わたしたちの出版物を活用する
1 わたしたちの宣べ伝え教える業を助けるため,エホバの目に見える組織は実に様々な種類の出版物を備えてきました。(マタイ 28:19,20)こうした協会の出版物に感謝を抱いているわたしたちは,宣教においてそれらを十分活用するよう動かされるはずです。
2 宣教に携わる際,わたしたちは羊のような人々が命に至る道を歩むよう援助したいと願っています。文書はその点で大きな助けとなります。関心を示す人と聖書から話し合っている時,その人が特定の話題に興味を持つのに気づくかもしれません。その際,わたしたちが種々の出版物に収められている価値ある情報に精通しているなら,提供物を切り換えて,相手が特に興味を示す点を取り上げた文書を提供することができます。このためには,ふさわしい出版物を携えて再訪問することが必要になるかもしれません。
必要に合わせて提供する
3 区域を徹底的に網羅するにつれ,聖書に誠実な関心を持ち,それについてさらに学びたいと思っている人を見いだすようになります。どの出版物も聖書に関するそうした人々の理解を増し加えるのに役立ちます。しかし,相手が聖書に対する信仰に欠けており,聖書は矛盾しているとか非科学的であると信じ込んでいるようであれば,「聖書 ― 神の言葉,それとも人間の言葉?」の本を紹介すると良いかもしれません。この出版物は,聖書に対する人々の批判を徹底的に論ばくしており,聖書がなぜ神の言葉として受け入れられるのかを明快に説明しています。あるいは,「神を探求する人類の歩み」の本を,15章と16章を用いて紹介できるかもしれません。
4 家庭内での問題に直面している人は大勢います。そうした人々は,聖書の助言やその適用の仕方をほとんど知らないかもしれません。生活の諸問題に立ち向かい,実際的な解決策を見いだすよう助けるために,「家族生活」の本を提供するか,「幸福」の本の5章から8章に注意を向けることができるでしょう。必ずしも変化はすぐに現われないかもしれないものの,聖書の助言は必ず役立つということを指摘できます。
5 子供を持つ人を訪問する際には,特に若い人のことを念頭において準備された出版物の提供を考慮してください。おそらく,「若い人が尋ねる」の本を用いることができるでしょう。多くの奉仕者は,「聖書物語の本」や「偉大な教え手」の本を配布し,親にも若者にも助けを与えてきました。
6 携帯に便利なパンフレットは,家から家だけでなく,非公式の証言の際に会話を始めるのにも用いることができます。「亡くなった家族の者にはどんな希望がありますか」と題するパンフレットには,非常に慰めとなる価値ある音信が載せられています。何種類かのパンフレットを携帯し,それらを用いた紹介の言葉を準備しておられますか。
7 他の人々に良いたよりを分かち合う際,「奴隷」級によって備えられた多種多様な聖書研究の手引きを十分活用したいと思います。(マタイ 24:45-47)こうした豊かな霊的食物は,エホバの寛大さと全人類に対する深い気遣いの表われなのです。