「崇拝」の本を巧みに用いなさい
1 言葉,言葉,言葉 ― 毎日幾億もの言葉が印刷されています。しかし,エホバの知恵に基づく言葉ほど,良いことに対して強力な影響を及ぼすものはありません。例えば,「崇拝において結ばれる」の本が会衆の書籍研究で討議されたとき,あなたは自分の考え方や態度が強く影響を受けるのを感じなかったでしょうか。確かに,『賢い者たちの言葉は牛追い棒のようであり,格言を集めることに専心する者たちは,打ち込まれたくぎのようです。それらは一人の羊飼いから与えられたのです』。―伝道 12:11。
2 わたしたちの羊飼い,エホバは,「崇拝」の本の中で『賢い言葉』を与えてくださいました。動物を動かし,導くのに使われる「牛追い棒」のように,この優れた新しい出版物は,エホバの道において前進し続けるよう新しく関心を持った人々を援助するのに用いることができます。不活発な人や訓戒を必要とする他の人々に牧羊の訪問をする長老たちは,世の圧迫に打ちのめされた人たちを支え,信仰を安定したものとするよう助けるために,この本の特定の章や部分を「打ち込まれたくぎのように」巧みに用いることができます。―イザヤ 32:1,2。
聖書研究で巧みに用いる
3 新しく関心を持った人にせよ,不活発な人にせよ,あなたと研究している人について考えてください。進歩してゆくために研究生が次にしなければならないのは何ですか。その段階を踏むのに研究生の妨げとなっていることがありますか。あなたは研究生とそのことを話し合いましたか。「崇拝」の本に,その人を効果的に助けることのできる部分がありますか。幾つかの可能性を考えてみましょう。
4 研究生はまだ悪い交わりを続けていますか。数分を割いて,44,45ページの資料の部分を,聖句を開きながら討議してください。自分の交わる人々が,真理を適用する上で自分の助けになっていると思うか,妨げになっていると思うか尋ねることができるでしょう。討議した聖句から,研究生は問題を解決するために何を行なうべきであると考えているでしょうか。良い交わりをどこに見いだせるでしょうか。
5 研究生は公に宣べ伝えることを恐れていますか。172,173ページの聖書に基づく要点の幾つかを考慮してみてください。過去の忠実な証人たちを支えられたように,エホバは自分をも支えてくださることを悟るよう研究生を助けてください。エホバへの奉仕に自分自身備えるためにあなたが行なうこと,および恐れずに宣べ伝えることから来る喜びを説明してください。
長老たち ― 牧羊に用いなさい
6 長老の皆さん,兄弟たちを愛と良い業に鼓舞し,彼らを霊的にさわやかにするために,聖書に基づく論議をどのように用いることができますか。例えば,奉仕に不定期な人たちについてはどうですか。11章の「王国の真理をふさがれないようにしなさい」,および「王国をあなたの生活の中で第一にしなさい」の副見出しのもとにある情報は,思いを刺激する話し合いの基礎を備えるでしょう。また,エホバに命をささげて久しい人々は,12章の「あなたの受けるバプテスマの意味」からの聖書的な要点を復習するなら,さわやかにされるかもしれません。
7 楽しみや世の娯楽に過度に注意を向けたために弱くなりつつある兄弟に気づきましたか。『邪悪な霊の勢力と格闘する』と題する章に含まれる賢明な勧めをその人と共に考慮してください。その人が横道にそれたのであれば,エホバからの霊感を受けた助言が,自分の歩みを変えるようその人を動かすことでしょう。
8 他の人とうまくやっていくのに困難を感じている人たちがいますか。17章の「問題が起きたらどうすべきですか」および「『自分を広くする』道を求めなさい」という副見出しのもとにある要点は,それらの問題を乗り越えるのに必要な刺激を与えるかもしれません。
9 サタンの世は,不完全な人間の矛盾した意見を提供するおびただしい本を生産します。それらは人を何と失望させ,疲れさせるのでしょう!(伝道 12:12)幸いにも,エホバは,聖書と聖書研究の手引きを通して,明瞭かつ賢明な導きを備えてくださいました。エホバからのこの印刷された知恵をわたしたちが巧みに活用するなら,疑いなく,永続する幸福に至る道にとどまるよう多くの人々を助けることになるでしょう。