霊的な強さを保ちなさい
1 この古い事物の体制の終わりの日の今日,あらゆる人にいよいよ重々しく圧力が加わっているため,エホバの民すべてが霊的な強さを保つ必要はいよいよ増大しています。つまり,エホバとエホバへの奉仕,またその組織および仲間の兄弟たちに対する強い愛を保たねばなりません。自分自身のためにだれかに代わってこのことをしてもらうわけにはいきません。わたしたちは個人個人そのための努力を払わねばならないのです。
2 兄弟たちは王国会館で話をするさい,個人研究や家族研究を定期的に行なうよう幾度となく励まします。この点で実際的な助けを差し伸べるために,おそらくだれかがあなたの家を尋ねたことがあるかもしれません。わたしたちは仲間の兄弟たちからのそうした励ましや援助に深く感謝します。明らかにそれら兄弟たちは,わたしたちが霊的に生き生きとした状態を保っているのを見たいと願っているのです。こうして,しもべたちは他の人々を引き続き助けてゆきますが,他方,個人あるいは家族の研究をいっそう定期的に行なうよう,あなたはだれかを助けることができませんか。
3 最近の「ものみの塔」誌には,個人研究でわたしたちを助ける,たいへん有益な提案が幾つかのせられています。1971年5月1日および15日号の「ものみの塔」誌の「どうすれば個人研究に喜びを見いだせますか」また「研究の時間を効果的に使うなら喜びがもたらされる」という記事をお読みになりましたか。そうした提案を実行し,その益にあずかっていますか。それらの記事を他の伝道者といっしょに読めば,その伝道者も同様の提案を実行して益にあずかれるよう援助できるかもしれません。
4 多くの親たちは今では家族研究を定期的に司会しており,その結果,家族は霊的にいっそう強くなっています。あなたの家族についても同じことがいえますか。1971年6月1日号「ものみの塔」誌の「家族の研究は祝福」という記事をごらんになりましたか。そうであれば,そこに載せられている種々の提案がたいへん有益なものであることに気づかれたに違いありません。
5 あなたの家族がこうした定期的な良い取り決めをまだ実行していないのでしたら,今週,家族いっしょに集まって,どの時間にそれをするのが最善かを決めてはいかがですか。家族研究のために自分たちの予定を多少調整する必要のある人がいるとすれば,そうするのは賢明なことです。時には,20分か30分だけの短い研究を行なうことにした親もいます。それから,家族がその予定に慣れ,関心が深まったなら,適当な機会に研究の時間をのばすことができるでしょう。
6 次に,何を研究しようか,という問題があります。聖書をいっしょに読む家族もあります。おのおのひと区切りずつ順番に読み,ひと区切りを読み終えるたびに,家族みんなが自由に注解を述べたり質問をしたりします。こうして,家族の各人がそれぞれ参加し,大きな益を得ています。
7 また,「ものみの塔」研究あるいは書籍研究に備えて数節(もしくは全部)を研究し,家族全員が資料を理解して,会衆の集会で討議に参加できるようにしている家族もあります。あるいは,研究に変化をもたせるほうが良いと考えて,「ものみの塔」研究に備えて数節を研究するのに20分ほどを費やし,「真理」の本その他適当な出版物の研究に20分ほどを用い,さらに20分ほどをさいて討議したり,野外奉仕のさいの話の仕方を練習したりする家族もあります。あなたの家族にとってはこうした取り決めが適しているでしょうか。
8 物事を調べることを励ましたり,個人研究に対する関心を深めさせたりするために,「ものみの塔」や「目ざめよ!」誌の中から自分にとって関心のある問題を子どもたちに選ばせ,その記事や,それに関連する他の入手できる資料を読ませ,次いで,その問題にかんして家族に簡単に報告させている親もいます。あなたのむすこは人体の驚異や動物に関する記事を選ぶかもしれず,娘ならば,音楽や家庭にかんする記事を取り上げるかもしれません。それにしても,そうした読書や物事を調べる習慣は有益であり,また将来さらに肝要な問題を調べるさいの備えを子どもたちに身につけさせるものとなることは確かです。
9 エホバがアブラハムについて言われたことは,あなたとあなたの家族にもあてはまるでしょうか。アブラハムは『自分のむすこたちと自分の家の者たち』を教えましたが,それは,『彼らがエホバの道を守るため』でした。(創世 18:19)今,自分自身の霊的な強さを保ってください。そうすれば,エホバの祝福により,あなたとあなたの家族は,エホバの建てられる新しい事物の体制のもとでもともに生き,また霊的な強さを保ってゆけるという喜ばしい見込みを持つことができるでしょう。