良いたよりを伝える ― 非公式に証言することにより
1 スカルの近くにあるヤコブの井戸で休んでおられた時,イエスは,ご自分のほうからサマリアの女との会話を始められました。(ヨハネ 4:5-30)旅のために疲れて,のどが渇いていたにもかかわらず,イエスは真理について証言なさいました。それは非公式の証言でした。良い結果があったでしょうか。間違いなくありました! そのことにより,多くのサマリア人がイエスに信仰を置くようになったのです。(ヨハネ 4:39-42)その一つの非公式な会話から,何と優れた証言,そして何と驚くべき結果がもたらされたことでしょう!
2 今日多くの人は,非公式の証言が良いたよりを広める優れた方法であることに気づいており,結果として,それらの人々は心躍らせる経験を楽しんでいます。非公式の証言は非常に産出的なものとなり得ます。しかし,あなたは,どこでそしていつ非公式に証言できるだろうかと尋ねるかもしれません。どのように行なえるでしょうか。
どこで,そしていつ
3 ほとんどすべての状況下で,あるいはどのような場所でも非公式に証言することができます。大切なことは,毎日の決まった活動をしている間中,機会を探し求めることです。多くの伝道者は,仕事の行き帰りのために公共の乗り物に乗っている時,あるいは休暇で旅行している時,非公式に証言します。昼休みを活用している人たちもいます。買い物の際にふさわしい機会を探し求める人たちもいます。一組の夫婦はスーパーマーケットで肉屋さんに証言し,その人が真理に関心を示したので,その同じ晩にその人の自宅で話し合いを続けるよう取り決めました。
4 病弱あるいは病気の伝道者たちは,訪問者や医療関係者また病院の職員に証言して良い結果をみています。(塔80 1/15 24-26ページ参照。)家を訪ねる訪問者に話す兄弟たちもいます。公の場所で太陽の日差しを楽しんでいる人々に近づいて良い結果を得た人たちもいます。博物館,空港やバスのターミナル,また他の公共の施設は,非公式の証言をする優れた場所として知られています。
どのように行なうか
5 非公式に証言することに関してやや臆病だった,一人のギレアデ学校の生徒は次のように述べました。「人々に話しかけるのが難しい時,祈りが助けになることにしばしば気づかされました」。それで,人々に語る方法を探し求め,道を開いてくださるようエホバに求めてください。そして,エホバと真理に対する熱意があなたを動かすようにしてください。人々に近づく際,友好的であるよう,また温かくあるようにしてください。目による接触を確保するようにし,互いに関心があると思える事柄について会話を始めてください。その人が関心を示さなくても,思いやり深くまた親切であってください。
6 もちろん,できればわたしたちは,関心を持つ人に何か読み物を渡したいと思います。これは,わたしたちが前もって計画し,パンフレット,雑誌,小冊子,あるいはブロシュアーを携えているべきであるという意味です。新しい,小さいパンフレットは,非公式の証言において価値ある助けとなるに違いありません。職場のデスクや家のテーブルの上にブロシュアーや雑誌を置いておくことにより,会話を始める面で優れた成功をみた伝道者たちがいます。そのような物は同僚や訪問者の目をとらえ,興味深い話し合いや実り豊かな証言へと導くかもしれません。
7 非公式に証言する方法を探し求めてください。パンフレットや他の文書を携えて行き,エホバに助けを求めてください。関心を持つすべての人を引き続いて援助するよう取り決めてください。必ず野外奉仕として時間を報告してください。イエスや使徒たちが行なったような努力を払うなら,エホバは,非公式の証言を通して良いたよりを広める面であなたをも祝福してくださるでしょう。