春 ― 余分の努力を払える季節
1 わたしたちのうちのほとんどは春を楽しみにします。春という時期は,さわやかな変化のある季節です。冬の冷たさは,春の暖かい空気に取って代わられます。わたしたちは再生した生命や日の長さを見て歓びます。しかし,春を楽しみにするさらに大きな理由は,わたしたちの多くが宣教に一層大きな努力を払う道が春に開かれるということです。
2 これまでに,春から初夏にかけての月々は,大勢の伝道者たちが補助開拓者として奉仕するのに特に良い月でした。今年,全時間の世俗の仕事に就いている人たちは,五つの週末のある3月が宣教に60時間かそれ以上をささげるのに特に向いていることに気づいたかもしれません。また,学期末休みを利用して多くの若い伝道者の皆さんも3月に補助開拓奉仕を申し込まれたことでしょう。
3 全時間の仕事を持つ一人の兄弟は,朝早く区域のビジネス街で証言を始めることにより補助開拓奉仕ができると判断しました。この兄弟は,新しい聖書研究を始めることを含む多くの優れた経験を楽しみ,朝世俗の仕事が始まる前にその研究を司会しました。全時間の仕事をしなければならないもう一人の兄弟も補助開拓奉仕をする決心をしました。この加えられた動機により,彼は勇気を奮い起こして仕事場での非公式の証言をしました。同僚から9件の予約を得て,この兄弟はどんなにか喜んだことでしょう!
春と初夏の月々の特別な活動
4 4月から6月は補助開拓奉仕をするための特別な月であることが実証されています。1983年4月から6月には,わたしたちのうち月平均1万3,383人が補助開拓奉仕に携わりました。それは1982年の同期間に比べて2,669人多いものでした。わたしたちは再びその数に達したでしょうか。1984年の同期間にはその数を1,722人上回る,月平均1万5,105人もの補助開拓者が働きました。これは,昨年4月から6月にかけて,日本の各会衆に月平均9人以上の補助開拓者がいたことを意味します。また,そのグループだけでほとんど月に約91万時間を宣教に費やしたことになるのです! 今年4,5,6月にはどのようなことが生じるでしょうか。
5 信仰は驚くべき事柄を生じさせます。ヘブライ人への手紙の11章には,神の僕たちが信仰ゆえに成し遂げた驚嘆すべき事柄が述べられています。疑いなく,現代のエホバの民の「忠実な働き」も同じように祝福されています!(テサロニケ第一 1:3)あなたも,この春から初夏の時期に払われる特別な努力に加わるよう信仰によって動かされますか。言うまでもありませんが,身体的に,あるいは事情によって補助開拓奉仕をできない場合,あなたは,できるだけ多くのことをすることによって信仰を実証することができ,同じようにエホバの是認と祝福を期待することができます。―ヘブライ 11:6。
6 補助開拓奉仕をするために物事をどのように実際的な方法で処理できるかに関する提案を必要としている伝道者たちは,奉仕監督や他の長老に話しかけることができます。長老たちは,資格があって,この付け加えられた奉仕の特権を楽しめると思われる特定の人たちに率先して話すことができます。必要なのはわずかな親切な励ましの言葉や実際的な提案だけかもしれません。(箴言 25:11)また,日が長いことや,野外の活動が増し加わることを考慮して,長老たちが晩の証言を取り決めるのも良いことでしょう。
7 さらに幾千もの人々がわたしたちの天の父との良い関係を得て,「さわやかにする時期」を楽しめるよう,この春のわたしたちの一致した努力にエホバの祝福を祈り求めましょう。―使徒 3:19。