良いたよりを伝える ― 効果的な紹介の言葉を用いなさい
1 わたしたちが効果的な紹介の言葉を準備しているなら,野外宣教において多くのよい事柄が成し遂げられます。会話を始めるため,あるいは文書を配布するために,最初に家の人の注意を引きつけないなら,わたしたちは,家庭聖書研究を始めるという目標を持って再訪問する価値があるほど十分な関心を引き起こせないかもしれません。それゆえ,わたしたちの最初の言葉がどれほど効果的かということに多くのことが依存しています。どのように紹介の言葉を一層効果的なものにすることができるでしょうか。
紹介の言葉の目的
2 まずわたしたちは,紹介の言葉の目的をはっきりと思いに留めていなければなりません。「案内書」は次のように述べています。「紹介のことばは,論題に対する関心を起こさせるものであるべきです。それはあなたの聴衆の関心をとらえ,続いて述べられる事がらを友好的な態度で考慮できるよう聴衆に備えをさせるものであるべきです」。続けてこう述べられています。「関心を起こさせる最善の方法の1つは,聴衆を話に関係させることです」。(113ページ1,2節参照。)このことを野外宣教でどのように行なえるでしょうか。
3 「論じる」の本の9ページから15ページにある紹介の言葉は,前述の事柄を念頭に置いて準備されました。それらを分析してください。それらがどのように,家の人の関心をとらえて,考慮している論題に注意を向けるよう意図されているかに注目してください。多くの人々は,「論じる」の本にある数々の紹介の言葉を用いて,良い成果を得ています。一人の姉妹は,変化に富んだ紹介の言葉を用いることにより,自分の野外奉仕が楽しいものになり,人々を会話に含めることを一層意識するようになったと,述べています。「論じる」の本にある数々の提案に関して,その姉妹は,「それらは本当に効果があります」と述べました。
4 現行の「会話するための話題」を用いるに際して,どのような紹介の言葉が効果的だと思いましたか。「論じる」の本の13ページにある「聖書/神」の見出しのもとにある紹介の言葉を試してみましたか。そのうちの一つは,現行の「会話するための話題」と共に用いることができるものです。「お目にかかれてうれしく思います。私は聖書から励みになる一つの考えをご近所の皆さまにお伝えしております。宗教が神のみ前で真に価値あるものとなるために何が必要だろうかと思われたことはございませんか」。もう一つの紹介の言葉を次のように述べることもできます。「私たちは聖書を読むことを皆さまにお勧めしております。聖書が重要な疑問に対する答えを与えているので,驚かれる方がよくおられます。例えば,宗教心のある人々の行なっている崇拝のうちのあるものを神はなぜ受け入れられないのかということを,テモテ第二 3章1,2,5節がどのように示しているかに注目してください」。
5 あなたは,「論じる」の本に含まれている紹介の言葉に加えて,他の紹介の言葉を用いるのがふさわしいと思われるかもしれません。区域で会う人のタイプに多くのことが依存しています。しかしながら,「論じる」の本の中で与えられている紹介の言葉の型に従うのが有益であるということに気づかれるでしょう。それらは,人々に影響を及ぼす問題を提供しています。それらは家の人を会話に導くようにしています。簡潔であり,要点を突いています。時々あなたの区域で,「論じる」の本に含まれていない紹介の言葉を使う必要があるとしても,その本の中に収められている紹介の言葉を注意深く調べることには多くの益があります。
6 一方,「論じる」の本の中にある紹介の言葉を一語一語用いるのは非常に効果的です。ある人たちは,防犯措置の施されたビルのインターホンを通して話す際,「論じる」の本からふさわしい紹介の言葉を直接読みました。この方法により,流ちょうに,要点を突き,家の人の注意をとらえることが可能になりました。それらの人たちはビルの中に招き入れられて,会話を続けることができました。ある大都市でこの方法は,防犯措置の施された家に住んでいる人に達する,最も効果的な方法となっています。
7 わたしたちは,野外宣教において最初の言葉がどれほど大切かということを思いに留めたいと思います。非常に多くのことがそれらの言葉の効果性にかかっています。わたしたちは,家から家の業において効果的な紹介の言葉を用いるよう準備する際,ソロモンのように喜ばしい言葉を徹底的に探すべきです。「論じる」の本は,この探究においてわたしたちの助けとなるでしょう。―伝道の書 12:9,10。