個人研究を通して信仰を強く保ちなさい
1 適切な食事が身体的な福祉に資するのと全く同様,聖書の研究は霊的な健康と強い信仰に資するものです。聖書の定期的な個人研究なくしてあなたは霊的に強くあることはできません。その上,良い研究の習慣を持つことによりわたしたちは,強い信仰を保つことができ,こうして迫害や物質主義,また悪いことを行なうようにとの誘惑というサタンの火矢を防ぐことができるのです。―エフェソス 6:16。
個人研究の数々の益
2 個人研究はわたしたちの聖書の理解を豊かにしてくれます。強い信仰を築き,キリストの愛の幅と長さと高さと深さを把握するようわたしたちを助けるものとなります。(ローマ 11:33。エフェソス 3:16-19)霊の実の一つとして,信仰はわたしたちの生活における動機を与える力となります。わたしたちは,新しい人格を身に着け,霊的な人として振る舞うよう助けられます。(ガラテア 5:22,23。エフェソス 4:24)個人的な問題に対処するようより良く備えられます。他の人の弱点を見過ごし,会衆内で平和と一致を推し進めることが可能となります。(コロサイ 3:10,13,14)このすべては自分にとっても他の人々にとってもさわやかさをもたらすものとなり得るのです。
3 個人研究はまた,野外宣教において接する関心を持つ人たちを助けるためわたしたちをより良く備えさせるものともなります。必ずやわたしたちは,間違いなく,『わたしたちのうちにある希望の理由を問う人に対し,その前で弁明できる』ようになるでしょう。(ペテロ第一 3:15)模範者であるキリスト・イエスと同じように,わたしたちは権威を持つ者のように,エホバのご意志を正確に知っている者として話すことができ,聖書が教えている事柄を明確にそして論理的に指摘することができるのです。―マタイ 7:28,29。
どのように,またいつ研究するか
4 わたしたちの目的は,研究資料をただ読み通すというだけでなくもっと多くのことをするものであるべきです。読む事柄を熟考するために時間が必要です。次のように自問してください。資料は自分にどのように当てはまるか。それはエホバやその特質,またその道について何を明らかにしているか。他の人たちを助けるためにこの情報をどのように用いることができるか。その件についてすでに知っている事柄とどのように関連があるか。このような質問に答えるため,調べることにより,わたしたちは研究資料の広げられた理解を得ることができ,真理の全体的な型にどのように適合するかを知ることができます。このようにして理解を得るのです。―箴言 4:5。
5 良い研究の習慣を培うためには,研究のための特定な時間を取って置いてそれを固守することが求められます。(フィリピ 3:16と比較。)このことを行なうのは難しいと思う人たちがいるかもしれませんが,時間をかけて努力するならもっと容易になります。そして報いは大きいのです! もしかしたらあなたは夜床に就く前に研究することができるかもしれません。朝少し早く起きて,その静かな時間を用いるほうを好む人たちもいます。世俗の仕事の昼休みを用いることもできます。どんな時間であっても,研究の最も助けになる環境を探してください。そのことは,集中することを可能にし,それを保つのに貢献することでしょう。このようにして,心を義の道に動かすことができます。―箴言 15:28。
何を学ぶか
6 週ごとの五つの集会のための準備をわたしたちの個人研究の計画の中で主な場所に置くべきです。「ものみの塔」研究や会衆の書籍研究の準備に加えて,あなたは,神権宣教学校のために略述されている豊かな霊的食物から十分に益を得ていますか。予定されている聖書朗読に必ずついていくようにし,協会の出版物の中から聖書の目立った点を調べるため時間を取るようにしてください。第1,第3そして第4の話の資料を前もって考察しておけば,学校で提供されるものが一層興味深いものとなるでしょう。大切な聖書の教訓がさらに深くあなたの思いに印象づけられるでしょう。
7 奉仕会の準備はわたしたちの個人研究の時間の主な部分を占めることはありませんが,これも予定に含めるべきです。「わたしたちの王国宣教」に略述されているプログラムを毎週数分だけでも読み通せば,あなたの信仰を強く保ち,野外宣教で他の人々に信仰を言い表わす助けとなるでしょう。
8 個人研究のための平衡の取れた計画を立てることは,「あなた方の内なる人を強くして」いただく助けになるでしょう。(エフェソス 3:16)そうです,強い信仰,エホバやキリスト・イエスへの深められた愛,広げられた知識,宣教でのより大きな効果性 ― これらすべての益やそれ以上の益 ― があるゆえに,個人研究はやりがいのあるものとなります。あなたは個人研究のための良い計画を持っていますか。