家族の他の者たちは散り散りになってしまいました」。

2 紛争や迫害のために家を追われた難民は,現在世界中に6500万人以上おり,記録上最多となっています。a その中にはエホバの証人も大勢います。家族を亡くし,持ち物をほとんど失った兄弟たちも少なくありません。ほかにも難しい問題に直面しています。どんな問題でしょうか。試練の中でも「歓びをもってエホバに仕え」られるよう,兄弟たちをどのように助けることができますか。(詩 100:2)エホバについてまだ知らない難民に,どうすれば効果的に良いたよりを伝えられるでしょうか。

難民の生活

3. イエスや多くの弟子たちはなぜ避難しなければなりませんでしたか。

3 み使いはヨセフに,ヘロデ王がイエスを殺そうとしていると警告しました。ヨセフは妻と幼いイエスを連れてエジプトに避難し,ヘロデが死ぬまでとどまりました。(マタ 2:13,14,19-21)数十年後,イエスの弟子たちは迫害を受け,「ユダヤ,サマリア地方全域に散らされ」ました。(使徒 8:1)イエスは,追随者の多くがほかの土地へ逃げなければならなくなることを知っていました。こう述べています。「人々がある都市であなた方を迫害するときには,別の都市に逃げなさい」。(マタ 10:23)どんな理由であれ,避難するのは大変なことです。

4,5. (イ)避難の途中,(ロ)難民キャンプで,どんな危険に直面することがありますか。

4 避難の途中や難民キャンプで危険な目に遭うこともあります。リジェの弟ガドはこう言います。「何週間も歩き,幾百もの死体を目にしました。わたしは当時12歳でした。足がぱんぱんに腫れ上がり,もう歩けないから先に行ってと家族に言いました。でも父はわたしを見捨てたりしませんでした。取り残されていたら,反乱軍に殺されていたかもしれません。毎日エホバに祈って頼り,何とか生き延びました。途中,自生していたマンゴーで飢えをしのいだこともあります」。―フィリ 4:12,13。

5 リジェの家族のほとんどは,国連の難民キャンプで幾年か過ごしました。しかし,難民キャンプも安全ではありませんでした。今では巡回監督として奉仕しているリジェはこう言います。「ほとんどの人たちは仕事がなく,うわさ話をしたり,お酒を飲んだり,ギャンブルをしたり,物を盗んだり,不道徳なことをしたりしていました」。兄弟たちはそうした悪い影響を受けないように,会衆の活動に打ち込む必要がありました。(ヘブ 6:11,12; 10:24,25)強い信仰を保つために時間を有効に用いたのです。開拓奉仕をした兄弟姉妹も少なくありません。兄弟たちは,イスラエル人の荒野での旅のように,難民キャンプでの生活もいずれ終わると考えました。積極的な態度を失わなかったのです。―コリ二 4:18。

難民の兄弟姉妹に愛を表わす

6,7. (イ)「神[へ]の愛」があるなら,大変な状況にある兄弟たちにどのように愛を示したいと思うはずですか。(ロ)例を挙げてください。

6 「神[へ]の愛」があるなら,大変な状況にある兄弟たちに愛を表わしたいと思うはずです。(ヨハネ第一 3:17,18を読む。)1世紀にユダヤの兄弟たちが飢きんに見舞われた時,クリスチャン会衆は援助を取り決めました。(使徒 11:28,29)パウロとペテロも,互いを温かくもてなすよう勧めています。(ロマ 12:13。ペテ一 4:9)クリスチャンは,他の場所から訪れる兄弟たちを温かく迎えます。そうであれば,命の危険にさらされている兄弟姉妹や,信仰ゆえに迫害されている兄弟姉妹を温かく迎えたいと思うはずです。―箴言 3:27を読む。b

7 最近,ウクライナ東部で生じた紛争と迫害のため,幾千人もの兄弟姉妹や子どもたちが避難を余儀なくされました。残念ながら命を失った人たちもいます。兄弟姉妹は国内の他の地域の兄弟たちやロシアの兄弟たちのもとに身を寄せました。彼らはウクライナでもロシアでも政治的な中立を保って「世のものではな[い]」ことを示し,熱心に「み言葉の良いたよりを宣明し」続けています。―ヨハ 15:19。使徒 8:4。

難民の兄弟姉妹の信仰を強める

8,9. (イ)難民は新たな国でどんな難しい問題に直面することがありますか。(ロ)難民の兄弟姉妹を辛抱強く援助する必要があるのはなぜですか。

8 国内に避難する人たちもいますが,他の国に避難し,全く異なる環境で生活しなければならない人たちもいます。政府から衣食住が提供されるかもしれませんが,食べ慣れたものは手に入らないでしょう。温暖な国から来た人たちは生まれて初めての寒さを経験し,何を身に着けたらよいか分かりません。田舎から来た人たちは電化製品の使い方が分からず,戸惑うことでしょう。

