効果的な最初の訪問
1 宣教において会話を始めることは本当に挑戦となります。人々は自分自身のことに夢中だったり,宗教に関してはっきりした意見を持っていたりするからです。最初の訪問を効果的に行なう上で,どんな事柄を銘記しておくのは助けとなるでしょうか。
2 学校の変わり目ゆえ,子供の将来について話しかけることができるかもしれません:
■ 「親にとって成長した子供の姿を見るのは喜びですが,同時に学校での問題が増えているため,子供の今後のことがとても気になりますね」と話しかけ,親の共通の悩みである学校のことや子供の将来についての家の人の考えを聞きます。その後,親が子供の将来を深く気遣うのと同様,聖書の神も人間家族の将来に深い関心を持っておられることを啓示 21章4節を用いて話し合うことができます。
3 4月1日号の「真の自由 ― どこからもたらされるか」という記事を用いて提供する場合,このように言えるかもしれません:
■ 「世界中どこにおいても人々は自由を得ようと躍起になっています。しかし人間の政府が行なってきた自由に関する約束はこれまで実現されませんでした。まことの神エホバを崇拝するなら永続的な自由がもたらされます」。コリント第二 3章17節を読んで,「ものみの塔」誌のこの号が神の約束を際立たせているとともに,わたしたちの解放が近いことを世界の出来事が確証している理由を示していると指摘します。
4 祈りについて取り上げた記事を目立たせて,「ものみの塔」1992年4月15日号を紹介できるかもしれません:
■ 「戦争になると人は大抵,勝利を祈り求めるものですね。神がそのような祈りを聞いてどちらかの味方になると思われますか。[答えてもらう。]聖書の答えについて考えてみてください」。それからペテロ第一 3章12節を読んで注解します。手短な説明を加えた後,「ものみの塔」誌の記事の中から,相手が雑誌を読みたくなるような,関心を引き起こさせる記事を示します。真の関心が認められたなら,雑誌経路を勧めることもできるでしょう。
5 聖書研究を司会することがわたしたちの目標であるということをいつも思いに留めてください。4月には大勢の人が補助開拓奉仕に携わるため,聖書の研究に関心を持つ人々を見いだす一層多くの機会に恵まれるでしょう。事情により4月中補助開拓奉仕を行なえないとしても,わたしたちすべては聖書研究を始めることを目標にできます。
6 奉仕者たちの中には,最初の訪問で聖書研究を始めるためにパンフレットを用いてきた人もいます。
「平和な新しい世での生活」のパンフレットを提供する際,このように言えるかもしれません:
■ 「ご近所を奉仕活動でお伺いしています。このパンフレットをお受け取りください。これはわたしたちの活動の性質を明らかにしています。あなたは世界がいつかこのような所になると思われますか」。家の人が答えた後,共に最初の数節を話し合い,マタイ 6章9,10節や詩編 37編29節を際立たせることができます。
7 どのように紹介の言葉を述べるかを十分に考えてください。「論じる」の本の9ページから15ページには優れた提案が載せられています。それらの紹介の言葉を巧みに用いるなら,最初の訪問を効果的に行なう助けとなるでしょう。