関心を示した人を引き続き訪問する
1 普通,家から家の業に携わっている時,関心を示した人に費やすことのできる時間は限られています。ほとんどの場合,実際の教える業は,再訪問をして,聖書研究を司会する時に行なわれます。(マタイ 28:19,20)再訪問で効果的に教えるには,最初の訪問で話し合った事柄を復習し,次いでもう一歩進んだ話し合いに備える必要があります。
2 家族制度の揺らいでいることについて話したのであれば,『永遠に生きる』の本の29章にある資料を使えるかもしれません。このように言えます:
■ 「先日は,聖書の助言に従うなら幸福な家庭生活を送るのに役立つ,ということをお話ししましたが,今日,家族を一致させる鍵となるのは何だと思われますか」。答えてもらいます。247ページの27節に言及し,コロサイ 3章12-14節を読みます。もう少し説明を加え,純粋な愛によって家族の一致が保たれることを示します。その後,家の人の関心に応じて,家族の成員のいずれかの役割について239-246ページの資料から手短に話し合い,聖書が色々な問題を解決するのにどのように役立つかを説明します。
3 最初の訪問の際に,世界情勢の悪化について話し合ったのであれば,さらに次のように言えるかもしれません:
■ 「先日は,今わたしたちの身の回りで起きている様々な出来事が数千年も前に予告されていたことについて話し合うことができ,うれしく思いました。[150ページ以降のさし絵を見せながら]わたしたちは,こうした問題のすべてが解決されることを願っていますが,__さんは特にどの問題がすぐになくなることを願われますか」と尋ねます。その後,家の人の答えに合わせ,156,157ページあるいは161,162ページのさし絵を開き,「__さんが望まれるのはこのような世の中でしょうか」と述べ,聖書の約束について話し合うことができるでしょう。
4 王国の支配のもとで実現する数々の祝福について話したのであれば,再訪問の際に次のように言うこともできます:
■ 「神が治める政府は地球と人類にすばらしい祝福をもたらします。その祝福については,この12,13ページの絵によく描かれています。__さんはどんな点に心を引かれますか。[答えてもらう。]このような世界での生活はどんなものか,考えてみてください」。13節を朗読した後,13節の質問を読み,その答えについて話し合います。この章には神の政府がもたらす祝福についてのさらに多くの質問に対する答えが載せられていることを指摘し,今度お訪ねする時にそのことを是非話し合いたいと述べてください。
5 次のように述べて,研究を始めることもできます:
■ 「多くの人はこの本を使って聖書に関する質問の答えを見いだしておられます」。目次を開いて,こう尋ねます。「ここに挙げられている項目の中で一番関心があるのはどれですか」。答えてもらい,その人が関心を示した章を開いて,最初の節を読みます。各ページの下にある質問がどのように各節の要点を際立たせているかを説明します。それを実際に示すために,さらに一つか二つの節を討議したあと,再び訪問する取り決めを設けます。
6 『永遠に生きる』の本に対して示された関心を引き続き高めるようにすることは,奉仕の務めを十分に果たしたいという自分の願いを実証するものとなります。(テモテ第二 4:5)わたしたちは自分の言葉を聞く人たちが永遠の命を目指して努力するよう助けることができるでしょう。―ヨハネ 17:3。