9 難民が新たな環境に順応できるよう,支援プログラムを設けている国もあります。しかし多くの場合,数か月後には自立することが求められます。それは簡単なことではありません。その国の言語,法律,習慣,礼儀,税金や様々な料金の支払い,子どもの学校やしつけについて学ぶ必要があります。しかもいっぺんに学ばなければなりません。あなたはそのような状況に置かれている兄弟姉妹に思いやりを示し,辛抱強く援助することができますか。―フィリ 2:3,4。

10. 難民の兄弟たちの信仰をどのように強めることができますか。(冒頭の写真を参照。)

10 当局からの制限のため,難民の兄弟たちが地元の会衆と連絡を取るのが難しかった場合があります。就職先を紹介されたものの,集会に行けなくなるという理由で断わると,援助を打ち切るとか在留資格は与えられないと言われたこともあります。恐れと不安を感じて当局に従った兄弟たちもいます。ですから,難民の兄弟たちが入国したら,できるだけ早く接触することが大切です。わたしたちが気遣っていることを知ってもらう必要があるのです。深い思いやりを示し,実際的な援助をするなら,兄弟姉妹の信仰を強めることができるでしょう。―箴 12:25; 17:17。

実際的な援助をする

11. (イ)難民の兄弟たちは,当初どんな援助を必要としますか。(ロ)難民の兄弟たちは,どのように感謝を表わせますか。

11 まずは,食べ物や衣類などの生活必需品を提供する必要があるかもしれません。c ネクタイをプレゼントするといった,ちょっとした親切も喜ばれます。難民の兄弟たちが要求的になるのではなく感謝を表わすなら,援助する兄弟たちは与える喜びを味わえるでしょう。難民の兄弟たち自身が自立できるよう努めることも大切です。そうすれば,自尊心を保ち,兄弟たちとの良い関係を築けるでしょう。(テサ二 3:7-10)とはいえ,実際的な援助が必要なことに変わりはありません。

ある夫婦が難民の兄弟と子どもたちに食べ物と服をプレゼントしている

難民の兄弟姉妹をどのように助けることができますか(11-13節を参照)

12,13. (イ)難民の兄弟姉妹にどんな実際的な援助ができますか。(ロ)例を挙げてください。

12 実際的な援助に必要なのは,たくさんのお金というよりも時間と気遣いです。例えば,公共の交通機関の使い方,仕事や家の見つけ方,良い食品を安く買える店,仕事に使う道具を買える場所,様々な相談ができる機関などを教えることができます。もっと大切なのは,新しい会衆に溶け込み,十分活動できるよう援助することです。可能なら集会の送迎をします。会衆の伝道区域でどのように会話を始められるかも説明します。一緒に宣教を行なうのもよいでしょう。

13 ある会衆に4人の若い難民の兄弟たちが交わり始めました。長老たちは兄弟たちに,車の運転やタイプの仕方,履歴書の書き方などを教えました。エホバに十分仕えられるよう,予定の立て方も教えました。(ガラ 6:10)やがて4人とも開拓者になりました。長老たちの援助を受けつつ,当人たちが目標を持って努力した結果,サタンの世に引き込まれることなく,クリスチャンとして成長できたのです。

14. (イ)難民の兄弟姉妹はどんな誘惑に抵抗する必要がありますか。(ロ)例を挙げてください。

14 他のクリスチャンと同様,難民の兄弟姉妹も,お金や物を得ようとしてエホバとの関係を損なうことのないよう注意する必要があります。その点で強い誘惑や圧力に直面するからです。d 冒頭に出てきたリジェとその兄弟姉妹は,逃げている間も父親から信仰に関する大切な教訓を学びました。こう語っています。「父はそれほど必要ではない物を1つずつ捨てていきました。最後には笑顔で空っぽの袋を見せ,『ほら,これでも十分やっていけるよね』と言いました」。―テモテ第一 6:8を読む。

難民の兄弟姉妹が最も必要としているもの

15,16. (イ)難民の兄弟姉妹がエホバとの関係を強められるよう,どのように助けることができますか。(ロ)どうすれば感情的な支えになれますか。

15 難民の兄弟姉妹は,お金や物よりも感情的な支えや聖書からの励ましを必要としています。(マタ 4:4)長老たちは,兄弟姉妹が母語の出版物を入手し,その言語を話す兄弟たちと連絡を取れるよう助けます。兄弟姉妹の多くは,親族や近所の人たちや以前の会衆から引き離されてしまいました。ですから,仲間のクリスチャンとの交友を通して,エホバの愛や思いやりを感じる必要があります。そうでないと,エホバに仕えていない親族や同じ国の人たちに引かれてしまうかもしれません。(コリ一 15:33)わたしたちは,兄弟姉妹が会衆に受け入れられていると感じられるようにすることにより,「外人居留者を守っておられ[る]」エホバに倣えます。―詩 146:9。

