良いたよりを伝える ―「わたしの聖書物語の本」を用いて
1 「ただ自分自身に用心し,自分の魂によく気を付けなさい。あなたが自分の目の見た事を忘れず,それがあなたの命の日の限り,あなたの心から離れることのないためです。あなたはそれをあなたの子らや,あなたの孫たちに知らせなければなりません」。(申命 4:9,新)この言葉により,エホバは,約束の地に入るようご自分の民を備えさせておられました。大人たちがエホバの行なわれた『事を忘れない』ことが重要であったばかりでなく,子や孫たちが教えられることも重要だったのです。それは,はるかに壮大な約束の地,神の新秩序の入口にわたしたちが立っているこの現代と少しでも異なっているでしょうか。
2 わたしたちが『自分自身に用心する』のに役立ち,また『子らや孫たち』を教えるのにも用いられる何とすばらしい手段をエホバは備えてくださったのでしょう。つまり,「わたしの聖書物語の本」のことです。それは,今や35か国語で印刷されています。エホバが昔行なわれた事柄の物語は,わたしたちの子供の心から,その一生の間離れることがあってはならないのです。
3 この本は今まで手にしたどの本よりも提供しやすい,と言う人は大勢います。この本がわずか2年の間に,1,300万部を超える驚くべき発行部数に達したのも,恐らくそこに理由があるのでしょう。エホバの証人でない多くの人々が,子や孫たちを霊的に援助することに関心を抱いているのは明らかです。
4 3月中,「わたしの聖書物語の本」を野外で提供することにより,そうした人々を助けることができます。これを提供するのに一番良いのはどんな方法だと思われましたか。確かに,魅力的な本を非常に少額の寄付で配布していることは事実ですが,それをわたしたちの証言の主な目的にしたいとは思わないでしょう。わたしたちは,提供物の霊的な益を目立たせたいと思います。どうすればそのようにできますか。
5 「会話するための話題」には,聖書が書かれた,基本的な二つの理由が示されています。すなわち,(1)警告を与え,(2)人を賢くして救いに至らせることです。次のように言ってもよいでしょう。「こんにちは,わたしたちは今日,みなさんを訪問して,聖書がなぜ書かれたかをお話ししています。なぜか考えたことがおありですか。[返事を聞く。] あまり知られていない一つの理由は,警告を与えることです。このコリント第一 10章11節というところで言い表わされているのはそのような考えです。[読む。] 神の警告は,怖がらせるためのものではなく,救いを求めるよう人々を動かすためのものです。それが,聖書の書かれた2番目の理由です。テモテ第二 3章15節というところは,年配の人も若い人もみな,救いのために聖なる書物を必要としていることを悟らせてくれます。[読む。] 聖書を書いた人の一人であるイザヤの預言した,幸福な救いの一例を,この『わたしの聖書物語の本』の中にある物語の一つからご覧に入れましょう。ここのところです」。71話を開き,最初と最後の節を読みます。それから本を提供します。
6 すでに「聖書物語」の本を持っている人に会うこともあるでしょう。その場合はどうですか。その人たちやその家族とこの本を一緒に研究することを申し出てみてはいかがですか。また,そのほかのふさわしい聖書研究の手引きを配布することもできるでしょう。
7 街路で人々に「聖書物語」の本を提供することを考えてみたことはありますか。多くの人がそれを考えました。中には優れた結果を得た人たちもいます。
8 わたしたちはみな,3月中,「聖書物語」の本を1,200円の寄付で提供し,聖書が書かれた理由を知るよう人々を援助いたしましょう。