わたしたちの神の家をなおざりにしない
1 「まことの神の家に行くときにはいつでもあなたの足を守れ。……聞くために近寄れ」。（伝道 5:1）そうです，エホバの崇拝の場所はわたしたちに特別なものであるゆえに，王国会館にいる間の振る舞いのみならず，王国会館に対するわたしたちの気遣いは，わたしたちがそこを「エホバに教えられる」場所として認めていることを示すものであるべきです。（イザヤ 54:13）あなたは自分たちの王国会館に対してそのような認識を持っておられますか。
2 王国の拡大が続くにつれ，大勢の人々が王国会館のために寄付することにより認識を示してきました。エホバは，そのような思いやりある寛大さや真の崇拝に専心していることを祝福されます。しかし，わたしたちは，崇拝の場所を良い状態に保つよう助けるため何を行なっているでしょうか。
振る舞いは重要
3 集会に出席するよう他の人たちを招待するとき，わたしたちは，そこがエホバのみ名や王国をふさわしく代表しているということを，それらの人たちが認めるという確信を持って招待すべきです。まことの神としてその「尊厳は地と天の上にある」のですから，王国会館にいる時のわたしたちの振る舞いはこの尊厳を擁護するものであるべきです。（詩編 148:13）わたしたちの服装や身だしなみや振る舞いで，兄弟姉妹たちを当惑させたり，訪問している人をつまずかせたりしたいとは決して望みません。
4 各人は，隣人愛を働かせ，気を散らすものの原因にならないよう注意すべきです。ひそひそと話すこと，何かを食べること，ガムをかんだりパチンと音をたてたりすること，子供におもちゃを与えたり，お菓子などを食べさせること，不必要にトイレに行くこと，習慣的に遅れて来ることなどはすべて，他の人たちが集中することを妨げ，エホバの崇拝の場所に与えられるべき尊厳を損なうものとなります。『愛はみだりな振る舞いをしない』ゆえに，そのような悪い行儀は王国会館という場所にはふさわしいものではありません。（コリント第一 13:4，5。ガラテア 6:10）この世の集会場は，見苦しかったり，人々が不注意にガムやお菓子や食物を投げ捨てたりして損なわれていたりすることが少なくありません。わたしたちすべて，特に年若い子供の親は，このような仕方でエホバの建物を損なうことがないよう注意すべきです。―申命記 23:14と比較。
清掃の取り決め
5 長老団（および，二つ以上の会衆が会館を使用している場合は王国会館運営委員）は，建物の定期的な清掃と補修を計画します。清掃は普通，なされるべき必要な事柄のチェックリストに従って書籍研究の群れにより1週間ごとに行なわれます。会館の管理が「適正に，また取り決めのもとに」なされるよう，すべての人は予定に必ず注意深く従いたいと思うことでしょう。（コリント第一 14:40）加えて，時折徹底的な清掃のための特別な日が計画されるかもしれません。
6 王国会館を二つ以上の会衆が使っている場合は，会館を維持する面でのわたしたちの責任を自覚することは特に大切です。そのような場合，建物はより一層損傷することを余儀なくされますが，わたしたちの清掃の割り当ては頻度が少なくなります。わたしたちは，清掃の割り当てを思い起こすことができるよう，カレンダーに印を付けるべきです。書籍研究の司会者や補佐は，十分前もってそれぞれの割り当てを群れの人たちに思い起こさせることに機敏であるべきです。―「奉仕の務め」61ページ2節参照。
わたしたちの分を尽くす
7 わたしたちすべては，王国会館を清掃する割り当てを受けたなら，自分たちの群れを支持したいと思います。そうすることは，ごくわずかな人に重荷が掛からないようにすることになり，わたしたちは健全な活動や良い交わりから益を得ます。しかし清掃の割り当ての順番を待たなければならないというわけではありません。個人や家族として集会後に会館を片づけるのを助けることができます。床に紙が落ちているのを見たら，拾うことができますし，いすがそろっていなければ，まっすぐに整とんすることができます。わたしたちの努力の結果エホバの崇拝の場所が輝いて見えるとしたら，それは何と満足をもたらすことでしょう！
8 ネヘミヤは，『わたしたちの神の家をなおざりにしない』ことの重要性を認めていました。（ネヘミヤ 10:39; 13:11）わたしたちは，王国会館が地域社会において真の崇拝の中心地であること，そしてそのようなものとして愛ある関心や気遣いを示すに値するものであることを認めています。わたしたちの振る舞いにより，また清掃の取り決めを支持することにより，わたしたちすべてがエホバの崇拝の場所の尊厳を擁護できますように。