16 幼いイエスや両親と同じように,難民の兄弟姉妹は政権が変わらない限り故国に戻れないかもしれません。もう帰りたくないと思う人もいます。リジェはこう言います。「家族がレイプされたり殺されたりしたのを見た人たちは,そんな場所に子どもを連れて帰ることなどできないと感じています」。心に深い傷を負った兄弟姉妹を助けるため,難民を受け入れている国の兄弟たちは「思いやりを示し合い,兄弟の愛情を抱き,優しい同情心に富み,謙遜な思いを抱[く]」必要があります。(ペテ一 3:8)迫害を受けた兄弟姉妹の中には,人とあまり接したくないと思う人もいます。特に子どもたちの前では自分たちの経験した苦しみについて話したがらないかもしれません。「自分が同じ立場だったら,どう接してほしいだろうか」と考えましょう。―マタ 7:12。

難民に伝道する

17. 多くの難民はエホバの証人の伝道活動を通して,どのようにさわやかにされていますか。

17 今日,難民の多くは,エホバの証人の伝道が制限されている国から来ています。難民を受け入れている国の兄弟姉妹の熱心な奉仕のおかげで,大勢の難民が「王国の言葉」を初めて聞いています。(マタ 13:19,23)「荷を負っている」多くの人たちが集会に来てさわやかにされ,「神はほんとうにあなた方の中におられる」と感じているのです。―マタ 11:28-30。コリ一 14:25。

18,19. 難民に伝道する際,どのように知恵を示せますか。

18 難民に伝道する際には,「用心深く」,「明敏である」必要があります。(マタ 10:16。箴 22:3)相手の話に辛抱強く耳を傾けますが,政治的な問題については話し合いません。自分や他の人を危険にさらさないため,支部事務所や地元当局の指示に従いましょう。難民の宗教的,文化的背景を知り,彼らの感じ方や考え方に配慮を示してください。例えば,ある文化圏から来た人たちは,女性がどんな服装をすべきかについて強い意見を持っています。ですから,伝道の際には人々の感情を害さないような服装をしましょう。

19 わたしたちは,イエスの例えに出てくる親切なサマリア人のように,苦しんでいる人を助けたいと思います。エホバの証人ではない人のことも助けたいと思っています。(ルカ 10:33-37)最善の方法は,良いたよりを伝えることです。多くの難民を援助してきた長老はこう述べています。「自分がエホバの証人で,主な目的は経済的な支援をすることではなく,聖書の希望を伝えることであることをすぐに知らせます。そうしないと,ある人たちは経済的なメリットを期待してエホバの証人と付き合おうとするかもしれません」。

喜ばしい結果

20,21. (イ)難民にクリスチャン愛を示すなら,どんな良い結果が生じますか。(ロ)次の記事ではどんな点を考えますか。

20 「外人居留者」にクリスチャン愛を示すなら,良い結果が生じます。ある姉妹の家族は,エリトリアでの迫害を逃れるために避難しました。4人の子どもたちは大変な思いで砂漠を8日間旅し,何とかスーダンにたどり着きました。姉妹はこう言います。「兄弟たちは子どもたちに家族のように接してくれました。衣食住を提供し,交通の便宜も図ってくれました。同じ神を崇拝しているというだけで,見知らぬ人を家に迎えてくれる人たちが,ほかにいるでしょうか。エホバの証人以外に考えられません」。―ヨハネ 13:35を読む。

21 難民や移民の子どもたちについてはどうでしょうか。次の記事では,そのような子どもたちがエホバに喜んで仕えられるよう,どのように助けることができるかを考えます。

a この記事の「難民」とは,武力紛争や迫害や災害などのため国外や国内の他の地域に避難した人たちのことです。国内に避難している人たちは「国内避難民」とも呼ばれています。国連難民高等弁務官事務所によると,現在,世界で「113人に1人」が「避難を余儀なくされて」います。

b 「ものみの塔」2016年10月号8-12ページの「見知らぬ人たちへの親切を忘れてはなりません」という記事を参照。

c 長老たちは,難民の兄弟姉妹が到着したらすぐに,「エホバのご意志を行なうための組織」の本の8章30節の指示に沿って必要な手続きを行なうべきです。当人の以前の会衆と連絡を取るためにjw.orgを通して自国の支部に手紙を送ることもできます。また,以前の会衆や宣教の様子について当人に親切に尋ねるとよいでしょう。そうすれば当人の霊的な状態を知ることができます。

d 「ものみの塔」2014年4月15日号17-26ページの「だれも二人の主人に仕えることはできません」と「勇気を持ちなさい ― エホバはあなたの助け主!」という記事を参照。

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