その方の記念としてあなたは何をしていますか
1 1980年3月31日に,1,947回目の主の晩さんに出席することはわたしたちにとって何という壮大な特権でしょう。みなさんも覚えておられるように,その記念すべき最初の場で,イエスは弟子たちに,「わたしの記念としてこれを行ないつづけなさい」と言われました。(ルカ 22:19)彼らはイエスと親密な間柄にありましたから,イエスの犠牲の死が持つ意義に対する彼らの感謝にはひときわ深いものがあったに違いありません。イエスの地上における生涯と宣教を回想して,使徒ペテロは仲間のクリスチャンに次のように書き送りました。「あなたがたはこうした道に召されたのです。キリストでさえあなたがたのために苦しみを受け,あなたがたがその歩みにしっかりついて来るよう手本を残されたからです」― ペテロ第一 2:21。
際立った模範
2 早くも12歳にして,イエスは霊的な事柄に鋭い関心を示されました。過ぎ越しの祭りの後,両親と3日間離れ離れになった時,イエスはご自分のみ父の家で,「教師たちのまん中に座って,その話すことを聴いたり質問したりしている」ところを見つけ出されました。そうです,イエスは「知恵においても,身体的な成長においても,また神と人からの恵みの点でもさらに進んでいった」のです。(ルカ 2:39-52)あなたが年若い方であれば,同じようにしておられますか。
3 イエスは行動の人でした。エホバの神殿を売り買いの家としていた者たちを単独で追い出された時,み父の家に対するその熱心が明らかにされました。(ヨハネ 2:14-17)イエスは大胆に真理を語ることを決して恐れたりはされませんでした。(ヨハネ 3:1-12)山上の垂訓を聴きに来ていた人々の反応からも分かるように,イエスは教えることにもたけておられました。マタイはこう告げています。「群衆はその教え方に驚き入っていた。権威のある人のように教えておられ,彼らの書士たちのようではなかったからである」。(マタイ 7:28,29)あなたは,エホバのみ名と王国について語る点で熱心かつ大胆ですか。
わたしたちが行なえる事柄
4 イエスは,宣べ伝える様々な方法を通して人々に達することの知恵を認めておられました。死に対して勝利を収め,天に上げられる前に,イエスは自らお始めになったその業を遂行するようにと弟子たちに指示されました。(マタイ 28章19,20節を考慮してごらんください。)あなたは今月この業に一層多くあずかることができますか。補助開拓奉仕に参加できるでしょうか。晩の証言活動も考慮なさってみてください。そのようにして野外での活動を増し加えれば,わたしたちと共に記念式に出席するよう研究生や他の関心を持つ人々を招待する機会に恵まれることでしょう。
5 昨年の記念式に,わたしたちは日本で11万8,494人という今までで最高の出席者数を得ました。これは,1979年の日本の伝道者最高数を6万8,000人以上も上回る人々がそこに出席したことを意味します。今年,協会はすべての出席者に手渡されるための印刷された便りを準備しました。それは,これからも交わりを続けて,一年中利用できる霊的な備えから益を受けるよう彼らを励ますのに役立つことでしょう。今年の記念式に出席する人のうちで,定期的な家庭聖書研究をしていない人,または定期的に集会に出席していない人がどれほどいるかを見定めるために努力が払われます。すべての伝道者は,自分が招待した人で実際に記念式に出席する人たちの一覧表を作ることが勧められています。そうすれば,長老や奉仕のしもべたちは,後でそれらの人々を訪問し励ますための方法をさらに講じることができるでしょう。
6 すべてのみなさん,特に長老や奉仕のしもべたちが,記念式に出席する関心を持つ人々に率先して自己紹介し,歓迎の気持ちを表わすようお勧めしたいと思います。これはそうした人々を将来さらに援助するための足がかりとなるでしょう。―ローマ 12:13。
7 西暦33年の当時,あとでイエスが主の晩さんをお始めになったあの過ぎ越しのためにふさわしい準備がなされました。(マルコ 14:12-16)すべての長老団は,今年の記念式を祝うために十分ふさわしい取決めを設けるべきです。この機会に話す話し手を選び,種入れぬパンとぶどう酒の取決めを設け,案内係を任命し,王国会館を掃除するなど事前の準備を行なうとともに,出席するすべての関心を持つ人々に近づいて歓迎すべきです。イエス・キリストの死の記念式を祝うためにわたしたちと共に出席するよう,できる限り大勢の人々を招待すべく努める時,エホバがわたしたちを祝福してくださいますように。