偉大な教え手
1 イエスは偉大な教え手です。イエスは正確な知識を持っていただけではなく,聞き手にほんとうに益となるような教え方をもご存知でした。イエスの弟子,または「学ぶ者」として,わたしたちはイエスに見習いたいと思います。
2 イエスは人びとを愛されました。イエスは教える際に,聞き手のことを考慮に入れ,彼らの心に触れるような仕方で話されました。質問やたとえを巧みに用いることによって,ご自分の話を効果的なものにし,老若を問わずみんなに興味あるものにされました。
3 わたしたちは地域大会で,日本語の「偉大な教え手」の本を受け取り,歓喜しなかったでしょうか。ひとりの5歳になる子どもはこう叫びました。「ぼくこの本ひとりで読めるよ」。またおとなたち,とくに親たちも,この本がとても興味深いものであることに気づきました。この出版物には,正義の原則を聞き手に教えるため,イエスがとても巧みに用いられたたとえの多くが載せられています。そして,そうした教えが今日,以前にもましてもっと必要とされていることは真実ではないでしょうか。多くの親は,自分の愛する子どもを取り巻く無神論的な考えに対処するため,神について子どもに教える必要があることを現在悟っています。エホバの組織とまだ交わっていない人びとでさえ,次の例が示すように,この本の価値を認識しているのです。ひとりの母親はその本について聞き,ものみの塔協会に手紙を書きました。「拝啓,『偉大な教え手に聞き従う』という本を1冊送っていただけますでしょうか。私には5歳になる男の子がいますが,まだ教会には連れて行ったことはありません。私はこの本が,神について説明するのに助けとなるよう,そして正しい種類の導きをその子に与えるのに助けとなるよう願っています」。
4 しかし真理にある親はこの本が,「正しい種類の導き」を子どもに与えることを知っています。自分の子どもと,週に少なくとも1回いっしょにすわって,この本の各章を通して学ぶことはどんなにか肝要なことでしょう。その本の序文が述べているように,「この本は,あなたとお子さんがいっしょに読めるように作られています。そればかりか,親子の間の会話を促進できるように作られているのです」。それでこの本の中には,ダッシュ記号(―)がひんぱんに用いられていますが,それは子どもに自分の考えを述べさせるよう,親であるあなたに思い起こさせるためです。それは正しい考え方を発達させるよう子どもを助けるのに貴重なものです。この本を用いて,いっしょに学ぶよう強く勧められています。子どもがつちかう親に対する愛と信頼は,子どもがとこしえの命へ導く道にしっかりと立つのを助けるでしょう。
5 イエスがみ父から学ばれた事柄の中には,人びとに対する愛がありました。(ヨハネ 3:16)地上におられたあいだ,イエスは,エホバについて学ぶよう他の人たちを助けるため,あらゆる面で努力を惜しまず,他の人びとに無私の愛を示されました。わたしたちは,親であるみなさんが,さらに子どもたちが家族と天の父との間の愛のきずなを強める手段として,「偉大な教え手」の本を家庭で用いることに大きな喜びと楽しみを経験されるよう期待しています。